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日本画科- 2学期開始&夏期デモスト&雑記?

日本画科講師の金子です。

 

秋色次第に濃く、朝夕はずいぶん涼しくなってきました。

 

9月は別名、長月(ながつき)。

この旧暦の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力だそうですが、説は多岐に渡るそうです。

昨日は、台風一過で大変な被害に遭った地域も多くありました。各地域の状況が気にかかるところではありますが、その雨が多く降る時季であることから「長雨月(ながめつき)」からとする説もあるようです。何れにせよ、由来の背景には日本の自然風土が連想されますね。

!cid_955C4650-2DF8-4B13-BDDE-4C155C062DE6←台風が過ぎた後の夕焼け。

 

― いよいよ、今月5日より二学期が始まりました。

9日~14日までは、日本画科二学期始めコンクールでした。もちろんこの間の指導はありません。昼間部はデッサン(鉛筆素描)、着彩(着色写生)、構成の3課題。夜間部はデッサン(鉛筆素描)課題。デッサン(鉛筆素描)は昼間部と夜間部の合同採点でした。

尚、今回は、講習会終了後から二学期までの休みの間、昼間部生に対し自宅課題「自画像」をコンクール形式で課し、その講評も行いました。日本画科では、Lサイズのクロッキー帳を用いた “一カ月一冊クロッキー”を全員行っていますが、その成果が一人一人形として表れるようになってきたと感じられました。

1←夜間部のデッサン(鉛筆素描)課題。石膏像はモリエール。

 

また、今回、夏期講習会を経て、特に夜間部生個々の意識の変化を強く感じられるコンクールだったと思います。石膏像はモリエールでしたが、全員が初見だったにも関わらず、その完成度たるやそれぞれの中での最高の一枚を提示することが出来ました。そして、それぞれの絵の成長もさることながら、講評中の眼差し、メモを取る態度、講評後の質問など制作に臨む姿勢や取り組み方が受験生らしくなってきたと思います。この良い状態を保ちながら一歩一歩前に進んでいってほしいと願っています。

2←描き出しの前の木炭紙大サイズでのクロッキーの様子。クロッキー力の向上は、日本画科での短期目標の一つです。

 

― その夏期講習会。今年の夏期講習会において、今春合格した東京藝大生3名(デッサン1名、デッサン2名)にデモンストレーションを行ってもらいました。彼らには集中講義や藝祭準備等の多忙な最中、頑張っていただきました。

3←Kさんの作品。

4←Tさんの作品。

 

今月は、講師がデモンストレーション〈着彩写生〉を行う予定です。

二学期ではデッサン課題、着彩課題の通常課題のほか、面談による個人指導、校外授業、大作着彩、一人一卓課題、私大対策、さらにはAO入試対策などの課題を準備しています。さらに、基礎科講師を招いた連係的、体系的な指導を目的としたカリキュラムを組み入れ、実技指導の充実を図っていきます。

5

― 最後に。

10月には「全国公開実力コンクール」があります。今年度は10月13日と14日。課題は「着彩写生」です。是非奮ってご参加下さい!

 

新美日本画科では全受験生としっかり向き合うことを大切にしています。日本画科に興味ある受験生がいらっしゃいましたら是非見学にいらしてください。

尚、今年度の日本画科の講師は、社会人講師3名、現役東京藝大生の学生講師3名、私大担当講師(通信科兼任)1名の構成です。その他、基礎科日本画担当講師との連係も図っています。日本画科受験についてご質問があれば、これら講師がお答えします。お気軽にお尋ね下さい。