日別アーカイブ: 2020年10月17日

彫刻科 11/1(日)公開コンクール。10月前半の秀作。

こんにちは!彫刻科の小川原です。あっという間に公開コンクールの季節がやってきましたね!今の時期普段と違う状況で自分がどれだけ実力を出せるのか、検証する絶好の機会です。本気で芸大を目指す皆さんの参加をお待ちしています!
参考までに去年の公開コンクールの上位作品をのせておきます。

さて、10月に入ってそれぞれの実力も高まってきているのを感じます。毎回いい預かり作品を出してくれるのが頼もしいです!それでは秀作の一部を紹介します!

夜間部生の作品


ジョルジョは本当に難しいですが、自然に印象を捉えつつ、かっちり言い切っていますね!安定感が素晴らしいです!

昼間部生の作品


自然に空間が表現できています。武装する女神も奴隷も顔の印象が良いことで好印象を与えています!


馬頭が手前に飛び出してくるような迫力で描けています。臨場感が素晴らしいですね!


カタかった描写がとても自然になりました。雑味が消えたことで画面の良さだけが感じ取れます。


光の印象が美しいですね。「光」そのものの存在を感じ取ることができます。


ちょっと右側をあけすぎかなとも思いましたが、ここまでやりきるとそれも一つの空間表現として見えてきますね。


魅力的な描写です。ヘルメス背面の空洞の部分なんか結構難しいですがとてもよく表現できています。


3つのモチーフの空間的関係性がよく伝わってきます。光の印象も良いですね!


本人のデッサン の性質上こういった組み石膏は苦手かなとも思いましたがかなり良くかけています。アリアスの髪の表現も良いですね!


この位置ならではの張りの形がよく表現できています。意図的に画面を構築していけないとこうはいきません。

毎年開催されている全科合同の「自分」をテーマにしたコンクール上位作品です。


描写が魅力的です。ピアスやシャツの柄など、とても繊細に描けています。同時に堂々とした構図選びもよかったです。


光を上手く使ってかっちりと表現をやり切っています!生き生きとした表情もまた魅力的です。


髪の表現にこだわって仕上げられました。肌や服との質感の差も魅力的な作品です。


意志のある眼だと思います。自画像や自刻像ではただ形を写しとるということを超えて、人物が「そこにいる」という気配そのものを表現することも重要です。


たくさんの探りの積み重ねによって完成された作品です。人としての自然さがそのまま魅力になっていると思います。

昼間部生の構成課題です。


両手とマスクの関係が美しいですね!手のリアリティも冴えています。マスクも似てる!


あまり見たことのない構成のパターンが新鮮でした。形の説得力も高いです。


オーソドックスですが接点など細部までこだわれていて良いです。そういうところをしっかり徹底していくことが大事です。

夜間部生の構成作品です。


幾何形態のかっちり具合が素晴らしいです!指との関係も良いですね!完成度だけでなく、表現として見ていて気持ち良いです!


円筒形を作るのは難しかったとおもますが、しっかり作り切れています。手のリアルな存在感もとても良いです!


手のポーズ(幾何形態の触れ方)がとてもセンスよく決まっています!こういう感覚は表現を学ぶものとして重要です!

昼間部生の作品


今の実力を存分に出し切った作品です!いいですね。気合が入ってる。次の一枚はこれを超えていけるようにがんばりましょう!

さて、どうだったでしょうか?今ある実力もなかなか良いですが、これからもっと高いレベルを目指し、安定させていきましょう!冬季講習、入試直前に向けて、目標を持ってやるべきことを一つ一つこなしていこう!!

小川原