日別アーカイブ: 2021年2月20日

彫刻科 入直後半戦へ!

こんにちは。彫刻科の小川原です。入試直前講座が本格的に始動し、1ヶ月が過ぎました。私大対策も終わり、全員で芸大に集中していく流れに乗りましたね!ここからが正念場です。気合を入れていきましょう!

それではこの2週間での優秀作品をの一部を紹介します。
まずは昼間部生の作品です。


明解に形を感じるデッサンになっています!更に顔を似せられると完璧です!


逆光の迫力がとても良いです。髪の部分はやや追い方の単位が大きいのでもう少し密度が上げられると良いです。

現役生の作品です。

奴隷は顔が難しかったりしますがカチッと似せられていてとても良いです。奥の脇腹がやや形になり切れていないので、そこさえできればこれ以上ない出来だと思います。

同じく現役生の作品です。
調子の幅が豊かで魅力的に仕上がっています。顔の印象もよく、作品から雑味が感じられないのが良いですね!伸びている側の体の張りがもっと出せると更に良いです。

昼間部生の作品です。
アムールの動きや形態感を意識して仕上げられたと思います。逆光側で反射光が少し白飛びしているところがあるのでそこが埋まってくると良いです。


難しい位置でしたがバッチリ捉えられています。顔の印象も良いですね!少しだけ手前の腕がスカッとしているので体のテイストに合わせていけるとなお良いです。


逆光の中での像の雰囲気がとてもよく捉えられています。手前の腕と脚の探りが短調で作品の質を下げているので気をつけましょう。


印象がとても良いです。正直かっこいいなと思いました。帯から落ちる影の表現が効いているなと思います。石膏の台座の円の関係はやや魚眼レンズでみた感じに歪んでいます。ここが惜しかった。


顔がほとんど見えないのですごく難しそうだなと思ってみていましたが、しっかりとヘルメスらしい印象を捉えてくれました。その中で更に帯と顔の隙間の空間が表現出来たらもっとすごいです。


石膏の白さを感じる作品に仕上がりました。丁寧な描写が魅力的です。形(印象)が正確で、光と陰の関係が自然で、その上で丁寧に描き切っていると魅力が出てきますね!


少しイレギュラーな切り方ではありますが、作品の中身が魅力的なのでむしろそれも個性的にさえ見えてきます。背景をもっと丁寧に消してくれるとそれだけで見栄えがよくなりそうです。


調子の質が魅力的です。独特な表現の強さがありますね!この人にしか描けないこの作品!という魅力は教授にも届くはずです!とにかく印象を正確に!!あとは大丈夫!


今年初めてにわとりを作りました!動きも自然で生命感が捉えられています!


鶏の印象を理解しながら進めていこうとする姿勢が感じられます!翼の部分だけシルエット的に浮いて見えるので全体を見て違和感がないか注意深く確認してください。


意外と顔が難しかったりしますが、とても似せられています。羽や羽毛の柔らかさも自然に表現出来ていてとても良いです。


堂々としたブルータスの印象が捉えられています!体の表現は特に素晴らしいです。顔をもう少し似せたいのと、この位置であったらなんと言っても胸鎖乳突筋の力強い張りをもっと拘りたいです。


塊を捉えてきました!まだ似た色が多いので、形に合わせて調子の幅が増えてくるとどんどんよくなります。顔が似せられていて良いですね!

現役生の作品です。

逆光は苦手でしたが、素直な表現が魅力的です。印象がとても良いです。更に個々の形が明解に表現できるようになってきたらいよいよですね!

同じく現役生の作品です。

少し構図は大き過ぎかなと言う印象ですが、ここまでやり切ってくるとそれはそれでいいよねって思えてくるから不思議です。今回は途中動きと構造に難がありました。意識的に気をつけましょう。

浪人生の作品です。
厚みを感じる表現が良いですね!顎下のラインは斜めに下がり気味かなと思います。もう少しすっきりしている印象ですね。顔に対して後頭部側はやや空気遠近法に逃げているところがあるのでもう少し形を追い込めると良いです。


丁寧な描写と顔の印象が良いです。おでこの黒がやや強いのか、そこだけ少し汚れて見えるので気をつけましょう。


ガツンとした塊感が魅力的な作品です!堂々とした言い切りがいいですね!

現役生の作品です。

とにかく顔が似ているのと、完成度の高さが素晴らしいです。大きく構図をとっていますが、やや向かって左側の形がそのままつなげていくと大きそうなので、切れるところは必ず紙を挟んで一回は描いてみてください。

同じく現役生の作品です。

印象よく全てのことをやり切ったと思います。完成度については課題ですが、こうしてやり切れれば魅力が出せる人なので、特に前半から中盤の仕事で精度を出して、落ち着いて描写と確認ができる時間が捻出できると良いです。

 

もう入試までわずかですね!まだまだ伸びるので、最後まで堂々と作品と向き合って成長していって欲しいです!最後に頼れるものは自分だけです。本番は一人ですが、後ろには一年間努力して学んできた「自分」がたくさん居て、その最先端が試験当日の自分なのです。だから今までやってきたことに自信とプライドを持って挑んで欲しいと思います!