月別アーカイブ: 2021年8月

彫刻科 夏期講習後半戦!

こんにちは。彫刻講師の轟木です。

夏期講習も終盤に入りました。手応えはどうでしょうか?
最近雨続きでジメジメしていますが負けずに行きたいところですね。

ちなみに先日模刻のデモストをしたのですが疲労困憊でした。毎日これをやっているのかと思うと尊敬です!みんなすごい!!

ここからは最近の実技の紹介です。


無理なく空間を作り出せています。好印象な仕事ができていますね。


逆光とラオコーンの伸び感が良く響き合ってます。絵として魅力的です。


炭が丁寧に整理されとても見やすい一枚です。肋骨周りも逃さずに抵抗感にしていけてます。


物量のある構成でしたが、粘土を操作し綺麗なS字を作ることができました。


弥勒菩薩の持つ静かな佇まいに、構成が合っていますね。


一つ一つ形にしていけました。リズムの良い仕事が出来ています。


描写と全体感を良いバランスで描き上げています。


魅力的な絵画です。光と石膏の白さを感じることが出来ます。


安定感がありますね。手前と奥の描き分けによって距離感をしっかり出せています。


パジャントの十字の構造をしっかり捕まえています。安心して見れる実技です。


正面位置で重要な見上げの奥行きや首回りの空間をよく表現しています。


逆光とパジャントの印象、そこに作者の持つ独特な描写が響き合いました。


完成度の高い作品です!やり切り感があります。


こちらも同じモデルさんですが、塊のボリュームを感じます。


ベースの形に作り込みを上手く乗せていけました。


背骨のS字やお尻の張り出しを丁寧に描けています。


体重のかかり具合や膝の描写、末端の仕事がいいですね。渋いところ見ています。


こちらは背景が絵として効いています。モデルさんの持つ空気を表現していますね。


充実した描写ができています!顔がより似てくるとGood!


体の箱感、光の印象、良いレベルで仕上げていけてます。


明快でいいデッサンです。色幅が豊富ですね。


しっとりとした炭使いで逆光の雰囲気を掴んでいけました。


作り出しで若干動きが強かったですが調節してこれました。顔の印象をより合わせて行きましょう。

顔が似ています。普通にジョルジョに見えるというのは難しいですが、よくコントロールしています。顔の密度に対しての頭部、特に前髪の形を欲張って行きたいです。

 

夏期講習も残り一週間ですね。全体のレベルが上がってきています。
実りある夏期講習にして行って下さい。

オンライン教育科

https://www.art-shinbi.com/online/

こんにちは。オンライン教育科です。

 

オンライン教育科夏期講習会、受講ありがとうございました。

集中して制作、中間講評、zoomでの講評により、課題と作品の方向や観察と表現のそれぞれ個人の現状とこれからを確認できたのかと思います。

 

さて、オンライン教育科では、2学期生募集しています。

2学期は、9月、10月、11月、12月タームとなります。

油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講しています。
課題数は自らの生活のスタイルや、受講生の進度に応じて、
高3・既卒生は【5課題コース】と【3課題コース】から選択になります。
高1・2生は原則【3課題コース】です。

 

そのほか、2ヶ月に1度、二本のyoutubuオンライン教育科特別講義を配信しています。
オンライン教育科受講生に限定配信する動画です。

新美のアトリエから時間は各30分程度。受験につながる講座と同時に普段の授業とは異なる 題材を講義形式で扱うことで、生徒のモチベーションを維持することを目的としています。

画像は7月ターム特別講義です。「形・キワ・調子」「美大受験の小論文」

 

では、体調に気をつけながら、制作つづけていきましょう。

本番で言葉に詰まる前に…

 

 

こんにちは、留学生コースです。

 

先日EJUの成績発表があり、留学生たちが若干ざわついております。
各大学が発表した今年度の募集要項をみると、学校によってはEJUやJLPTの要求レベルが高くなっているため、場合によっては受験資格がないかも⁈ なんてことになっている生徒もいるかもしません…
留学生試験で求められる日本語能力は、年々高くなっていることは間違いないようですね。

 

ところで、日本語能力と聞いて皆さんはどんな能力をイメージしますか。
語彙力、文法、読解力…いろいろありますね。
これらは基本的な能力として、EJUやJLPTによって試されます。
ただ、美大受験で求められる日本語能力というのは、それだけではありません。
美術というコミュニケーションにおいての伝え方や日常会話力、また両者のバランスが非常に大切になってきます。

 

聞く・・・伝える前にまず相手の声をよく聞きましょう。何を問われているか、よく考えましょう。

話す・・・自分のことを知ってもらえるチャンスだと思って下さい。「語る力」が問われます。

 

これは、実技試験にも通じる考え方です。
課題を理解し(聞く)、制作する(話す)。
自分の視点で話す練習を、皆さんは普段からしているわけですね。
新美では、この時期から留学生に「自分について話す」機会を多く与えるようにしています。
作品について、やりたいことについて、どんなことを考え、どんな意図があって、どのように工夫しているかなど、それぞれに発表してもらう場面も増えていきます。

何も考えていない…とか言うと、必ず某先生や某先生に怒られます。
毎日いろんな質問をして困らせ、無理矢理しゃべらせるつもりでいるので、留学生の皆さんは、伝える習慣を今のうちに身につけて下さい。

 

カクゴシテテネ

 

夏期、真っ盛り。

暑い日が続いています。オリンピックも暑い中やり切りました。暑いだけじゃなくコロナもあって、大変でしたね。これが思い出になっていくと思うと、感慨深いものがあります。

デザイン・工芸科夜間部です。
台風が三つもまとめて来ました。レアな体験が出来ましたね。

武蔵美・多摩美の入試資料集に合格再現として載っていた作品を、デモンストレーション再現してもらいました。生徒も、手順をしっかりと見てくれていたと思います。制作のタイムラプスは、デザイン工芸科夜間部のツイッターにアップしてありますので、そちらをご覧ください。

 

講師デモンストレーションも、貯まってきたのでまとめて紹介しておきます。 

みんな頑張っています。成長を期待します。

では、次回。

夏期講習もラストスパート!!

こんにちは

新宿校 油絵科です!

夏期講習も4期が終わり、残すところ5期6期となりました。

夏期は普段描く時間が少ない現役生にとっては力が伸びる大切な時期です!

それぞれ自分の課題、必要な要素と向き合い己の絵と闘っていることと思います!

油絵科の受験には様々なジャンルの絵のタイプがあることは言うまでもありませんが、何を描こうにも必ず最初に出てくる課題が構図!!

そんな構図を学びたい時に、日本の『浮世絵』が参考になるのは聞いたことがある人も多いかもしれません。

中でも印象派で有名なマネやゴッホに影響を与えた『歌川広重』が良く挙げられると思います。

歌川広重(1797~1858) 本名:安藤重右衛門

は江戸時代の浮世絵師で、火消同心(現代の消防隊)の家に生まれ、家督を継ぐも小さいころからの絵を描きたい気持ちを押さえきれず浮世絵師になった人です。

1833年(天保4年)に広重の中でも傑作と言われる『東海道五十三次絵』が生まれました。

広重は構図の素晴らしさだけでなく、青、特に藍色の美しさでも有名で、油絵の具では出すことのできない木版画の藍色の鮮やかさは欧米では『ジャパンブルー』と呼ばれ、フェルメール・ブルーにちなんで『ヒロシゲブルー』と呼ばれるほどです。

そんな広重の作品が現在、ミネアポリス美術館のデジタル・コレクションで1000以上の作品を自由に閲覧し、ダウンロードすることができます!!

リンク↓

Minneapolis Institute of Art’s digital collection:Utagawa Hiroshige

『東海道五十三次』『名所江戸百景』などの風景画は見たことがある人も多いと思いますが、あまり見たことないおもちゃ絵やだまし絵なども数多く見ることができます!

構図だけでなく、シルエットの造形美や発想の面白さまで参考になる事間違いなしです!

気になる人は是非チェックしてみて下さい!

夏期講習もラストスパートになりますが、いい意味で受験を意識せず、『いい絵』を描くことを目指し、また自分のスタイルを探っていきましょう!!

新宿校 油絵科でした!!