日別アーカイブ: 2020年11月28日

油絵科、日本画科、彫刻科合同企画プレ冬期!!

こんにちは、油絵科です。
先週の公開コンクールを受けられた方々お疲れ様でした。
講評会でも話があったかと思いますが、油絵科の評価基準はひとつではありません。
結果がふるわなかった作品であっても個人的には凄く強く推されていた作品など多々ありました。
これから受験シーズンに本格的に突入していきますが、それぞれの目標に向かってしっかり頑張って行ってください!!

さて、先週に引き続き明日29日日曜日にはプレ冬期講習があります。
公開コンクールについての油絵科のブログにもありましたが、人物課題は入試にとってとても重要です。

※前回ブログリンク
https://www.art-shinbi.com/blog/20201115/

そこで今年のプレ冬期は美術解剖学特別講義を行います。


午前中は人体の基本構造とその見方、また立体的な形態の見方など人体についての講義を行います。
午後は午前の講義の内容をもとにヌードクロッキーを行います。男女の外国人モデルさんに来ていただき、講師は随時モデルを前に解説を行います。

今後入試直前に人物課題を制作する機会が多々あるかと思います。その前に是非受けておいてほしい講義内容になっています!

申し込み、詳しいタイムスケジュールなどは以下より!

https://www.art-shinbi.com/event/20event-pre-winter/pre-winter-A.html

迷っていた人も是非受けてみてくださいね!

彫刻科 11月後半の優秀作品の紹介

こんにちは!彫刻科の小川原です。もう11月も終わりになります。早いですね!あっという間に入試ですね!この時期になると生徒のレベルも高くなってきて良い作品も多く出てきます。

ここまでの積み重ねは非常に良いものだったと思うので、慌しくなる冬期講習、入試直前に入る前の今、じっくりと作品と向き合い、考え、作品追求を徹底的に拘っていくことがとても重要なんだと思います。それだけの力が身についてきたということですね!

それではここ2週間の優秀作品を紹介します。
まずは昼間部生の作品から

力むことなく自然に印象が捉えられています。完成度の高い作品です!


表情とその周囲の形のとながりをさらに自然に繋げられるとより良い作品になりそうですが、言い切りの強い作品になっています。


本当にうまいと思います。質感が伝わってくるようです。突き抜けた魅力がありますね!


柔らかく自然な描写がとても良いです。床面にもっとこだわれるとデッサンとしての完成のヴィジョンがさらに明確になったと思います。


大胆に構図を設定し、剥製を魅力的に描き切りました。自分はこうしたい!という意志を強く表現に乗せていくことが重要なんですね!


樽のリアルな木質が魅力的です。全体にかっちり仕上げてきています。


樽の形に安定感を感じます。床面の抵抗感がさらに高められると良いです。


狙いのある構図が良いです。構図から切れている樽が難しかったですがものにしました。


アクリル角柱の質感がもう一つですが静物としての安定感が出せています。


キレキレの描写に凄みを感じます!これ以上の作品を見たことがない!


出だしから良い印象で進めてこれました。グデアのかっちり感がとても良いです!


難しい位置ですが印象よく捉えられています。完成度を上げていくのが苦手でしたが途中でもこの自然な調子の流れは魅力的に感じます。


堂々としたポーズや表情がとても良いです!ニット帽の質感表現が素晴らしく、本物みたいです!


まさに渾身の一作ですね!モチーフ室から好きなものを選んで構成してもらいました。興味がそのまま作品のクオリティの高さにつながったと思います。

ここから夜間部生の作品です。

美しい光の表現が魅力的です。デッサンとして余すとこなくやり切っていることにも引きつけられます。


顔の表現がややかたいかなという印象ですが、動き、構造、量感とも素晴らしい精度だと思います!


やや鈍さが惜しいところですがこの位置では難しい顔の印象も自然に捉えられています。


炭のバサつきがもう少し抑えられるとグッと良くなりそうですが、手前の胸から脇にかけてのボリューム感がとてもよく表現できています。

最後に基礎科、高校二年生の作品です。

新美に来て2枚目の石膏デッサンとは思えないほどのレベルの高さを感じます。見えたものを素直に表現できる自然体の向き合い方が素晴らしいです。

以上です。以前は講師のアドバイスに頼るところが多かったですが、だんだんと自力でできること(自分で考えてどうすべきか選択する力)が増えてきて頼もしい限りです。
入試は全部一人で何とかしなければなりません。それは入試は孤独であるということでもありますが、入試前日まで積み重ねてきた力が味方をしてくれます。大事なことは本番で過度に緊張したり焦って自分を見失ってしまうことです。自分を見失うということは、ある意味初心者に戻ってしまう(経験してきたことを置いてきてしまう)ということでもあります。そうなってしまうと絶対に良いものはできません。入試は当日の技術の高さを競うものという以上に、当日冷静でいられるかどうかが試されていると思って今のうちに制作のリズム作りを入念に行い、自分に自信を持つこと(良い作品を出し続けること)が重要です。