カテゴリー別アーカイブ: 先端芸術表現科

先端芸術表現科の夏期直前講座と夏期講習

こんにちは。新宿校先端芸術表現科です。

1学期ものこり2週間となり、一次対策も本格化してきました。
素描小論文ともに、基礎的な力の鍛錬を行い、描くこととや言葉を用いることに関する基本的な技術を積み重ねています。試験本番ではそれにくわえて、いかなる問題にも応答することのできるような力も必要とされます。基礎的な積み重ねと、問題に対して出題者の意図を読み取り、自分なりの1枚を作り上げ、かきあげる力を、素描小論文ともに作り上げていきます。

さて、1学期の授業は7月16日(日)までですが、7月15日(土)には夏期講習直前講座が開催されます。こちらは1日の講座で、総合実技試験がいったいどのような試験なのかということを対策し、また合格者の個人資料ファイルも紹介しながら2次試験において求められることを共有します。これまでに制作した作品や個人資料ファイルなどがある方は、持参していただければ個人面談も可能ですので、これから先端の受験を考えている方はぜひご参加ください(画像は昨年度、一昨年度の総合実技の再現です)
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-s_s_s/s_s_s-G.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、夏期講習は7月から8月にかけて、10日間を1タームとして受講するシステムになっています。夏期講習では1次の素描小論文の集中的な底上げに加えて、制作をここから始める人や、さらに自分の活動や制作を深化させ、自分の興味のありかを一緒に考えることのできるカリキュラムになっています。受講を検討されていてどこのタームを取ればいいか迷っている方は、お問い合わせください。皆様の受講を楽しみにしています。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/shinjyuku/sentan/index.html

それでは、先端芸術表現科でした。

 

 

先端芸術表現科の6月から7月と夏期講習

こんにちは。新宿校先端芸術表現科です。
5月から6月まで、いくつかの演習課題などもこなしながら、いよいよ6月からは一次対策も本格化していきます。

5月から6月にかけて行なった演習課題の概要は以下のようなものです。

・素材演習(ケント紙)→ケント紙の特性を理解し、それを活用するとはどういうことか、そうした素材に対していかなる操作が可能なのかということを考えながら、素材を扱うことについて相対化してみる演習。今回は総合実技的な素材を使いましたが、素材という概念を拡張して、自分なりの実験や研究を行えるようにするのがこの演習の目的です。

・本のワーク→自分の部屋から本を持ってきて、その本にまつわる記憶や関心について話す。本がいかなる構成要素によって成立しているのかを分析してみる。本を読むときの身体の使い方について考えてみる、などの作業を通して、本を一つのメディアとして捉え直す。また、本の一節から着想した作品を制作することで、自分の外側に制作の根拠を置くという制作のあり方を試みてみました。

・場所のワーク→地図を作成してみる。どこかの場所を設定し、地図を描いてみる。段ボール箱を作り、そこに自分が入って、予備校のなかのどこかに設置して潜んでみるというワークを通して、場所について考える方法についていくつか試してみました。演習では、ここではないどこかへ行くための方法を考えて、そのための装置、道具、手段を制作するという課題を行いました。

・美術館にいく→美術館における展示という技術について考えてみる。美術館という場所に特有の展示の方法や、展示というものを通してどのようなことが可能になっているのかを捉え直すために美術館にいってみる。表現の場所として、必ずしも美術館というのは特権的な場所であるわけではないという前提を持った上で、美術館とそこでの作品という関係について考え直すようなプログラムとして取り入れています。

さて、受験としてはこれからいよいよ夏期講習が始まる夏の期間になっていきます。
1次対策もしっかりと時間をかけて行うことができる夏の期間を通して、秋以降までに何ができていて、何ができていないのかを確認していきましょう。夏期講習のスケジュールは以下の通りです。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/shinjyuku/sentan/index.html

受講コースの相談や、無料体験の申し込みなどの申し込みは以下のリンクからお願いします。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html(個別で受験相談の申し込みページ)
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html(無料体験の申し込みページ。1週分無料で授業を体験することが可能です。講習会は除きます)

それでは、先端芸術表現科でした。

 

先端芸術表現科の5月の授業

こんにちは。
新宿校先端芸術表現科です。

新学期が始まりひと月ほど経過しました。
小論文、素描ともに基礎的な課題からこなしていきながら、現在はまだ共通のカリキュラムとして進めています。6月からは素描・小論文にわかれて、基礎の積み重ねをより徹底していきながら、どのような課題がきても対応できるような応用力を養っていきます。

また、制作のヒントになることを探ってもらう課題演習では、
・サイコロ、時計、定規、方位磁針という、制度やシステムや単位に関係する物や道具を用いて制作してみる
・フロッタージュや、鏡を用いて、「うつす」ことについて考えてみる
・服についてのワーク
などを行っていきました。どの課題においても、そこで試みたことや考えたことや感じたことなどを、振り返りの時間をもうけて生徒自身に言語化してもらいながら、進めていきます。こうしたカリキュラムを通して、自らの制作や活動にフィードバックしてもらいながら、自分自身の興味や関心を扱う術を学んでいきます。(画像は、課題演習の様子です)

5月14日(日)には、今学期初めての講評会があります。ここでは、受講生自らの関心に基づいた制作や活動を見ながら、その活動や制作の可能性を探っていきます。

受講相談や無料体験など、随時受け付けておりますので、もし興味や関心がある方は遠慮なくお問い合わせください。
個別で受験相談
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html

無料体験
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現科でした。

 

先端芸術表現科合格体験記2023その4

こんにちは。先端芸術表現科です。
新年度の授業も開始し、現在は小論・素描の一次対策にくわえて、いくつかの制作課題などを通して各受講生の関心を一緒に探り、そこからいかにして表現を作り上げるのかということについて考え始めています。

5月から受講を検討されている方や、先端の受験をこれから始めようとしている方には、無料体験や個別で受験相談というシステムもあるので、ぜひご検討ください。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html 個別で受験相談の申し込みはこちらから

https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html 無料体験の申し込みはこちらからどうぞ

さて、今回は合格体験記第4弾ということで、昨年度小論文受験で合格されたKさんの体験記を掲載します。Kさんは現役のときは別の大学を受験し、浪人から先端の対策を始められました。Kさんの再現制作も現在展示中なので、ぜひ見に来てください!

先端を受験しようと思ったのはなぜですか?
今までずっと続けてきた音楽に対して、私は100%自己表現できていないと感じていました。「音楽」ではなく「音」そのものに注目し、身体と音の関係や私がいかにして音を媒体とし他者と関わってゆくことができるのか、を追求したいと思い、自分の新しい表現方法に挑戦しようと思いました。
また、昔からアートマネジメントやキュレーションといったことに興味がありましたが、それらは創作活動をしない限り、「芸術とはなにか」という問いに対して綺麗事でしかこたえてゆけないと感じていました。実際になにかをつくる、生み出すという行為を経験する事で、どのように芸術と関わってゆくかという自分の選択肢も広がると考え、志望しました。

新美にしようと思ったのはなぜですか?
体験が楽しかったからです。

一次試験小論文受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
様々な文献に出会えました。一時的な試験対策というよりは、多様なまなざしから書かれた文章を読むことで自分の内側にあった思考が浮き出てくる事を実感したり、ハイコンテクストな読む力が身についたと感じます。

予備校での講評はKさんの制作にどのような影響を与えましたか?
自分でも気づいていなかった、私の中にあった一貫したひとつのテーマや、興味の根底を掘り起こすことに導いて頂きました。

個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
文章と作品のバランスの判断や、作成から提出までの流れは1人では絶対に不可能だったため、1からのサポートが本当に助かりました。

総合実技はどのような試験であると捉えて取り組んでいましたか?
一次試験からの一貫したテーマに気づいて、さらにそのテーマに対する問いとなるものへどのように自分なりの表現で返答できるか、という力が求められているのだと思います。

予備校で印象に残っていることなどあれば自由にどうぞ。
受験生同士の空気感もよく、お互いの制作を見て自分と異なる考え方や感じ方を生身で感じることができました。特にロビーで展示することができた機会は自分にとってとても大きな体験になり、制作することへのモチベーションにもなりました。

それでは、先端芸術表現科でした(画像はKさんの総合実技と小論文の1部になります)

先端芸術表現コース合格体験記2023その3

こんにちは。先端芸術表現コースです。
初回授業もはじまり、いよいよ新学期のスタートです。今年もどのような表現への期待をもった受講生が集まるのか講師一同楽しみにしております!

さて、今回は一次試験素描で現役合格をしたIさんの合格体験記になります。
Iさんは春期講習から1年間通われての合格でした。本当におめでとうございます。

・先端を受験しようと思ったのはなぜですか?
私はもともと美術系の高校で油絵を専攻していました。しかし、その中で絵画表現に縛られた制作をすることに違和感を抱いて、メディアや形式に縛られずに自分の興味を追求するような制作が出来る専攻に行きたいと思い、先端を受験しました。

・新美にしようと思ったのはなぜですか?
講師や教室全体の雰囲気が良かったので、1年間無理なく通えると思って新美を選びました。

・一次試験素描受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
私は、最初は描き込みが一箇所だけだったり、絵の中での狙いが弱かったりしていました。しかし、全体に手を回すということや、絵全体でねらいを作るということを意識するような課題をやったことで、自分のデッサンが成長したと思います。試験本番では、かなり描く量が多い課題が出たのですが、画面全体に手を回すことを意識しながら細かく描き込んで、余白のない構図でも描き切ることができました。

・自分の制作を進める中で予備校をどのように活用していましたか?
私は普段、自分の部屋で誰に見せるでもなく、閉じた環境で制作をしていたので、自分の制作を遠慮なく外に出す場所として、月に一回の講評会を活用していました。また、予備校は、講師との雑談や面談の中で、思わぬ気づきや自分の中の引き出しが引き出されるような場所でもありました。

・予備校での講評で印象に残っているものはありますか?
講評会で、制作の中での気づきを話していたときに、「初めて地球に来た宇宙人みたい(当たり前のようなことに感動しているのを楽しそうに喋っているのが面白い)」と言われて戸惑ったことです。その時に、「世界の全てを知りたい」という、自分で自覚していなかった、制作の動機や欲望の1つが引き出されたので、印象に残っています。

・個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
自分の制作の全体を時系列でまとめたり、自分にとって大事なことを文章化して言語化したことが一番役に立ったと思います。それをしたことによって、個々の作品の位置付けや見せ方などの最終的なレイアウトに繋がったと同時に、制作していた時にはバラバラだったものが、ファイル作りで文章化していくなかでまとまっていって、自分のやりたいことを明確にすることが出来ました。

・最後に今年1年を振り返り自由にどうぞ
私は新美で課題を出される度に、「何だこれ?!」と思って毎回悩んでいました。しかし、放り出さずに1つ1つ気合いで乗り切っていたら、結果的には本番でどんな課題が出ても諦めずに乗り切れる体力がついたと思います。また、新美の課題で対策して身につけた力は、本番の課題を乗り切るのにとても役に立ったと思います。一年間、息切れしない程度に、全力で頑張れる環境にいれたことで、楽しみながら受験を乗り切ることが出来ました。

今年度の他の体験記は以下のリンクから読むことができます。
https://www.art-shinbi.com/blog/20230403/14/
https://www.art-shinbi.com/blog/20230327/21/

無料体験の参加も随時受け付けております。以下のリンクよりお申し込みください。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現コースでした(画像はIさんの再現の拡大画像になります)。