カテゴリー別アーカイブ: 油絵科

一学期最終日になりました。

いかがお過ごしでしょうか?渋谷校、箱岩です。

6月26日に東京芸術大学の入試説明会があり、自分も足を運びました。

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気が付けば修了してから19年目かな?随分時間が経ちました。時間があったので木陰をぶらぶらしていたんですが、樹木が随分と成長していて、文化祭でよじ登ったあの木、作品制作でお世話になったこの木、どの樹も見違える程の巨木になっていました。時間の経過を感じて、すごく不思議な感覚。

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こういうところも芸大の魅力になってきたなーと、ジジくさい事を考えていました。

都心の真ん中で、伝統のあるキャンパスで、巨木の森に囲まれ、信じられないほど自由に、好きなだけ自分を見つめて制作できる。素晴らしい環境へと成長したなぁ~(遠目www)

当時から携わっている各学科の教授陣の努力の賜物でしょう。

合格者作品のクオリティーも今まで通り、とてもしっかり。感心するようなアイディアで課題と向き合った作品が多いなぁと思いました。新美生も少数ですが混じってましたね。

渋谷校の生徒さんたちも皆参加していましたので、次の週から俄然意欲が出たようでした。

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で、上の作品が次の日から制作していた油絵。

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こちらは基礎科の2年生。学期末、気合入ってますね~。

 

さて、夏期講習がいよいよ始まります。渋谷校の設置コースは下記のとおり。

基礎科 Ⅰ~Ⅵ期

デッサンコース・油絵コース・デザインコース(高1~2生)

受験 Ⅰ~Ⅵ期

油絵コース・デザイン/工芸コース(高3生)

 

この夏、本気で美大受験、芸大受験を考えている君。今からでも遅くはないよ!

是非、新美渋谷校で最初の一歩を!!

油画×先端=∞ ③

こんにちは。油絵科の関口です。
今日は油絵科と先端科合同のスペシャルバージョンのプレ夏期講習を行いました。新美初の試みでしたが、非常に盛り上がり、楽しいイベントになりました。IMG_4852

今回学生に与えたのは小包セット。
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課題文は『人体をキーワードに与えらた素材で作品を作りなさい』というもの。

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1日のイベントなので、受講した人は大変だったと思いますが、講評の時には色んな作品が並んで、本当に面白かったです。

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ところで、芸大油画専攻でも2004年には二次試験の最終日に封筒が与えられ「封筒に自由に表現しなさい」という課題が出題されました。
2010年には箱が二次試験の一日目に箱が与えられ「自分の部屋」をテーマに表現しなさい。という課題が出題されました。何れの年も全く予告なしにこういう課題が出題され、素描用紙が立体物!という設定に戸惑った受験生も多かった様です。どのタイミングでこういう課題が出題されてもおかしくないのが芸大油画専攻。

今回のイベントでの講評やアドバイスが、今後の作品作りに役立つことがあるかもしれませんね。
僕らの仕事は、皆の意識に種を蒔き、水を与えること。夏の間にグングン育って、入試の時には大きな花を咲かせたり、実を結んでもらえるように祈っています。

油画×先端=∞ ②

こんにちは。油絵科の関口です。
さて、いよいよ来週7/10(日)に油絵科と先端科合同のプレ夏期講習会が行われます。
学生から「どんな事をやるんですか?」と聞かれる事が多いので、今日はイメージしてもらいやすい様に参考の作品をお見せしたいと思います。

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これは2000年代前半に行った※特殊表現課題(新美油絵科命名の既成の課題に属さない課題の総称)コンクールの作品で「一マスの楽園」という課題。

 

ダンボール、マッチ軸
与えたのは床一マス分の大きさの段ボール、マッチ棒の木軸(多量)です。描画材は自由(油性以外)。他にも提出用のベニヤ板を与え、床のマスに合わせて置く事を条件にしました。

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楽園と言っても、人によって様々なイメージがあるようですね(笑)。

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ちなみにこれらは当時の上位作品ですが、この中から後に何人も芸大合格者が出ています!!

 

芸大では、毎年どんな課題が出題されるのか、全く想像がつきません。いきなり石膏像が出題されたり、極端に現代美術的な出題がされたり、年によって全然違う内容が出題されています。あまりにも振り幅が大きいため、受験生の中には戸惑ってしまう人も多いでしょう。

しかし、芸大油画専攻や先端科を受験する以上、色んな人と関わって多様な視点を学んでいく事は不可欠です。油絵科と先端科が触れ合うのは、お互いに未知の領域に足を踏み入れる様な感覚ですよね。一緒にやる事で、一体どんな化学反応が起こるでしょうか?

可能性は正しく無限大。こちらの期待感もMAXです!

油画×先端=∞

こんにちは。油絵科の関口です。
今日は芸大説明会がありましたが、参加されましたか?今年の合格者作品も見れましたので、ご覧になった方は様々な感想を持たれたのではないかと思います。

今日の芸大
今日の芸大。天気で良かったんですが、結構暑かったです…。
再現
新美から合格した人の作品も何点か展示されていました。(↑こちらは再現作品)

 

やはり芸大油画専攻に合格するには、多様な価値観を理解する事が重要です。それは絵を描き始めて1?2年の人や、20歳前後の受験生には中々ハードルが高い事とは思いますが、自分の価値観を広げるのにピッタリの無料イベントがあります。

7月10日(日)「油画×先端 ハイブリッド授業」と銘打った、スペシャルバージョンのプレ夏期講習です。

油画×先端

油絵科と先端という、普段は交流の無い科同士ですが、一緒にやる事によって一体何が生まれるのでしょうか?新美初の試みに、僕らも今からワクワクしています。
油絵科だけでなく、先端を受験する人、或いはそれ以外の科の人でも、内部生・外部生を問わず、興味のある人ならウェルカムです。(今回は内部生も多数参加の予定です)皆さんの参加をお待ちしております。

内容説明はこちら↓
http://www.art-shinbi.com/event/pre-summer/item05.html

申し込みはこちらから↓
https://pro.form-mailer.jp/fms/00160c9e93086

渋谷校から

皆さんこんにちは。渋谷校の箱岩です。

見上げると、夏の空。蒸し暑い夏が近づいてきました。

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渋谷校は、生徒の活気も手伝って、とても熱い授業が展開されていますよ。

基礎科も、デザイン科も、油絵科も一学期末の大事な時期ですね。

生徒の皆さんは集中して、一つでも多くの自分らしさや、自分の良さを見つけて行けるといいですよね。夏期講習の各自の課題も、この時期に見つけておけると、充実した夏休みになるでしょう。

また、7月10日には一日無料体験が渋谷校でも開催されます。

これから受験勉強をスタートさせる人は是非とも雰囲気を見に来て見ませんか?一度見てしまえば、受験なんて言いながら、楽しいことに夢中になるだけだって、きっと判って貰えるはずです。

さて、油絵科は実験的な課題が続き、フラストレーションを貯めている生徒も多いかなと思います。そこで先週はちょっと違ったムードで制作していました。

「イメージドローイング」という課題です。

夏期講習にも取り入れているこの課題。個人的にはとっても重視している課題です。実は、私が関わった生徒のなかには、この課題で、きっかけをつかんだ生徒や、受験突破のみならず作家活動の基礎になった生徒が、本当に多数いるのです。このことからも重要性は確かです。

内容やノウハウは伏せさせていただきますが、講評中、笑いが絶えなかったことからも、生徒の皆さんが楽しんでいたのでしょう。すごく有意義な課題になったと思います。ごく一部ですが、お見せしちゃいましょう!

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三者三様、なかなかのノリですね。すごく自由に手が動いていると思います。あとは、自分なりのテーマや狙いが出てくると個性が発揮され始めることと思います。今後もたくさんのドローイングを描いて、感じるがままに情熱を迸らせる「画家の手」を獲得してほしいと願います。描くことと、活き活きと生きることがイコールになるまで頑張ってみましょう!!

さて話は変わって私事ですが、作品と呼べるものを発表することが無いまま10年以上経ってしまいました。もともと、落ち着いて油絵を描くタイプではないのですが、ドローイングは描いています。

小さいときに見たカーデザイナーのドローイングに憧れ、近年は大好きなゴッホ作品へのオマージュってわけじゃないんですが、船のドローイングを描いているんです。

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ゴッホ。素描が、また、抜群にいいよね~。

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って、私のドローイング。何の味わいも無いけどねぇwww

・・・?何のため?って思いました?

実は私、実際に国内の造船をしている企業様と一緒に、本場アメリカのバスフィッシングボート(ブラックバスという魚をルアーで釣る専用ボート)を凌駕する、国産フィッシングボートを造る為に描いてんの。

ダブルコンソール

ダブルコンソール走行

資料提供:株式会社スナガ造船より

自分の描いたイメージが人の手によって具現化するのって、ファインアートとはまた違って、すごく面白いなって思います。

今回は完全に趣味の話になってしまいましたが、油絵科出身でこんなことしてる奴もいるってことで(苦笑)。