日別アーカイブ: 2014年4月13日

TDC展2014

デザイン科総合コースの滝口です。いよいよ’14年度新宿美術学院の授業が12日よりスタートしました。
12日のガイダンスでは、新しい学生の人たちと講師とも顔を合わせ、来年の受験と合格に向けて1年間共に頑張っていきましょう!!

今回は、そんなスタートの中、総合コースの学生講師で東京芸大のデザイン科4年生である木下真彩先生が、TDC賞(タイプディレクターズクラブ)と日本タイポグラフィー年鑑にそれぞれ入選したのでお知らせしたいと思います。

作品は昨年度にこのブログで、総合コースから実際に木下先生が紹介した「伝統とデザイン」での東京芸大デザイン科の授業作品でした。
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全体で見るとちょっと細々として何が書いてあるのか分からない感じですが、思い切って拡大してみると・・・

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実は、1つ1つ伝統的な日本家屋で文字が出来ています。
しかも松などの木々や道石まであって、一文字一文字大変凝っていますね。
そして、文字は西洋的な透視図法ではなく、古典日本画に見られるような遠近法を用いない俯瞰的な建物の描き方を用いています。

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一見すると、何かコンピュータで打ち込んだ文字の集積のように見えますが、

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近くから見ると建物で出来た文字になっているので、文字として読んだり、建物の絵画的な世界を楽しんでしまったりと、色んな視点を行き来できて、本当に楽しいです。

「TDC展2014」は現在銀座のデザイン系ギャラリーで有名なggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で開催されています。4月28日までです。
多くのグラフィックデザインに触れられるので、デザイン科受験生には大変お勧めです!!
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
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デザイン科総合コースでは、普段の指導を専門分野別に分かれて教えています。
木下先生は平面構成を主に教えてもらっています。
こういうグラフィック感覚や専門的なデザインの考え方も、実際の実技平面で活かせるように、予備校的な受験作品の視点だけではなく、もっと色々なデザインの世界を通じて指導にあたっています。