日別アーカイブ: 2015年4月14日

夜間部デザイン科①「受験生心得!」

こんにちは!デザイン科夜間部講師のオオシマです。
今年度、デザイン科夜間部は基本的に隔週火曜日に更新していく予定です。

さてデザイン科夜間部として2015年度最初の記事とはいえ、この文章を打っている段階ではまだ初回のデッサンの講評も終わっておらず果たして何を書いていいのやら…。

とりあえず自己紹介になりますが、私は高3のころから新美に通い始め、大学に入るまで結局3浪しちゃいました。その後多摩美に入学し、そのまま大学院修士課程を修了しています。
ざっくり計算すると予備校と大学で10年間程度の時間を過ごしてしまいました。その間にかかった学費としては1500万円弱でしょうか。計600万円程度借りた奨学金はいまも返済しています。

いまでこそエラそうに美術予備校で講師なぞやっているものの、予備校に入学した当初はやる気のない学生の代表格みたいな存在でした。努力という言葉や、物事を正面から取り組むということを知らなかったんですね。かなりのダメ人間&親不孝ものでした…。

そんなどうしようもなかった自分からすれば最近の学生は本当にみんな真面目でしっかりしています。そしてみんな初心者にもかかわらずなぜかそれなりに描けています。教室を見渡す限り、現段階で当時の私より下手な人はいませんね。

そんな自分が新受験生にアドバイスなぞおこがましい話なのですが、とりあえず以下のことを守りながら制作すると、そのうちそれなりに実力はつくと思いますよ。。。という6項目を置いておきますね。

①忙しくてもできるだけ毎日来る
②遅刻しない(早めにくる)
③結果に対して言い訳をしない
④作品はかならず1枚ごと完成させる
⑤資料やノートをきちんとまとめる
⑥行きたい大学と学科を明確にする

高校生だと学校行事も多く①はなかなか難しいときもあるでしょう。それは仕方ないです。重要なのは「来るときはちゃんと来る、休むときは計画的に休む」ことです。つまりスケジュール管理です。「なんか今日学校忙しくなっちゃった?、面倒くさいからいかない!」なんてことのないようにあらかじめ「何日から期末テストだからこの課題は休んでこの課題から合流しよう…」というように予定をしっかりたてましょう。私がこの事実に気付いたのは2浪目です。

②はよくいますよね。待ち合わせに毎回10分くらい遅れてくる人。そう、私です。
でも、時間通り来ようとすれば来れるのに、なんか微妙に遅れちゃうことありませんか?やっぱりそれはあんまり良くないです。1日10分遅れたら1週間で1時間制作時間が短くなります!
理想は10~15分前には道具を買って教室に着いて、余裕をもって制作を始めたいですね。なにより課題説明やガイダンスを授業開始直後に話したりしますし。

③こそ重要。大人への扉です。
作品がいい評価を得られなかったとき「今回は時間がなかった」「課題が合わなかった」「場所が良くなかった」と自分に言い聞かせて結果から逃避したことありませんか?私はあります。むしろいまでもあります。しかしそれを続けている限り成長はしません。しっかり取り組んだ上で良い評価を得られなかったときは、むしろ成長のチャンスでもあるのです結果に言い訳をせず「なぜこうなってしまったのか?どうすれば解決できるのか?」ということをひたすら考えてください。

経験が少なかったり自己管理が苦手だと④は陥りがちですね。私もそうでした。もし自覚症状があるなら一刻も早く抜け出すべきです。この問題に対して私は「そもそも作品が完成するってどういうことなんだ?!」というところから考えはじめました。それは長くなりそうなので割愛しますが、手数が足りない、まだ完成していないと自分で思った作品は、時間をみつけて「もう描けない」というところまで描き続けるといいですよ。

やっぱりデザイン科として⑤はかかせないと思いますね。
まだ皆さんは若いので、自分の脳を過信しているかもしれません。講評で言われたことはすぐ思い出せるし、配られた資料に書いてあることなんてもう知っているし必要ない…なんて余裕をかましている時期が私にはありました。でもそれは大きな勘違いでしたね。
これも長くなりそうなので割愛しますが「自分が見返したくなるようなノートをつくる」「人の話をよく聞いて大切な部分はメモする」のは重要です。

そして受験生にとって⑥が決まってからが本格的なスタートです。
私は2浪目が終わったあとに本格的に考え始めましたね?。おそ過ぎ。
やっぱり受験は「絶対ここに行きたい!」っていう強い気持ちが大切です。「なんとなく行きたい」「行けたらいいな」じゃまだ足りません。それは目標ではなくて願望です。
積極的に大学のイベントに足を運んだり、いい作品をたくさん観れば、じょじょにそういった気持ちも芽生え始めると思いますよ。

 

振り返ってみれば予備校での生活もマァ勉強にはなりましたが、みなさんには予備校でしっかりと基本的な技能を身につけ、できるだけ早く目標の大学に入学し、人生において限りあるお金と時間を有効に使ってほしいと個人的には思っています!

ちなみの上記の6項目を真逆に言ったのが以下です。
これをやるとまず確実に(私のように)無駄に浪人します。注意して下さい。いないとは思いますが!

①理由をつけて休もうとする
②毎日微妙に遅刻する
③結果に対して言い訳をする
④未完成の作品が大量にある
⑤資料やノートを整理しない
⑥目標が明確でない

ではまた。