芸大・美大受験 予備校 |新宿美術学院| 2008年度 合格体験記
 

合格実績

2009年度 合格体験記

「きかっけがスタートへ」

岡本 聡子(愛知県・東邦)
油絵科昼間部

東京芸術大学絵画科油画専攻

「テーマ性」それは、浪人時代通しての私の課題だったように思います。芸大を狙う上ではもちろん、作家として将来生きていくのにも必要不可欠な課題だからです。どんな時代でも、伝えたいテーマが無ければ作品を発表しても何の感動も与えられない!そう強く意識して追求し始めました。しかし、すぐに見つかる訳もなく、私は壁にぶち当たりました。考えふける毎日。昼夜問わず、バイトの間もキャンバスへ向かう時も。そしてついには、うなされて寝られない夜が続くようになりました。そんな時、きっかけを作ってくれたのが担当の先生でした。「自分の絵に必要な要素とやりたいことを整理してごらん。」その言葉に導かれるようにして、試行錯誤、私の絵は変化し始めました。そして、迷う度にいい所をどう活かすべきか、そのための表現方法とは、などと親身になって相談にのってくれました。その甲斐があり、私は自身にとって最大のテーマを見出すことが出来ました。入試に合格した途端、新たなスタートが見えた気がします。先生方との巡り合いが私の人生を変えました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。

「これからがんばる人へ」

シェリーゼイン キム(東京都・女子美術大学付属)
油絵科昼間部

東京芸術大学絵画科油画専攻/東京造形大学美術学科絵画専攻

自問自答をよくする。浪人生として絵を描き始めて間もなく、ふと自分は考え無しにただ絵を描いているのでは?と思い始めたのがきっかけだった。自分は何故描きたいのか?
自分らしい絵って何?そもそも自分は絵が本当に好きなのか?そんな疑問が溢れ出して、何も分からなくなってきて、筆も止まった。自分の事なのに答えることができなくて、愕然とした。その時やっと自分は自分を知らないのだと気付いた。自分探しのために、まず「自分の絵とは?」という疑問を「自分は?」に変えてみた。何が好きで、何が嫌いで、どんな色が好みだとか、簡単な質問から。次に、その理由。私の中で多かった“なんとなく好き”の“なんとなく”という部分を明解にする事が重要。そうやって質問にどんどん答えていく。そんなことを繰り返していくうちに、自分の知らない自分というものが見えてくる。自分の好きなもの、やりたい事、そのビジョンがはっきりと見えてきて、おのずと筆も進むようになった。一年という短い浪人生活の中で、自問自答という形で自分を見つめられたことが何よりの収穫だったと思う。自分の事を知っているようで、実は知らない人って多いと思う。もし自分という軸がわからない、又は見失ったという人は、自問自答ゲームをしてみるといいかもしれない。何かいいヒントが見つかるかもしれないし。先生に相談してみたり、ボーッとして頭を休めてみたり、とにかく色々やって見つけ出した自分流のスタイルを試験にぶつければいいんじゃないかと思う。最後に私をここまで引っ張ってくれた方々に感謝します。ありがとうございました。

「自信を持つこと」

池田 奈央(東京都・芸術) 現役合格
油絵科夜間部

東京芸術大学絵画科油画専攻

私は美術系の高校に通っていたのですが、なかなか自分の絵に自信が持てずにいました。自信をつける為にも私はひたすら描きました。ひたすら描くことによってかなりの描写力はついたのですが、絵画表現の方がやはり自信が持てないままでした。画集を見たり、先生方にアドバイスをもらったりして頑張っていたのですが、それでもまだ今ひとつ自信が持てずに不安を抱えたままでとうとう試験前々日に大泣きしてしまいました。しかし本当は私の絵は完成されているのに自分の自信の無さからそれを信じられなくなっているだけでした。先生はそれを指摘し、「今までの積み重ねは絶対あなたを裏切らない。」と励ましてくれ、私はそこでようやく自信を持つことが出来ました。そしてその気持ちをしっかり持って試験に臨めたことが合格に繋がったのだと思います。努力すること、そして自信を持つことは本当に大事なことです。それらは絶対に自分を裏切らないし、また努力をしてきたからこそ、良い先生や励まし合える仲間たちなど良い環境に恵まれたのだと思います。ありがとうございました。

「その先の自分」

佐々木 優子(東京都・実践女子学園)
日本画昼間部

東京芸術大学絵画科日本画専攻/女子美術大学絵画科日本画専攻

思えば一浪、二浪とがむしゃらに目的もなく、漠然と絵がうまくなりたいと思っていました。目的が無いので自分の軸も弱く、講師の言うことに左右されて、結局三浪の夏にどうすることも出来なくなりました。きっとうわべだけの逃げ道は全部使い切ってしまったのだと思います。そしてやっと、自分の絵は下手くそだということを直視することが出来ました。そこからが大変で、認めたはいいもののどうすることも出来ず、同じところでずっと足踏み状態の絵を描き続けていました。それでも、今までと違っていたのは、浪人をもうやめたいという強い思いがあったことです。いろんな人と、「受験が終わったら…」としてきた約束がとても大きな心の支えでした。今まで芸大一本だった受験を、私大も一校受けようと決め、「受かる」ことよりも「浪人をやめる」という意識へ変わっていきました。そうして描き続け、少し光が見えてきたのは冬でした。大の苦手だったデッサンが先生のある一言で大きく変わったのです。着彩は短い時間で描きあげる私大対策の中で、何が大切なことなのかを再確認しました。あとは自分の実力をどう組み立てるというプロセス作りに費やし、デッサンも着彩も試験前最後の一枚で自分なりの完成を見ました。決して一人の力ではなく、先生方の応援や同じ受験を共にしたみんながいてくれたからここまでくることが出来ました。本当に感謝で一杯です。受験をゴールにせず、その先の自分がどうなりたいかという目標をしっかりと見つけることが、何よりも大事なことだと思います。

「自分に勝つ」

小林 未季(東京都・朋優学院)
日本画昼間部

東京芸術大学絵画科日本画専攻/多摩美術大学絵画学科日本画専攻/女子美術大学絵画科日本画専攻

「自分に負けたくない」この思いが私を合格に導いてくれました。私は現役の頃から絵を描いている途中で「このままじゃマズイ」と思っても、そこから持ち直す技術も気力も無く中途半端な自分が嫌いでした。そんな自分を変えたくて、浪人生になってからは「気持ちだけは誰にも負けない。今の自分が出来ることをやりきる」を目標にしようと決めました。しかし、なかなかうまくいかず、辞めたいと思うこともありましたが「ここであきらめて自分に負けるのは嫌だ」と強く思い、吹っ切れたのかそこからは受験に集中できるようになりました。入試直前講座になると自己ベストを尽くすつもりで一枚一枚を大切に描きました。家に帰ってもとにかく手を動かし、悔いのない浪人生活にしようと必死でした。気付くと最後の方には持ち直す気力と精神力はついていました。一次試験ではいつも通り描いていたら合格しましたが、二次試験では周りの空気に呑まれて全くうまくいかず、それでも二日目に挽回して終わらせることが出来ました。今まで頑張ったことが試験で役に立ち「落ちても悔いは無い」と思えました。発表待ちの時も「大丈夫」と前向きに考えるように自分を信じていたら合格できました。最後まで自分の出来ることをやり抜き、自分を信じることが大切だと思います。そして私を支えてくれた新美の先生方や家族、高校の先生や友人のおかげでとても良い受験生活を過ごせました。

「楽しめたと言えるために」

大森 記詩(東京都・都立芸術) 現役合格
彫刻科夜間部

東京芸術大学美術学部彫刻科

今回の受験で自分にとって最も良かったなと思えるのは、本番を楽しめたことでした。日々の課題でも課題をやらされているのではなく、自分の表現として作品を楽しんで制作することが出来ました。
これは自分のモチベーションを保つ上でも大切だったと思います。自分は経験不足だったので、授業や講評で仲間や先輩の作品の良い所や凄い所を見ることがとても勉強になり、また楽しみでもありました。 経験不足による問題点、課題点は試験の最後までついて回ってきました。しかし、先生が指導の中できっかけを与えてくれたので、それを乗り越えることが楽しみのひとつとなりました。そういった、今までの流れがあったので、本番も悔いなく精一杯やり切ろうと思うとともに、最後の制作を充分楽しもうと臨むことが出来ました。新美での生活は波瀾万丈でしたが、楽しい時間でした。講師の先生方、本当にありがとうございました。

「納得できる絵を描くこと」

古山 英里香(東京都・日本大学鶴ヶ丘) 現役合格
彫刻科夜間部

東京芸術大学彫刻科/武蔵野美術大学彫刻学科

粘土は大好きでした。立体だからです。デッサンは、立体を平面にすることがわからなかったし、初めは好きではなかったです。デッサンを描いていると思うようにいかなかったりして、楽しくないなあとか帰りたいなあと思う時がありました。もっと綺麗に描きたいのに、いつも私のデッサンは汚かったです。形は見えても形を紙に写すことができなくて、もっとここを出したいと思っても出なかったりしました。無理やり出しても、色が濁って汚く、立体感の無い絵になりました。私はすぐ考えてしまう方なのでどうすれば形が描けるようになるのか、綺麗に描けるのか、とすごく悩みました。いつまでも描けるようにならないからとても悲しくなりました。私は木炭とパンに使われている気分でした。その時に先生に言われたのが「見たままを描けば?」と「もっと見るんだよー!」みたいな言葉でした。最初はよく意味が分からなかったけど、私が一番好きなセントジョセフを描いている時、何も考えないでよく見て、見たまま描いている自分に気付きました。私は技術ばかりが足りないのだと思っていて、そんなことばかり考えていたけど、その時に今まで像なんて大して見ていなかったことに気付きました。絵は考えて描くのではなく、本能で描くんだと思ったら急に思ったまま描けるようになりました。本当に納得できる絵が描けたのは入試ぎりぎりでした。気付けてよかったです。自分が納得した絵はすごく綺麗でびっくりしました。(他の人から見たらどうなのかは分かりませんが)デッサンは奥が深いなあと思いました。今でも良く分かりません。納得いく絵が入試までに描けたことが一番良かったのだと思います。絵を描くことがもっと好きになれた二年間でした。先生本当にありがとうございました!!

「三度目の正直」

國川 裕美(東京都・白百合学園)
彫刻科夜間部

東京芸術大学彫刻科

今までやってきた事は間違いじゃなかった、やっとそう思えることができた。ここまでくるのに五年、浪人生活は私にとって決して甘いものではなかった。二度目の受験が終わり芸大に落ちた時、家に帰って息ができなくなるくらい泣いた。一浪で最後と決めていたはずなのに、絶対もう一度受ける!と決めていた自分がいた。家族に泣きながら頼み込んで仮面浪人という道を選んだ。昼間は大学で普通に生活し、夜は夜間部に通った。よく周りの人に「偉いね」と言われたが、あまりピンとこなかった。こんなに好きな事を朝から晩までやらせてもらえて本当に幸せだった。しかし、大学には楽しい事がいっぱいで友達ともっと遊びたい、という誘惑が何度も襲ってきた。もうこのままムサビで楽しく過ごしてもいいんじゃないかと思った事もあった。けれど、毎日夜新美に行く事で自分は受験生なんだという事を自覚できた。大学で様々な人に出会って、色々な経験ができて、作品が変わっていくのが実感できた。彫刻以外に油絵やデザインを大学でやる事で単純に幅が広がって、考え方も柔らかくなった。最近よく思うのは、何かひとつでも欠けていたら今の私はない、という事。最後に、家族や先生方、一緒に戦ってくれた彫刻科のみんな、教務やモチーフ係りの方々、清掃の方々、本当にたくさんの方々にお世話になりました。五年間、ありがとうございました。

「自分を知ること」

吉村 みなみ(神奈川県・麻生)
デザイン・工芸科昼間部 デザインコース

東京芸術大学デザイン科

私は基礎科から通い始めて二年半ほどお世話になりました。この浪人した一年間は私にとってとても大きかったです。特に自分を知ることの大切さに気付きました。性格や自分の好きな感じ、得意なこと不得意なこと等々…。しかし、それに自分で気付くことはなかなか出来ません。私は新美でゆっくり時間をかけて知ることが出来たと思います。知ることで自分の制作していく方向性や今自分がやるべきことがだんだん分かっていきました。
普段うまくいかなくても、いくつか失敗作を並べて、その失敗した理由や時間内に完成させる方法を整理して、コンクールなどに備えるようにしていました。そして今出来ることを全力でやる。本番のシュミレーションをすることはとても大切です。また、制作することが辛くならないように他人と競うよりも以前の自分を越えることを目標にし、自分は出来るんだ!と信じるようにしていました。そうすることで向上心も上がるし、なんとなく辛いことも乗り越えられた気がします。試験の一ヶ月前には虫垂炎で二週間も入院して、焦っていた時に冷静に話を聞いてくれる先生や励ましてくれる友達がいました。とても支えになりました。ありがとうございました!

「自分を分析する」

早川 綾(東京都・上野)
デザイン・工芸科昼間部 デザインコース

東京芸術大学デザイン科/多摩美術大学造形表現学部デザイン学科

三浪目となる春、私は初めて芸大受験を志して以来五年間、新美に在籍しました。とはいえ度々、長期的に休んでは通うという生活だった私が実質新美で制作して過ごしたのは四年弱ほどだったかもしれません。始めて間もない頃、肩を並べて制作する同い年の浪人生が作る作品の凄さにただ驚いていたことを思い出します。そんな中、初心者として緊張しながらも、とても良い刺激を受けながら充実した日々を送っていました。しかし、一・二年目と一次通過を果たすも三・四年目は一次落ち。芸大に入りたい気持ちは強まる一方で私は浪人するごとに迷い、新鮮な気持ちで課題へ取り組めなくなっていました。マイペースな私は五年目最後の年、ようやく本当にこれで最後にしなければと決め、気持ちを強めて一年をスタートさせました。今までと違っていたのは「次に進む」という意識。それは「じゃあやれることをやらないと」という気持ちへ繋がっていきました。バイトや多摩美の併願など、今まで自分が何となく避けていた事を一つずつやってみると、不安や緊張もある反面、自分に自信が持てました。もちろん、かといって順風満帆だったわけではなく、とにかくよく落ち込んでは起き上がる度に先生方から根気よく励ましやアドバイスを頂きました。そうしていく内に、自分を知り、自分の良い所を認めて自信を持つことを新美で学んだ気がします。他人ばかりを見て、気にするだけではなくて、他人を通して自分を見ること、自分を分析してみること。自分がどんな作品を作って、人と違うどんな魅力を持っているのか、それをクリアにしてくれた場所が新美でした。私を励まし後押ししてくれた先生方、友達、親、兄弟、親戚、共に戦ったライバル皆に感謝の気持ちで一杯です、ありがとうございました。

「僕のモチベーション」

鈴木 哲生(神奈川県・多摩)
デザイン・工芸科昼間部 デザインコース

東京芸術大学デザイン科/多摩美術大学グラフィックデザイン学科

あるとき同じ一浪の友達が「受かったあとに後輩に何を言われようと、ビリだろうと構わないからとにかく受かりたい、受かればいい!」と言っているのを聞いて絶句したことがありました。僕は受かる落ちる以前に、絵を描くことでちょっとは後輩に尊敬されるぐらいの器量がほしいと思っていたからです。よく考えると僕は二年間ずっと「受かりたい」というより、描きたい絵が描けなくてみじめな思いをしたくないと思い続けていた気がします。受験突破が目的の予備校でこんなことを考えているのは、偏屈というか、ちょっと夢見がちかもしれませんが、僕としてはそういう動機だったからこそ技術も身についたし、休まず頑張れたのです。何より「描きたい絵を描きたかったとおりに伝わるように描く」というのがよりデザインに近い気がします。そして、新美にはそういう気持ちで描いているのをわかって報われる方向に導いてくれる先生、そういう事は置いといて他人の目線で絵に足りないことを何度も指摘してくれる先生、もっと現実的で実践的な先生と、色んな個性の先生がいて凄くおもしろかったし、とても助かりました。新美じゃない予備校に通わなくて本当によかったです。お世話になりました。

「ありがとう新美、でもさようなら」

渡辺 未来(東京都・青山学院高等部)
デザイン・工芸科夜間部 デザインコース

東京芸術大学デザイン科

通っていた高校に付属する普通大学に入学してから、「将来どうするのか」ということを真面目に考え始め(高校時代に考えておくべきでした)、その時点では美術の道に進むという選択肢も浮かばないほど漠然と悩み、ただモヤモヤと苦しい毎日を送っていました。私は自分に素直に行動する、ということが苦手です。自分の素直な気持ちがわからないまま、がちがちに固い頭で「理由もなく大学を休んではいけない」「卒業後はきちんと就職するのが当然だ」などと誰の意思でもない決まり事を勝手に作り、がんじがらめになっていました。それをほぐして、「ものをつくること、絵を描くことが大好きだ」という正直な気持ちを認めるまでに、二年もかかりました。大学三年の春、新美の夜間部に通うことを決めた時は、はじめて自分の素直な気持ちを大切に前進しているのだと感じられ、嬉しくてたまりませんでした。大袈裟かもしれませんが、今こうして芸大への進学が決まったのと同じくらいの喜びでした。本当です。そんな思い入れを持った新美での一年間は、私の今までの人生の中で、一番真剣で、濃厚で、楽しい時間でした。現役の高校生の中に混ざり、二十一歳のくせに大人げなく、やりたいようにやりました。予備校から得られるだけ目一杯上達するぞ、と意気込んでいました。でも、今になってこの一年を振り返ると「上達した」というよりも、毎日課題に向かうことで嫌でも気付かされる自分の欠点を少しずつ直していこうとする日々でした。自分の気持ちに正直になれない、という大きな欠点をはじめ、思い込みが激しい、臆病、傲慢、弱い意志、数え切れないほど見つかりました。講評で、自分でいいと思っていたところを良くないと指摘されたり、気にしていなかったところを良いと評価されたり、自分で自分のことが全くわかっていないのだと気付かされました。自分の駄目な部分に注目するのは苦しいことでした。私は何でこんななんだろう?どうすればよくなるんだろう?私がいくらうじうじ考えても、答えは出てきませんでした。でも次から次へとやってくる課題のために手を動かすうち、ふと「ここをちょっと変えただけで、前は欠点だったところを今日は褒められたなぁ」とか「何にも考えないで夢中でやったところがうまくいった気がする」、こんな風に少しずつ光が差してきました。何故受かったのか、今の私には良く分からないし、これから始まる大学生活には、期待以上に大きな不安があります。でも、少しずつ見えてきた光を頼りに、何とかやっていくつもりです。

「一人では無理なこと」

青井 奈都美(東京都・鴎友学園女子) 現役合格
デザイン・工芸科夜間部 デザインコース

東京芸術大学デザイン科

私が新美に通い始めたのは高二の秋からで、土日コースを選択しました。高三で夜間部に移ったばかりの頃は、新美にまだ慣れず、通うのが辛い時期もありました。自分で選んだ道と重々理解はしていましたが、受験に対する不安と高校の友達と放課後を一緒に過ごせないという寂しさがあったのだと思います。しかし、夏期講習会が過ぎた頃には話せる友達も増え、通うのが楽しくなっていきました。単にお気楽な友人関係ということではありません。美術の道に進むことを覚悟し、本気で「美大に入りたい!」と決心をして新美に通っている人たちと毎日絵を描き、絵について話せることは本当に嬉しいことでした。最終的には受験は個人の戦いです。しかし、一人では上達できません。個人個人で得意なこと、不得意なことがある中でそれぞれが特性を活かし、お互いに切磋琢磨し、時には協力をしながら、みんなで成長していきました。仲が良いからこそ負けると悔しくて、よりいっそう努力しました。そんなメンバーと一緒でなかったら今の私はいなかったと、本当に思います。私が新美に入って良かったと思うことは、親身になって教えて下さる先生方に出会えたこと、そして本気で競い合える大好きな仲間が出来たことでした。私はこの夜間部のメンバーと一緒に新美で学べたことを幸せに思います。今までで最高に充実した一年でした。ありがとうございました。

「自分」

土井 遼太(島根県・松江北) 現役合格
通信教育デザインコース/入試直前講座 デザイン・工芸科

東京芸術大学デザイン科 現役合格/多摩美術大学グラフィックデザイン学科 現役合格/武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 現役合格

新美に通い始めたのは高一の冬期講習会でした。地方に住んでいるため、他の新美生のように週に何度も通い、講師に直接指導を受けるということが難しく、各講習会には参加し、平常時は高校でデッサンなどをしていました。しかし、講習会のたびに、新美で直接指導を受けている学生との実力差の広がりを感じ、焦りや不安を感じるようになりました。曖昧だった志望大学を藝大に固め始めた高三の春、講習だけしか通えないことへの不安から通信教育を始めることにしました。通信教育で定期的に志望校に合った課題が与えられ、また、自分の描いた作品が添削されて返ってくることで、今までなんとなしに描いて過ごしていた日常が変化しました。僕の場合は、通信教育の課題は自分の生活にリズムを与えてくれるものだと考え、課題以外にも自主制作の作品を提出して見てもらい、少しでも合格に近づけるようにしました。そして、生活にリズムが出来たことで、学科を中心とする自分の高校でも途切れることなく作品づくりに励むことができました。僕は、急激に画力が伸びるということが無く、それが悩みでもありました。しかし、急激な伸びを考えるより、少しずつ積み重ねていったことが合格に繋がったのかもしれません。合格までの過程で援助してくれた両親、高校の先生方、新美の先生方、互いに励ましあった新美の友人達にとても感謝しています。本当にありがとうございました。

「自分の絵」

樋口 理(神奈川県・サレジオ学院)
デザイン・工芸科昼間部 工芸コース

東京芸術大学工芸科

誰かと競い合って絵を描くことに飽き飽きした。これは二浪目で失敗した時に僕が考えていた事だ。元々競争することが嫌いな僕にとっては受験も新美の中で行われるコンクールも嫌で仕方なかった。こんな弱気なままではいけないと分かっていながら、甘ったれの自分では気持ちを改めることができず、そのまま三浪目がスタートした。一学期、特に変わらない毎日をボーっと過ごしていた。というのも昨年の貯金があった分、コンクールは割りと良い成績が取れていた。そのまま夏期講習会が過ぎて二学期。ここからは悪夢のスタートだ。一学期に好きでもない自分の絵を描き続けたツケがここにきて響き出したのだ。まったく絵が描けない。それどころか休みがちになり気付けば今まで取ったことのない様な悪い成績ばかり取るようになった。もう辞めようと何度も考える中、ある時先生と一対一で話した。思えばここが分岐点であった。先生は僕に大事な事は成績以前にまず絵が好きでなくてはならない事だと教えてくれた。また他人は関係なく、自分自身の世界に入る事が大切だとも教えてくれた。肩に乗っていたモノが一気に軽くなった気がした。これまで考えていた競う絵に興味が無くなり、気付けば自分の絵を探す事に熱中していた。おそらく絵が面白くなったのもこの頃からだと思う。また失敗する度に揺れていた心もいつの間にか冷静に受け止められるようになっていた。僕自身上手くなるまでに多くの時間が必要だった。ただ常に前より良くなっていればいいとポジティブに考えられるようになった。たとえ上手くなるのが遅くても着実に前に進んでいれば、さらにそれを感じ取っていれば絵を描く事は面白いはず。幸運にも新美にはそう気付かせてくれる環境があった。競う事以上に大事な事を教えてくれる先生も多くいた。今思えばこのすべてが僕を導く要因だった。支えてくれた家族や先生方に心から感謝したいと思う。

「新美に通ってよかった事」

阪上 万里英(東京都・工芸)
デザイン・工芸科昼間部 工芸コース

東京芸術大学工芸科/多摩美術大学工芸科

私は昨年まで小さな予備校にいて二浪目で新美に来ました。それまで通っていた所でも大切なことをたくさん学びましたが今年一年新美で勉強して本当に良かったと思っています。
それは自分の個性が今までより明快になった事と自分に合った受験の仕方が見つけられたからです。新美は今までに比べて格段にライバルが多く、色々な絵があって自分が頑張って描いた絵もそう簡単に評価されません。その中で自分をどう伸ばすか、どう見せるかを考えながら制作するのはすごく刺激的でした。その内自分がどんな作品が好きでどんな作品を作りたいのかが見えてきて自分の個性というものが明快になったのだと思います。
また、私は新美に来て自由な時間が増えた事で自分に合った受験の仕方を見つける事が出来ました。集中する時は集中、リフレッシュする時はリフレッシュとメリハリをつけていました。大きな予備校だからやるもやらぬも自分次第。それぞれ自分に合ったペースで出来ると思います。私はひたすらに受験に縛られてがむしゃらにやるのは違うと思います。遊んで、好きな事見つけて、様々な人と交流して、視野を広げて一年を過ごすべきだと思います。実際私自身も旅をしたり、趣味を広げたり、イベントなどに行って新しい世界観に触れてきました。どうする事が自分の成長に繋がるのか考えながら受験したらきっといいと思います。

「自分と向き合う事の大切さ」

酒井 望(埼玉県・伊奈学園総合)
デザイン・工芸科昼間部 工芸コース

東京芸術大学工芸科

五浪することが決まって一年間特に重視したのは自分と向き合う事でした。自分を見つめていくと色々な事がわかってきます。予想外な物事が起こると応用力がきかない事がわかったり、言葉の取り違いがおきてしまいがちな事がわかったり、重要な時に限って力んでしまう事がわかったり…。自分の精神状態や状況は作品にも影響してきます。なので、自分の事をよく知ることはとても大切だと思います。それを踏まえて授業に臨むと、モチーフや課題に向き合いやすくなりました。四浪まではただ一生懸命頑張っていました。必死で努力していたけれど、実は頑張る勢いに任せたままで、自分の絵が見えていなかったんだと思います。新美の制作環境はとても良いです。大人数なので他の人から得るものは多いし、何より士気が高まります。そして大人数にもかかわらず一人一人に丁寧に声をかけ、的確に指導して下さる先生方はとても大きな支えでした。五浪して本当に色々な事があったし、辛くて苦しくて何度も逃げ出したくなりました。しかしその度に原点に戻り、やっぱり私は美術が好きだ!芸大で学びたい!という気持ちを信じて自分を奮い立たせてきました。長かったけれど、その分得たものは大きく、浪人生活は自分にとっての試練だったのではないかと思います。最後に、今まで私を応援してくれた家族、先生方、本当にありがとうございました。

「七転び八起きの一年」

田中 碧(東京都・西)
デザイン・工芸科昼間部 私立美大コース

多摩美術大学情報デザイン学科情報デザイン/武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科・デザイン情報学科・基礎デザイン学科/女子美術大学デザイン学科/筑波大学芸術専門学群

一浪することが決まり、環境を変えようと思い、新美に移った。しかし周囲と自分の差はすごく、最初の校内コンクールでは最下位に近い点数をとってしまった。完全にめげてしまったが、まだ試験は先だと自分に言い聞かせて、とにかく目の前にある課題を消化する事に専念した。すると夏頃、ようやく友達や先生から「前より良くなってるよ!」と言われるようになった。そして秋頃に先生から言われた「何を伝えたいか、どう伝えるか」は、この一年、私の大切な課題となった。この夏から秋にかけては本当に充実していた。しかし、試験の足音が聞こえ始めた冬、プレッシャーからか、手が前より動かなくなり、周りの作品を見ては悩む日々が続いた。けれど、試験直前に「結果は考えないで、ただただ悔いのないようにしよう」と決めた。試験当日はただがむしゃらにやった。すると合格という思いがけない、嬉しい結果もついてきてくれた。どんなにダメでも、どんなに落ち込んでも自分のペースで走り続ける事が大事だと実感した一年だった。しかしこれも友達や先生、家族の励ましがなくては無理だっただろう。本当にありがとうございました。

「合格まで」

菊池 妙子(東京都・九段)
デザイン・工芸科昼間部 私立美大コース

多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン・工芸学科/武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科・空間演出デザイン学科

振り返れば、二浪目は毎日が辛かった。まさか自分が二浪するなんて思っていなかったし、一浪で落ちた時の悔しさは合格するまで付きまとった。始めは辛すぎて、新美に行かないわ、遅刻ばかりするわ、すごくいい加減だった。だが先生に「全然成長していない」と言われたり、自分が目を背けていた所に突っ込まれるうちに、出来ない・やらない自分が悔しくて、だんだんと自分に向き合うようになった。私が気を付けたことは、描く時は作品に集中する、仕事は丁寧にする、道具は大切にする、講評はよく聞き次回に活かす、この基本的な四つだ。うまくいかない時も、スランプから抜け出す為にこの四つの基本に戻った。仕事や道具に関しては二浪して強く意識が変わった。良い作品を作る為にはまず自分でいい環境を作ることから始まると思う。また、講評ノートには言われたことや次回に活かす為に出来ることを自分で考えて書き、次に描く前にノートを見ていた。考えても分からないことは、授業終了後に先生に質問し、毎回不安なままで次に行かないようにした。何度かスランプはあったが、一番ひどかったのは冬期だ。周りを気にしすぎて全然描けなくなった。コンクールでビリを取ったり、散々だった。入直や本番にこの状態が続いたら…と不安だったが、先生に「どうすれば良くなるか考えれば分かるだろ」と言われ、つっかかりが取れた気がした。それからは他人を気にせず、失敗しても次に活かすためのチャンスだと前向きに考えられるようになった。辛くても、辛いと言った所で何も変わらない。だったらマイナスな事は言わず、ポジティブに考えた方がよっぽど気が楽だ。その方が楽しく描ける。そのことに二浪してやっと気付けた。私はスーパーネガティブで、それが大きな問題だ。だが、先生たちは厳しいことを言いつつも最後まで前向きに後押ししてくれた。本当にありがとうございました。

「多くの出会いと失敗」

田之 上諒子(神奈川・神奈川総合)
デザイン・工芸科昼間部 私立美大コース

多摩美術大学グラフィックデザイン学科・情報デザイン学科情報デザイン/武蔵野美術大学基礎デザイン学科・情報デザイン学科/東京造形大学デザイン学科グラフィックデザイン専攻

私は浪人したのを機に、地元の予備校から新美に移ってきました。新美は生徒も先生も色々なタイプの人がいました。講評では様々なタイプの作品が並び、先生もそれぞれ違う考え方を持ち指導されるので、私が今までやってきた事以外にも色々な見方・アプローチの仕方がある事を身をもって知りました。せっかく浪人したのだし、私も色々やろうと思い、評価は気にせずにやりたい事をやるようにしました。一年は思ったよりも短く、やりたい事全てを出来たわけではありませんが、そうしていくうちに自分の好きな方向が少しずつ見えていったと思います。評価を気にしないようにしても、やはり悩むことは多々ありました。特に入試直前講座は評価が良くならず落ち込みまくっていました。でも、友達と愚痴を言い合ったり、先生が根気強くアドバイスして下さったことで、この苦しい時期も乗り越える事ができました。この浪人生活、特に入試直前講座はたくさん失敗しました。その時に学んだ「出来ない中で少しでも良くする」という事は私には大きい収穫でした。入試本番、あまり得意ではない課題で心が折れそうでしたが、この事を思い出し、今まで先生方に言われてきた事を一つ一つ確認しながら、出来ないなりに頑張ろうと思えました。一年に一度だけの入試、自分の武器が使えない時の底力も必要だと思います。また「受かりたい!伝えたい!」という気持ちは自然と絵に込められてプラスになったと思います。新美で過ごした一年は短いけれど濃く、苦しく、楽しい時間でした。多くの人との出会い、考えに触れ、自分の考えを深める事で今の自分の絵があり、私がいるのだと思います。

「よく遊び、よく学ぶ」

小島 沙耶子(東京都・東京女学館) 現役合格
デザイン・工芸科夜間部

多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン/女子美術大学デザイン学科

受験生活を振り返ると新美での生活は本当にあっという間で楽しいものだった。私はこの一年とにかくよく遊び、よく学んだ。予備校での課題は毎回楽しかった。うまくいかない時は先生方を頼り、それでもダメだったときは思い切って休み美術館へ行ったり映画を見て頭を切り換えていた。そのかわり調子の良い日は一枚を集中して描き、たくさん手を動かすようにする、それが私の受験スタイルだった。冬期講習会中は浪人生との力の差に落ち込み悔しい気持ちで一杯で、家で絵を破ったこともあった。でも入試直前講座は見ていろよ!と思い、先生に相談してアドバイスをもらったり、講評中に言われた事などをノートにまとめたり作品の裏に書き込んだりして、自分の作品と向き合う時間を作った。するとだんだん自分の作品が良くなっていき、今思うと冬期講習会の悔しさが入試直前講座→入試→そして合格へと繋がったのだと思う。私は学科がさっぱりダメだったが、それでも合格できたのはつらい時や悩んだ時に支えてくれた先生方、友達、家族がいたからこそだと思う。新美は画力だけでなく、たくさんの“モノ”を得ることが出来た場所だった。本当にありがとうございました。

「喝」

上村 千晶(東京都・国際) 現役合格
映像科

武蔵野美術大学映像科/東京造形大学デザイン学科映画専攻

映像科の受験の一番の特徴は、「絵が上手ければいいという訳ではない」ということだと思います。私は最初、自分は絵が下手ではないと自負していたこともあり、映像科の受験は楽だろうと思っていました。しかしすぐにその考えの甘さを思い知りました。構図、アングル、文章とのレイアウト、今まで一辺倒の絵しか描いてこなかった私にとって様々な観点から絵を描き、人に伝え、しかも説明的になってはいけないという映像科の課題は正直言って辛いものでした。もうひとつ、文章を書くというのも私にとって大きな課題でした。何が良い物語なのか分からず、夏期講習会は下の順位の連続で、それが悔しくて毎日夜遅くまで残って描き直しをしました。苛立ちもしたし辛かったけれど、その時がむしゃらにでもやった経験はとても力になったと今では先生に感謝しています。入試直前で私が心に決めていた事は、「自分を甘やかさない」ことでした。朝遅刻しない、時間内に課題を終える、納得いかなければリメイクする、家に帰ったら勉強する。今までついつい自分に甘くしてしまうことばかりだったので、この時期まで甘やかして後で後悔だけはしたくなかったからです。体力も精神もきつかったけど、受験は私にとって自分に色々叩き込むいい機会でした。努力した人が成功するとは限りません。けれど、成功した人は必ず努力した人です。あと、勉強は本当にやって下さい。

「初心に帰りました」

青山 晃子(東京都・東京女学館)
映像科

武蔵野美術大学映像学科/東京造形大学デザイン学科映画専攻/東京造形大学デザイン学科写真専攻

私は高三から浪人まで、まるまる二年間新美の映像科に通っていました。現役の時はただがむしゃらに課題をこなして、ただ楽しくて、本当にそれだけでした。自信も少なからずありました。でも実際ムサビに落ちて浪人生活が始まってからは、その自信や楽しかった気持ちも忘れて「何が足りないのか?」と悩む日々が続きました。考えすぎて分からなくなって、自分の納得いかない作品ばかりを作ってしまいました。どんなに良い評価を貰っても素直に受け入れられず、悪い評価を貰ってもそれはそれで落ち込んだり。とにかく逃げ出したくて仕方ない、そんな状態が随分続き、なんとか吹っ切れてきたのは、実は二学期の終わり頃でした。冬期講習会以降、毎日課題をやり続ける中でなんとなく現役の頃の気持ちを思い出してきました。それからは評価がどうであれ、自分が好きだと思える作品を作れるようになってきて、気付いたら悩むことも忘れていました。私は変に冷めているところがあるので、それが邪魔していたんだと思います。頭で考えるよりも(勿論それも大切ですが)まず感じるままにやってみる。自分が楽しくなかったら、伝わるものも伝わらない。熱くなることはかっこ悪いことじゃないです。むしろ素敵。超かっこいい。だから今年の受験は、誰にも負けない位の情熱を内に秘め、前日からの腹痛に耐え、澄ました表情で試験を受けました。行き詰ったら初心に帰って笑いましょう。

「“自分”を大切に」

山口 紗清(神奈川・生田)
映像科

武蔵野美術大学映像学科

公募制推薦入試というものがあります。私は、現役の時にこの試験に落ちました。今では、何故あの時落ちたのかなんとなく理解できます。現役の時、私は他人のことばかり意識していました。「見る人はどう思うか?」確かにこれは大切なことです。しかしそればかり考えて、“自分”を隠してしまっては、本末転倒、そもそもそれが表現なのかすら怪しくなってしまいます。現役の時私は、「相手に伝えなければ」「良い作品だと思ってもらわなければ」という意識に悪い意味で押されてしまい、“自分”を見失っていました。新美に通い、私は「自分が自分であることの大切さ」を知りました。映像科の課題は、同じ課題でも、作られる作品の内容がそれぞれ全く違います。その中で評価されるのは、それぞれがそれぞれにしかできない発想を、考えを、描き方を、思い切り画用紙にぶつけてやりきっている作品です。浪人して私は、改めて“自分”について考えました。そして考えたことを、新美の授業の中で作品にして表現しました。そうしていくうちに、私は現役の時の何倍も作品づくりが好きになり、また自分自身の成長も実感できるようになりました。二度目の公募制推薦入試。構想力テストのテーマは「嫉妬」でした。一日最低二回は嫉妬している私にとって、最高のテーマでした。私は、私自身が普段感じる嫉妬や、その時の私の様子をありのままプレゼンテーションしました。構想した作品も、そんな私の醜さをありありと表現したもので、とても美しいとは言えません。でも、それで良いのです。それが私なのです。恥ずかしくても、さらけ出す。そうすることで、私の感情は相手にも自ずと伝わります。このことは、表現方法が画用紙だろうがプレゼンテーションだろうが変わりません。最後に……新美の先生方そして友達、長い間本当にありがとうございました。

「合格体験記」

連 洋助(神奈川・多摩)
建築科

東京芸術大学建築科

浪人してからの一年は苦しみながらも充実した一年でした。
実技(授業)は週二日しかないので集中して取り組むよう心がけ、残りの平日は図書館で勉強、夜はバイトというルーティンで過ごしました。
夏頃にマンネリ化し始めたのでバイトで貯めたお金で旅をしました、おかげで、秋からは、バイトも辞め、必死に学科をするようになりました。
そのように一年間はメリハリをつけていたと思います。入試直前期になると実技を詰めていくのですが、そのとき注意していたのは自分にとって良いと感じるものをどう表現するか、講師の方々はそれぞれ違う角度からコメントやアドバイスをくれるので自分に一番しっくりしたものを選びとれたと思います。自分の価値を信じ、合格につなげたことは一つの自信になっています。
ありがとう、新美。

「新美での1年」

青木 晏(千葉県・市原中央) 現役合格
先端芸術表現学科

東京芸術大学先端芸術表現科

新宿美術学院での1年は、普段ならば頭の隅っこに置いてきぼりにされてしまう発見やひっかかりを、掘り起こして広げる作業であった。道を歩いていて目に留まる光景や人や物質を、見過ごすことができなくなっていく。それは変哲のない壁のシミや人ごみでかすめる顔面の残像であったりする。眼が吸い込まれるように見続けてしまい、繰り返し頭のなかに顔が彷彿する。本当に自分が見たくてみているものなのか、自分の意思ではない力が働いているのか混乱する。体験と記憶は、どうにも気になる異物となって胸にへばりつく。ぽつぽつと斑点のように問いが発生していく過程で、課題や自分の内側にあるひっかかりの隙間をどうにかして抜けていくのである。しかし目の前が新しく開けると同時に、また新たな問いにぶつかる。予備校に居る間、いらいらしながら蓄積されたものを吐き出すように、作品をつくり文章を書いていた。 感じたことや考えたことが、自分というからだを通して出てくると曲がったり歪んだりすることに腹が立ったり怖さを覚えながら。

「日々を愛でる」

森 美由紀(東京都・工芸) 現役合格
先端芸術表現学科

東京芸術大学先端芸術表現科

わたしは「受験に集中したいから」で逃げない、高校の課題や勉強や部活や行事をなるべくおろそかにしない、と決めて、周囲にやや心配されながらも球技大会に参加したり、学年末テストをばっちり受けたりしていました。ほんとうは「日々を大事にする」なんていうと格好がつくはずなのですが、それまで通りの暮らしをつづけていただけなので、案外そこに感動や、発見なんかはありませんでした。ただ、自分なりの日々の愛で方が自分の強みみたいなものにつながると信じて過ごしていました。今日もつかれた!と思うこと自体が重要だったのです。それをしゃかりきにこなしたとき、自分が信用できて、意外とタフで真摯なんじゃないかと思えてきたこと。新美にはお世話になりました。何よりたのしかったです。シャイな方であるので先生方に自分からうまく頼るということができなかったのですが、そんなわたしにも適切な距離で指導してくださったのがすごいことだと思うというか、うれしいことでした。1年間という長いくくりで振り返ってしまうと、新美で何を学んだかということを一口にまとめるには難しいです。そんなに大きく自分が変わったとは思っていません。新美に通って身長が5cm伸びた!みたいなことは言いづらい。でも自信を持って言えるのは、素敵な人やものにたくさん出会えた、ということです。そこから学んだことは本当に大きくて、新美の人やものや作品との出会いがなければ自分はなかったです。講評中や添削のコメントはもちろん、なにより人やもの「自体」に影響を受けたのが衝撃的だったし、すごく感謝しています。先生方、友達はもちろん、講習に来てくださったアーティストの方も素敵で、それから小論の課題文が面白かったり、新美の周りのコンビニの品揃えの違いに詳しくなったり、新宿のおいしいお店を発見できたり、そんなことも新美への気持ちの一因に含まれているような気がします。意外とそういうことこそ、重要な気もします。

「自分の表現って何だろう?」

江原 愛梨(東京都・田園調布)
先端芸術表現学科

東京芸術大学先端芸術表現科

「自分の表現って何だろう?」何を描きたいのか、何を表現したいのか、わからなくなってしまった時に、先端芸術表現科と出会いました。
初めてのデッサンの課題は「自画像」いつも描いていた絵柄に当てはめてその課題をやり過ごそうとした僕の甘い考えを先生達はするどく見抜いた。「表面的な絵柄とか手法じゃなくて、モチーフを前にして何を感じたのか。それをどう描く(表現する)のかが大切」この時、僕は表現者として一番大切なことを教わったと思う。
この一年間は、とにかく感じたことや日々の疑問を一つ一つ作品にしていった。
「何を表現したいのか」今は言葉に出来なくてもいい。とにかく目の前のことにぶつかっていく、行動していく事。その後で振り返ってみる。思考する。次第に言葉が見つかってくる。行動を起こす前には思いもよらなかった凄い発見が出てきたりする。その循環の中で自分の表現に少しずつ近づけた気がした。
なまけた時もあった、気持ちの篭ってない作品を講評に持っていった時は、案の定厳しい言葉が返ってきた。厳しく叱ってくれた先生に、作品を見てくれる友人達に申し訳なくて「次こそ!」と心の中でリベンジの炎を燃やした。
ファイル制作では、なかなか自分の気持ちを文章に乗せることが出来なくて苦労しました。格好つけようとして素直にファイルで表現することが出来ませんでした。一次試験を通過して、提出〆切まで残り3日になると、追い込まれ、下手でも箇条書きでもとにかく書いた。でも、それが良かったのだと思う。どんな形であれ、気持ちは意外と人に伝わるものなのだ。新美で学んだことの一つ一つが、大学に通う今、役に立っているのを感じています。本当にありがとうございました。

「ありがとう新美」

平井 彩可(島根県・松江南) 現役合格
芸術学科

東京芸術大学芸術学科

この春、目標だった東京藝術大学に現役で合格しました。私が初めて新美に行ったのはほんの1年前のことでした。芸大に行きたいと言いつつも、受験のために何をすればいいのか全くわかりませんでした。ですが、地方に住んでいて普段は通うことが出来ない私のために、先生方が年間を通してのプランや勉強法などを一緒に考えてくださり、相談にのってくださったおかげで、受験に向けて、目の前が明るく開けたような気がしたのをよく覚えています。それでもやはり地元では、常に不安でした。高校の先生や周囲の人たちは、本当に芸大なんて受かると思っているの?と、どちらかというと冷やかだったし、自分自身、こんなことで大丈夫なのかなといつも思っていました。そんな時も、新美の先生方は課題を提案してくださったり、いろいろなメッセージやアドバイスをくださったりと、本当に親身になって応援してくださいました。また、先生方は‘先生’としてだけでなく、私にとって、強い‘憧れ’でもあり、そういう存在が身近にあるのは、本当に心強い支えでした。芸大に合格した今、一番のサポーターだった両親はもちろん、励ましてくださったたくさんの人たちへの感謝の気持ちで一杯です。この合格は、私一人では手にすることができなかった。特に、新美の先生方がいなかったら、1年という最短コースで合格を手にすることは絶対に無理だったと思います。本当にありがとうございました。

 

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