月別アーカイブ: 2015年3月

油絵の具について(色彩編)

こんにちは。油絵科の関口です。
少し暖かくなって、花粉症の人には辛い季節になりましたね。

 

さて今日は油絵具の色の話をしようと思います。
油絵具の色って沢山種類があって、初めての人は何を買ったら良いか分かりませんよね?長くやっている人でも、意外と色は何となく選んでいる人も多いのではないでしょうか?

10年くらい前に新美の油絵科講師陣で、基本色とは何か?という話になった事がありますが、驚くほどバラバラでビックリした覚えがあります。

「えー、これは必要でしょ?」
「いやー、それは無いよ」

議論したら、今でもそんな声が聞こえてきそうです。拘りの強い講師陣は、好みのメーカーもバラバラで、色によってメーカーを変えている人が多い、というのが特徴的でした。

僕の考える基本色というか、絵を描く上で最低限必要と思う色は以下の通りです。


・シルバーホワイト

黄系統
・カドミウムイエロー?※
・オーレオリン
・イエローオーカー

赤系統
・バーミリオン
・カドミウムレッド※
・クリムソンレーキ(又はローズマダー)

青系統
・ウルトラマリンブルー
・コバルトブルー
・セルリアンブルー

緑系統
・ヴィリジャン
・カドミウムグリーン※2
・テールベルト

紫系統
・コバルトバイオレット

茶系統
・バーントアンバー
・バーントシェンナー
・ローアンバー
・ローシェンナー


・ピーチブラック

 

※ カドミウム系の色は数色ありますが、緑以外は混ぜて作るのが難しいので、好きな色を数色揃えても良いと思います。

※2 カドミウムグリーンはカドミウムイエローとヴィリジャンの混色で作る事が可能です。

 

パーマネント?とか、コンポーズ?とか、?チントとか、?ヒューとかが名前に付いていない色である事が重要です。茶色系統や白と黒、あと数色を除いて、高い絵の具が多いですね。一度に全部揃えたら軽く1万円は超えると思います。
何で高いのかと言うと、絵の具の元になる顔料(色のついている粉)が高価なんです。

油絵の具1

 

基本色以外もありますが、オススメの色
・フレンチウルトラマリン(マツダスーパー)絶品!
・コバルトグリーンペール(マツダスーパー)
・ブルーコンポーゼNo2(マツダスーパー)
・スーパールビー(マツダスーパー)
・コバルトバイオレット(マツダスーパー)絶品!
・カドミウムグリーンペール(マツダスーパー)絶品!
・オキサイドオブクロミウム(マツダスーパー)
・オーロライエロー(マツダスーパー)
・テールヴェルト(マツダスーパー)
・ローアンバー(マツダ専門家用)絶品!
・ヴァーミリオン(マツダ専門家用)
・コバルトターコイズ(ホルベイン)
・コバルトブルー(ホルベイン、ヴェルネ)
・カドミウムレッドミドル(クサカベ)絶品!

 

 

僕は基本的に油絵具はマツダスーパー派で、カドミウムレッド系はクサカベを使っています。

使用顔料

この二つのメーカーは、ラベルの脇に使用している顔料の名称が書いてある、というところがポイントです。色の名前には様々なものが付けられていますが、使用している顔料はある程度限られています。ラベルをよく見ると、違う色の名前なのに同じ顔料を使っているものが多く存在しているのが分かります。

色数は沢山使っているのに、画面全体が似たような色になってしまうという人は、ラベルの脇をよく見て買いましょう。特に?チントとか、パーマネント?という名前が使われている絵の具は、数色の顔料を混ぜて作られた色です。

 

 

絵の具を購入する時、参考にしてもらえたら幸いです。

渋谷校開校イベント! 趙燁さん講演

こんにちは。
渋谷校も開校から2週間が経ちました。
3月体験にも多数の生徒さんに参加いただき、盛り上がっています!!

そこで開校イベントとして、趙燁さんをお招きしての講演会を実施することになりました。
趙さんは、新美で受験期を過ごし、武蔵野美大に進学。現在大学在学中ながら、様々なメディアでも取り上げられているボディペイントの作品など、幅広く活躍の場をひろげています。

受験生のころの体験談から、美大での生活のお話、そしてボディペイントのパフォーマンスも行って頂く予定です。
2015春期生、2014本科生対象。ぜひお申込みの上、ご参加ください。
http://www.art-shinbi.com/muryo-event/20150331.html

特待生試験のススメ

こんにちはブログ担当のオオシマです。
職場に行ったらアレが始まってました。合格者作品展示。

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いよいよ明日は東京芸術大学の発表ですね。

私は芸大コースの指導は担当していないのですが、前年度や1学期に指導したことある学生も多数いるので、やはり他人事とは思えません…。

さて、今日(12日)は特待生試験の第1回目だったようです。
特待生試験というのはざっくりいえば高卒生を対象にした「やる気や実力に応じて授業料安くしますよ」っていう制度です。

惜しくも今年度満足いく結果を得られなかった方は誠に残念ですが、受験を続ける以上はさらなる成長を目指して頑張りましょう。

第2回目は今月23日にあります。
まだ補欠待ちや合格発表を待っている段階の人もいるので、第1回目はそう多くの人は受けていないんじゃないかな?と思います。

こういう風に言うと「でも自分には実力もないし…」「特待生試験を受けて割引きされなかったら恥ずかしい…」と思ってしまう方もいるかと思います。というか、自分がそうでした。

でもその考え方はもったいない!です。
例えば特待生試験を受験することで3万円だけ安くなったとします。(例えばの話です。私は特待生試験については担当していないので詳しい割引率についてはわからないのです。)

年間の学費からすれば微々たるものと思うかもしれませんが、良さげな筆が10本は買えます。アクリルガッシュだったら100本買えます。鉛筆だったら200本買えます。画用紙だったら300枚は買えますよね。

ダメでもともとくらいの気持ちでも、次年度かならず志望校に合格するという意思さえ持って試験を受け、仮に通れば画材代の多少の足しにはなるんです。やる気さえあったら内部生はもとよりこれから受験を始めようとする方でも絶対受けたほうがいいです。

デザイン科の私立美大コースについては実技経験ゼロでも、学科試験で受験することができます。なので、一般大学受験からの進路変更の方も可能性があります。

詳しくはこちらをクリックしてください

合格者の皆さんおめでとうございます!

工芸総合コースの松井です。

2014年度の受験ももう終わりますね。

早速、芸大合格者に入試再現をお願いしました。

現在本校舎で下記の作品以外も展示されていますので、ぜひ足を運んで頂ければと思います。

今年度の新美工芸総合コースの最終的な結果は、東京芸大11名(現役生2名含む)、金沢美大6名、愛知芸大1名、多摩美大12名(現役生1名含む)、武蔵美大11名(現役生2名含む)女子美大1名(現役生1名含む)、東北芸大3名(現役生1名含む)となり。芸大の入試内容が大きく変わったことで、その他国公立大の合否にも大きく影響を与えた結果となりました。

合格者の皆さんおめでとうございます!

これから待ち望んだ実材での制作活動が始まりますね。新たな自分の才能を探求し磨き上げ、心踊るような素敵な学生生活をおくってください。

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一次試験は木綿の布が…来年度はどうなるのでしょうか。

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二次試験。色彩表現は3年ぶりにイメージ構成…これまた次年度がどうなることやら。

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立体表現に関しては従来どおり…今年もガチンコの模刻勝負でしたね。

さぁ!新年度がスタートです。

27年度受験生の皆さん、志望校合格を目指し頑張りましょう!

合格者作品展示、はじまりました。

こんにちは。
本日より、私立美大の合格者作品の展示を開始しました。
時間は10:00~16:00までです。(4/26まで、毎日ご入場いただけます)
ぜひ最新の合格者の作品をご覧になってください。

尚、3/18(水)からは、東京芸大の合格者作品の展示も開始します。
入試再現作品など、完成次第追加して展示していきます。

※展示会期中の入場制限について※
3/15(日) 13:00~15:00
「新高3生と保護者のための専攻別入試説明会」を行います。
展示会場で説明を行いますので、自由なご見学は制限させていただく場合がございます。
ご了承ください。

3/29(日) 10:30~12:00
「保護者のための芸大・美大受験説明会」を行います。
展示会場で説明を行いますので、自由なご見学は制限させていただく場合がございます。
ご了承ください。