月別アーカイブ: 2017年2月

基礎科・専門課題スペシャルウィーク

こんにちは。年が明けたと思ったら、あっという間に2月もなかば。
先日雪がちらちら降っていたので、感覚としてはまだまだ冬だなあという印象だったのですが、ニュースで花粉の飛散情報が流れたときはおもわず春の訪れを感じました。
気が付かないうちに、少しずつあたたかい春に向かっているようですね。

そんなこんなで(?)、新宿校の基礎科では新年度にむけて、たくさんの専攻別の課題を用意しています!
特に現高2生は受験生になるまえのステップアップとして、今のこの時期を最大限に活用してほしいですね。

とはいえ、まずは基本の石膏デッサンです。
意外と入試で石膏デッサンが出る専攻・大学は多くはありませんが、やっぱり石膏デッサンには必要なものがたくさん詰まっているのです~。
かたちや質量など観察する能力、そして描写する能力を磨きます。ブルータス

個人的にブルータスはこの角度が一番すきです。後頭部がかっこいいですよね。

石膏1

デッサン初心者の方向けに、ちょっぴり難易度の低めの石膏像も常に用意しています。時には先生が手を加えながら、より良い作品に仕上げていきます。

難易度が低め、とは言っても初心者の方だと、石膏デッサンってハードルが高いな、とか長時間の制作は大変そう!といった印象を受ける人もいらっしゃるかと思います。
そういった方には3hチャレンジもおすすめです。
その名のとおり、3時間ぽっきりのちょっぴりライトな体験授業!
詳しくはこちらから。実際に予備校に通う感覚もつかめちゃいます。

そのほかデッサン以外にも、油絵の課題や

油2

デザイン科や工芸科で必須の平面構成の課題や

川名先生

日本画の着彩の課題

日本画

彫刻の課題などなど

彫刻

なんとそれぞれの専攻で必要な画材は無料で貸し出ししていますので、気軽に体験できちゃいます。
自分はなにが向いているのかな?どういう勉強がしたいのかな?
まだその答えが見つかってないそこのあなた!(もちろんしっかり目標が定まっているあなたも!)
是非専門別課題もチャレンジしてみてくださいね。
各専攻のエキスパートの先生方がやさしく!時にはきびしく!指導します!!

油1

さてさて来週も、さらにボリュームアップした課題内容になっております。
・油絵課題
・日本画 着彩課題
・デザイン科 専攻別課題(なんと芸大・私大平面系・立体系など志望校に合わせた課題が選択できます!)
などなど。。。。

課題2

詳しい内容は直接校舎までお問い合わせください。

皆さんのご参加をお待ちしています!!

みんなもだけど 中学生コースの先生達も頑張ってる☆

いよいよ!

美術系高校受験「中学生コース」のみんなの受験はじまってます。
↓ 夏はまだ、まったり描いていた皆も。最近はキリッとした顔つきになってきました!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

合格に向けて、みんなも相当頑張ってきましたが。
先生たちも、みんなの合格にむけてラストスパートです!

本番に日頃の成果がでるように☆

力を出し切って悔いが残らないように☆

どうやったらみんなが頑張れるか?
みんなを送り出すためのアイテム作りにも余念がありません。

↓ さすが芸大生。みんなに届けるための『りぼん』風のメッセージづくりです。顔はうつっていませんが、先生真剣です、、そして早い。

受験する高校に合わせて、さらなる必須アイテム作りがつづきます・・・★

渋谷校入試直前講座

こんにちは渋谷校です。

そろそろ私立の入試も後半戦といった頃ですが、渋谷校の入試前の様子を少しお目にかけます。

前にもデモストのお話しを書きましたが、入直も結構デモストを頻繁に先生がやってくれています。今回はその作品の一部を画像で紹介します。武蔵美視デのデッサンや平面構成、多摩グラの平面構成の課題を想定して制作したものです。先生の作った作品と自分の作品を直に比べたりしながら渋谷校の学生は入試に向けて作品制作を頑張っています。

制作時間も先生は生徒の半分ぐらいの時間で出来てしまう。驚きの早業です。デモスト作品1

今日はやっと多摩グラの入試も終わったところですが、この後は芸大などの国公立の試験に向かっていきます。渋谷校のみんなも、あと少しです頑張りましょう。

渋谷校では、この後イベントとして2/19に1日体験が行われます。その後も3/12、19,20にも1日体験が行われます。普段の授業に参加する無料の授業体験等も行っています。詳細とお申し込みは新美のホームページで確認してみて下さい。

1日体験の詳細はこちらから

お申込みはこちらから。

映像科:武蔵美試験速報

こんにちは。映像科の森田です。
この映像科のブログは隔週の火曜日なのですが、何の因果か今日2/7は、まさに武蔵美映像学科の実技試験当日。
「今年はどんな問題が出題されるのだろうか…」と講師室で震えながら待っていましたが、
午前中の感覚テスト、午後の小論文/鉛筆デッサンを終えた映像科生が先ほど報告に来てくれました。

今年の感覚テストは「ここには来たことがある。」という文章がテーマ。
小論文はA4の白紙が複数枚渡されて、「皺(しわ)」と「折(おり)」について考察する、という問題。
鉛筆デッサンもモチーフは白紙2枚で、小論文と同じく皺をつけた白紙と折をいれた白紙を配置するという問題でした。

快心の出来だったという人もいれば、ちゃんと伝わる表現になったか不安だという人もいるかもしれませんが(終わった直後は大抵みんなそう言うので心配しすぎず!)とりあえずは目前の学科B日程に向けて、もう一息です。
体調管理など気をつけて、頑張りましょうー!

物質としての絵の具について

こんにちは。油絵科の関口です。今回のテーマは絵具についてです。そして昨年末に目黒区美術館で行われていた「色の博物誌ー江戸の色材を視る・読む」という展覧会についても触れたいと思います。※この展覧会は既に終了しています。

iroiro

前回の日本画科・佐々木先生のブログにもありましたが、日本画に使われている岩絵具は、鉱石を砕いたものを膠と混ぜて絵具としています。
「色の博物誌ー江戸の色材を視る・読む」では、江戸時代に使われていた絵具に焦点を当てていました。現代と比べると当時の色数は非常に少なく、1つの色を出すにも多くの苦労があり、様々な工夫がなされていた事が分かりやすく展示されていました。
IMG_5339

自然界に存在する様々な色を天然素材で表現するというのは、実はかなり大変な事なんです。例えば草木の緑を想像してみて下さい。その色を出そうと、植物の葉っぱから緑色を抽出しても、その緑色を保っていられるのは、植物にもよりますが、わずか数時間?数日です。次第に色が抜け、茶色っぽい色に変色してしまいます。そこで登場するのが鉱石という事になるのです。

緑(緑青)ー孔雀石。別名マラカイト。
青(群青)ー藍銅鋼。別名アズライト。
赤(朱色)ー辰砂。別名シナバー。
黄ー雌黄。別名オーピメント。
赤茶色(弁柄)ー赤鉄鉱。別名ヘマタイト。
黄土色ー黄土。

IMG_5338

さすがにこれだけでは色を表せないので、他にも鉱石には劣りますが、比較的変色しにくい植物や生物から抽出した有機顔料や染料が加わります。

藍色ー藍。別名インディゴ。
青ー草汁(クサノシル)
紅色ー紅。紅花。
臙脂色ー臙脂綿。別名コチニール。
黄色ー藤黄。別名ガンボージ。
黄色ー鬱金。別名ターメリック。
黒ー墨。
白ー胡粉。

IMG_5340
※上の3枚の図版は展覧会の図録より。絵の具や材料の解説書としても分かりやすく、非常に良くできた素晴らしい本でした。

油絵で使う油絵具も、本来は日本画と同じく、鉱石を砕いたものをオイルと混ぜて作るというのが昔は当たり前でした。※上記のもので油絵具には使われていなかったものもあります。
普段何気なく使っている絵具ですが、それがどうやって作られているのか?昔の人はどの様にして絵を描いていたのか?一度想いを馳せてみては如何でしょうか?

最後に・・・以前僕が取り上げた色について、詳しくご覧になりたい方は以下のリンクからどうぞ。
赤について
http://www.art-shinbi.com/blog/2015/06/28/
青について
http://www.art-shinbi.com/blog/2015/08/09/
黄について
http://www.art-shinbi.com/blog/2015/09/06/