芸大・美大受験総合予備校|新宿美術学院|2011年度合格体験記
 

2011年度 合格体験記

「正答率は0.001割」

根本 篤志(東京・私立武蔵)

東京芸術大学絵画科油画専攻合格

新美に通った1年半、ガムシャラにありとあらゆる方向へ一歩を踏み出し続けました。上手く行かなかった絵の方向を敢えて間違いと称するのなら、間違って間違って間違いながら上手く行く絵の方向を探し続けました。先生に指導をもらったり、画集を見たり、新しい方向を見つけては一歩を踏み出してみるの繰り返し。ですが、どんなに新しい道を探り、歩を進めてもどこかでつまずくばかりで、ついに試験2日前になっても決定的な方向は見つからない。しかも、崖っぷちも崖っぷちのその時に可能性として唯一残っていたのが得意だと思っていた所からとてつもなく遠い方向――。それでも「落ちるとわかる絵を描くより最後の賭けだ」と言う勢いでその方向を選んだのですが、火事場の馬鹿力なのか何なのか、今までつまずいていたはずの所もスルッと通り抜け、要所では間違った方向で得た知識や技術が役に立ち、1年半やって来たバラバラの方向が1つの方向に合わさって行き、今までに感じた事のない"しっくり行ってる"加減を感じながら試験へ。結果的に最後に残ったこの方向が正解だったようです。「試験前日の夜でもまだわからない」先生の言葉です。最後までわからないとは、最後だけ頑張れば良いというわけではなく、継続してやってきた物が1つに集約する瞬間はそれこそ試験中なのかもしれないという事。遠回りしたのも必ず力になる。その事を信じて最後まで如何に多くの一歩を踏み出せるかが勝負です。

「わたしはわたしで大丈夫」

堀内 悠希(奈良・奈良女子大附属中等教育学校)

東京芸術大学絵画科油画専攻合格/武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻合格/武蔵野美術大学油絵学科版画専攻合格

「大丈夫、大丈夫、だいだいだいだい大丈夫」という自分で考えた音頭に振りも付けて、友達と唄っていました。私大の時も、芸大の時も。今年のテーマは「平常心」。のん気な奴に見えますか?けれども私、そうでもしていないとどうしようもない程、プレッシャーに弱くて自信がないんです。前年、早くから絵が停滞してしまったことを反省して、今年は試験がいよいよに迫ってからも貪欲に変化して、新しいところへ流れるようにしました。入試の直前も変化していたので、逆に自分の領分がわからなくなり、不安になりました。けれどもその時、先生が私の過去の作品ファイルを見せてくださり、一つ一つの作品の長所と短所を話してくださいました。そして、「これだけいろいろなことをやってきたんだから、何をやったって大丈夫。どうやったって、堀内の絵になるから」と言ってくださいました。2年間様々なことをして変化してきたのは、新しいものを見つけるためじゃなくて、不必要なものをそぎ落とし、変化しても変わらないものを見つけるためだったことに気が付きました。自信も根拠もなくっても、わたしはわたしでいいんです。先生、有難うございました。2次試験で、雰囲気に呑まれて帰ってきた2日目、「腹を括れ」と言って下さったこと、きっと忘れません。発表までの4日間、自信はなかったけれど、悔いは残っていませんでした。

「自信をもつこと」

高橋 愛(東京都・つばさ総合)

東京芸術大学絵画科油画専攻合格

私は高校2年の時から新美に通いました。高校も美術に力を入れている所に通っていたので、現役の時、自分は絵が描ける方なのだと思っていました。しかし、入試が近づくにつれ作品に自信が持てず、弱気になり、自分で戦い方を見出せないまま、受験を終えました。自信のないものに対して責任を持つことはできません。ですが、根拠のない自信はおごりでしかありません。なので、自信を持つ理由になることは貪欲にやっていこうと思いました。できる限りたくさんの作品をみるようにし、使えるものはとにかく使ってみる。そうしていくうちに、自身の向き不向きが分かり、自分なりの課題の答え方が見つかりました。作品の完成のイメージがきちんと持てれば、完成に向け責任のある仕事ができると思います。「絵の強さは人間の強さです。」と、先生が仰っていました。全くその通りです。私は弱さ故に、半端な作品をつくることが多々ありましたが、その度に声をかけてくださった先生、ありがとうございました。苦しい時もありましたが、予備校に通えるというのは幸せなことです。支えてくれた方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

「謙虚であること。」

大谷 皇月( 東京・渋谷教育学園渋谷) 現役合格

東京芸術大学絵画科油画専攻合格/多摩美術大学絵画学科油画専攻合格/東京造形大学美術学科絵画専攻合格

次の受験生の皆さんに伝えたいことは努力と意志の強さ、そして運の大切さです。冬期講習が終わる頃まで、僕はどこの大学にも受からないと言われ続け、僕は常に周りに劣等感を感じていました。皆に追い付くためには倍以上の努力をしなければいけないと思い、少なくとも目の前に居る誰よりも絶対に頑張る、が目標でそれは今も変わりません。誰かが休んでいればラッキーだと思い、その時間も自分は絵を描き続けました。僕は自分のゴールに、芸大合格ではなく十年、二十年後の夢の実現を見据えていました。そのため僕にとって予備校は準備段階であると考え、友達などは極力作らず集中しました。未来の自分をイメージするのが楽しくて、それが僕がモチベーションを常に高く保てていた理由です。夢のために我慢をする。それが大切です。最後に、運です。運とは自ら呼び込むもので、味方につければ自分の実力以上の力を引き出してくれます。ばかばかしいかもしれませんが、身の回りに起きる全てのことをラッキーに変えることが最も大切だと思います。自分の幸運を信じることで環境に左右されずに安定した絵を描けるようになります。僕はそれで、受験会場で最大のピンチを乗り越えました。最後に、僕が毎朝繰り返し自分に囁いていたエリック・クラプトンの言葉を紹介します。「ステージに上がったとき、自分が一番上手いと思え。ステージを降りているとき、自分は一番下手だと思え。」志を高く持って下さい。

「合格体験記」

大塚 なつ実( 青森・八戸工業大学第二) 現役合格 通信教育 日本画コース

東京芸術大学絵画科日本画専攻合格

私は地方生ということもあり、受験対策は講習会で集中的に指導を受け、地元に帰ってからは講師に指摘されたことを通信教育を通して復習する、というものでした。これは指導者がその場にいない分、自分一人で判断することが多くなり講習会中に学んだことと自分を信じる他ありません。講習会に通うたび、作品に自信が持てず周りの絵を見て焦りだす自分がいました。 受験直前の芸大入試シミュレーション。このモチーフはどの描き方で進めれば効率がいいのか、そんなことばかり考えて結果何も収穫できずに終わってしまいました。後日の面談で、視野が狭くなってきている、と指摘されました。焦りから、技術や自分の勝手なイメージで小手先に頼りはじめていたのです。自分が見たまま、モチーフをその通りに描く、技術でも何でもなくそれが一番の近道だ。散々言われてきたことですが改めてその言葉を聞いたとき、自分の方向性が見えてきてひどく安心したのと同時に「モチーフに誠実に」という一つのテーマが定まりました。他人の絵を見て焦りを感じるよりもモチーフを見て、発見し、今まで通り自分がいいと思った判断を入試でもやろう。そう思えるようになりました。地方から来ている受験生は毎年いると思います。講習会等で力の差を見せつけられ、自信がなくなることもあると思います。でも私はこれらは地方生の"強み"だと考えます。親元を離れ、自分と向き合える時間が増えることや、在学生には出来ない自分なりの時間配分ができることなどからです。最後に、講師の方々、新美の皆さん、両親に心から感謝したいと思います。

「自分の弱点を知る」

榎本 佑香(神奈川・弥栄) 現役合格

東京芸術大学彫刻科合格

私は美術科のある高校に通っていましたが同学年で彫刻を専攻していたのは私を含め2人だけでした。そのため、高3になるまでは同じ彫刻科を目指す人たちの作品を見る機会がほとんど無く、自分がどの程度のレベルなのかも分からないまま、ただやみくもに作品を作っていました。高3の夏に新美の夏期講習を受けて初めて、同じ目標を持つ人たちのたくさんの作品に触れ、自分の強み、弱みを知るきっかけになりました。今までは漠然と自分の作品にどこか自信が持てなかったり納得がいかなかったりして1人で悩んでいたのですが、その後冬期講習、入直と新美に通い、先生方の丁寧な講評やアドバイスを毎日聞いているうちに、「自分に今足りないものは何なのか」を具体的に知る事が出来、それを解消していく事によって少しずつ自信もついていくようになりました。同時にその頃から先生からの講評をノートにまとめるようになり、毎日1つ1つの作品に対してダメだった個所を反省し、次に活かすよう努力しました。「昨日出来なかった事を今日はやってやる!」と1日の制作に目標を立てて臨むと、ただただ作品をつくっていた以前の自分よりも格段に目標へ前進できました。そしてなによりも、1人で制作していた頃には無かった、親身になって相談に乗って下さる先生方や先輩方、友人の存在をとても心強く感じました。新美のみなさんに心から感謝しています。ありがとうございました。

「積み重ねた日々」

江藤 佑一(東京・世田谷学園)

東京芸術大学彫刻科合格

自分の弱さと幼さを痛感した1浪目、あがいてもがいてやり切った2浪目、美しさとか格好良さとか今まで考えているようで全く分かってないことに気付かされた3浪目、特に感覚が優れているわけでも呑み込みが早いわけでもない自分でしたが、やれることをやり続けやり切ってきたように思います。それって当たり前のことですが、それが一番大事。だけど難しくて、もう無理だってところまでやり切ってみて初めて見えてきたものもありました。そのために体調管理はもちろん精神的にもタフになって、言われたことを鵜呑みにせず柔軟に能動的に考えて、どれだけ先生を信じることができるのか、最後まで自分を信じることができるかということが、本番での冷静さと後悔なくやり切ったといえる受験に繋がると思います。常に客観的に自分を省みて、今一番にやらなければいけないことは何か、本当に大切なことって何なのか、それはモチーフと向き合うときだけでなく日々の過ごし方にもいえることだと思います。それを彫刻を通し教えてくれたのが新美の先生方でした。いつでも背中を押してくれ、どんな時も支えてくれた先生方には筆舌に尽くしがたい感謝の気持ちでいっぱいです。格好悪いけど、何度も味わって悔しくてしょうがなくて滲みでてくる涙の感覚も、一度だけの嬉しくて信じられなくて思わずこぼれた涙の感覚も、きっと忘れられない。本当にありがとうございました。

「楽しんで作る」

塚本 理恵子(東京・国際基督教大学)

東京芸術大学彫刻科合格

私の制作には、大きな波がありました。上手くいく時もあれば、全く出来ないときもありました。それの大きな原因の一つは興味の有無です。自分が好きな動物を作るときは割と毎回それなりのものが作れるのですが、石膏像だとなかなかそうはいきません。一旦像が淡白に見えてしまうとそれ以上は何も見えなくなり、とても味気ないもののように感じてしまうのです。その状態に陥るのが怖くて、冬頃から「頭で考えて作らなければいけない」という考えから逃れられなくなってしまいました。そんなある日、講評で先生に「デッサンも受験の為のものだが、同時に作品でもある」という言葉を聞いてはっとしました。「そう、これは作品づくりなんだ。面白いものを大学側にプレゼン出来なければ意味がない」と思いました。そこで、それまで持っていた「頭で作る」という観念を捨て、とにかく自分が対象にかれる部分を探すことに専念しました。最後のコンクールや入試前日はとても酷いデッサンを描いてしまいましたが、落ち込まずに「どうしたらより魅力を引き出せるか」という事だけを考えるようにしました。そのおかげか、1次デッサン、2次素描共に苦手なものが出ましたがそれなりに面白みを感じて乗り切り、塑像も心から楽しんで制作することが出来ました。今思えば現役時代は試験場の雰囲気にのまれ、楽しむ余裕も無かったのでしょう。ある程度の技術とモチベーションがあればいいものは作れるのだと思います。
先生方には受験勉強の一歩先、制作の面白さまで教えていただきました。新美で過ごした時間を忘れることはないでしょう。本当にありがとうございました。

「はじめから本気」

鈴木 英怜那(東京・恵泉女学園)

東京芸術大学デザイン科合格

現役時代、私は何が良い作品なのかさっぱり分からないまま、ただがむしゃらに頑張ることしかできませんでした。そのため初めての受験は何が悪かったのか分からないまま1次で落ちてしまうという何とも煮えきらない結果に終わりました。そのため昼間部に入ってからは、技術を身につける以上に何が良い作品で何が悪い作品なのかを見分ける力を付けることを意識するようにしました。このように考えるようになってからは不思議と失敗が恐くなくなり、失敗を次に生かせるようになりました。また私は不安が作品にすぐ表れるタイプだったので、入直で不安になって制作に影響が出ないように、春から本気で制作に取り組みました。新美のカリキュラムは一年で基礎力から応用力までしっかり身につけられるようにきちんと考えられていたため、基礎力がなっていなかった私でも少しずつ安定して制作できるようになりました。また、疑問や不安な点はすぐ先生方に相談し、その後自分で解決法を考えるようにもしました。しかしこの一年間ずっと順風満帆だったわけではありませんでした。悔しい思いをしたり、どうすれば良いのか分からなくなったり、疲れてやる気が出なくなったりもしました。そのたびに先生方や家族や友人たちに助けてもらい、ここまでやっていくことができました。本当に感謝しています。受験は自分との戦いですが、たくさんの人に支えてもらってはじめて本気で自分と戦えるということを知りました。新美で学ぶことができて本当に良かったです。もう一度生まれかわって、また芸大を受験することになっても(受験はもうこりごりですが)絶対新美に通うと思います。本当にありがとうございました。

「きっかけ」

田ア 礼朗(東京・暁星)

東京芸術大学デザイン科合格/武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格

現役生の頃は、同じ失敗をくり返して上達しない自分を認めることができずに、他人と比べては劣等感と自己嫌悪ばかりでとても苦しい日々だった。受験できるレベルじゃなかった。こんな思いはもうしたくないと思い、受験が終わった後、ダメな自分と真剣に向き合った。そしてこれまでの反省と、これから次の受験までの過ごし方、制作の上での目標を紙に書き出し、その通りに生活した。最後までこれを心掛けていれば受ける時に後悔はしないだろうと思っていた。事実この1年、良いペースが持続することなんて無かったし、制作から逃げだしたことも多々あった。でもそのようなマイナスな時でも、うまくいった時でも、なるべく一喜一憂せずに何故そうなったのかを、自分と向き合って考えた。それでも解決できない時は先生に頼り、そこから得たことを意識的に生活に、制作に取り入れた。そうしたことでより自分について深く知ることができたと思う。自分の場合、つまらない、疲れたと感じたら必ず休まなければいけないことを知れたのでとても大きかった。そうした自律的な生活と、制作の上での良いリズムが重なりはじめた、良いサイクルになったのが芸大の入試直前だったので、うまくいかなくても自分を信じて続ける事の大切さを知れた。気を遣わせてしまった友人や家族、正しい方向へ導いてくれた先生方、そして自分と向き合うきっかけをくれたこの1年に感謝しています。

「受験はスポーツ」

木下 真彩(東京・八雲学園)

東京芸術大学デザイン科合格

高3の夏期講習から始まった私の受験生活。終わってみれば新美に通った2年半なんて、あっという間でした。現役生の頃は部活一筋だったので、高3の夏になって初めて鉛筆を握りました。講習は昼間部も夜間部も一緒に受けるので、周囲のレベルの高さに感動する毎日でした。先生から"体育会系"と言われる程、とにかく描いて、描いて、着実に自分の身につけていきました。1浪の頃は大きなスランプもなく自分は描ける人だと過信していました。ヘタな自分が仇となり1次落ち。受験の厳しさを改めて知りました。2浪目。自分が昼間部を引っ張っていかなければいけない、常に1位をとらなくてはいけない、そんなプレッシャーと闘いながら過ぎしていました。特に2浪目は思うように成績が伸びずに苦しんだ時期もありました。現役生、1浪生はぐんぐん成長するので、正直、焦りを感じていました。そこで、私がいつも考えていたのが「受験は精神」ということです。この言葉は、昨年受かった先輩から聞いたものです。今まで培ってきた技術やものの見方、考え方を信じ、客観的にわかりやすく表現することができれば必ず結果はついてくるんだと、何度も自分に言い聞かせました。受験はスポーツとよく似ています。仲間や先生方に支えられながら、上を目指して自分を磨くことで、合格という結果につながるのだと思いました。新美でのすべての出会いに感謝しています。ありがとうございました。

「失敗の裏にあるもの」

大曲 景吾(茨城・竜ヶ崎第一)

東京芸術大学工芸科合格

自分は課題に失敗する度にひどく脱力し、へこんでばかりいました。そして失敗する回数も多かった。ならばいっそ失敗してもそれをプラスに変えることができればつらい思いをしなくても済むのではないかと考えました。その為に自分がしたことは頭の中に浮かんでくる疑問や不満、それに対する自分なりの考えなどそういった事をとにかく文章に書き起こしてみることでした。当初は課題が上手くいかないことへのフラストレーションから半ばやけ気味に起こした行動でしたが、1度書き出してみたら思いのほか色々な事が文章として書き起こされることに自分でも驚きました。そうやって明文化された疑問や不安を今度は言葉と行動として先生や作品にぶつけていきました。結果、失敗することも多かったのですが、そこには以前と違い、「この結果に納得するまでは帰ることはできない!」と課題毎に思えるようになりました。そういった失敗と納得、考察と実践といったことを入試直前ギリギリまで繰り返して、何とか本番前には入試とはこういったものだということに納得できた気がします。それもひとえに、いつも結果に満足のいかない自分の事を納得させることに尽力してくれた先生方がいてくれたからこそだと思います。良い作品を作ったり、成功ばかりしてきたとは到底言い切れないけれど、新美でのこの1年、全力でやりきった。これだけは自信を持って言うことができるのです。

「好きこそものの上手なれ」

仲道 萌恵( 福岡・宗像)

東京芸術大学工芸科合格/武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科合格

落ち着いて振り返ると、ただ"新美だったから合格できた"と思いました。大手予備校は生徒数が多いから個人をよく見てくれる所は少ないという意見も聞き、上京する時は不安もありましたが、通い始めるとその不安は消えました。新美の先生は各生徒をよく見て、それぞれの作品の良さは何なのか、だからこそ気をつけるべき点は何なのかといった指導を徹底して下さいました。レベルの高い予備校で良い作品を沢山見ることが出来るからこそ、悩み迷う時は何度もありましたが、信頼できる先生と高い志を持つ友人に話を聞いてもらうことで良い方向に立ち直ることが出来ました。良い環境に恵まれたと感謝しています。入試でも先生が何を言ってこられたか、この作品を見て何とおっしゃるだろうかと考え、決断をし、制作しました。また東京という街で学べたことも勝因でした。美術館やギャラリーが沢山あり、自分のセンスを育てる為には最適な環境でした。受験に直接関係ないように思えるものからも、思わぬヒントが得られたり、何より美術のパワーを直に肌で感じることで活力が湧き、実際に活躍している方と話ができ、励まされ、受験勉強に更に熱が入りました。上京を許してくれた両親にとても感謝しています。受験を通して美術がもっとずっと好きになり、生涯の友を得、家族との絆も深まりました。長く辛かったけど…良い2年間でした。新美大好きです!

「自分と向き合う」

竹内 春乃(東京・國學院大學久我山)

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格/武蔵野美術大学基礎デザイン学科合格/多摩美術大学グラフィックデザイン学科合格/東京造形大学デザイン学科グラフィックデザイン専攻合格/女子美術大学デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻合格

浪人生活をして大切だと思ったことは、「自分と向き合う」ことでした。現役の時に私に足りなかったものは何だったのか、それが知りたくて、1日も休まず新美に通いました。絵を描きたくない日ももちろんありましたが、それでも私は、描きたくない気持ちを大切にしながら描きました。そうすることで、どんな状態でもいかに絵をよくしていくか考える力がつくと思ったからです。もちろん、対処は人それぞれです。でも、その時の判断にしっかり責任を持つこと。その時にどう行動すれば一番自分のためになるか冷静に考えることが大事だと思います。息抜きをするにしても、その中で感じる刺激があります。自分の行動・感情ひとつが、絵につながります。だから私は嫌な記憶も気持ちも、嬉しい気持ちと同じくらい大切にしました。どんな先生の言葉も、それぞれの感じ方だと思って受け入れました。そうやって、毎日出会う人や気持ちが全て自分になると考えたら、感謝の気持ちが生まれました。それに報いた上で、合格を果たしたいという思いは、本番で何より心強いものとなりました。そして毎日絵を描く中で、いろんな自分を知り、その対処を知ったことで、本番でどんな課題を目にしても動じることなく取り組むことができました。私をつくった環境、感情、出会いの中に、新美があってよかった。本当に感謝しています。ありがとうございました。

「絶対、最後まで諦めない」

大蔵 瑶平(大分・別府青山)

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科合格/多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻合格

「絶対、最後まで諦めるな。」私がこの1年ずっと言われ続けた言葉のひとつである。もちろん、「モチーフをしっかり観察しろ」とか「光の方向をしっかり決めろ」など技術面での指導もたくさんあったが、この言葉が本番の試験終了のチャイムまで頭の中で響いていた。私は2度、大きく挫折しそうになったことがあった。1つ目は入試直前である。この頃は運悪く、去年の3月頃手術したところが再発しかけ、片道たった一時間の電車で通学する事さえ難しかった。この時は本当に諦めかけていて、人知れず自暴自棄にもなっていた。ただこの時講師の先生方や友人の励ましもあり、まとまった制作時間がとれそうもないなと思ったら、焦りはあるもののきっぱりと学科に時間を割くようにして割り切りなんとか乗り越えることができた。2回目は多摩美プロダクトの実技2日目の昼食の時だった。「本番は思いっきり描こう!」と決めていたものの、お昼休憩の前に作品を離して見ると思い切り過ぎている事に気付いたのである。「これは(笑)」と自分で笑ってしまうくらいのものだった。変なテンションで昼食を終え半ば諦めて午後の制作に入った。ふとその時「絶対最後まで諦めるな」という言葉が頭をかすめた。ふと我に返り今自分に出来ることは何かを考え、残りの時間はそれに全神経を集中させた。結果は合格。この時初めて諦めなければ結果はついてくるんだなと実感することができた。受験生のみなさん、どれだけ講習や入直でできなくてもいいんです。最後まで集中して、今まで言われてきた事を思い出して。そして、「絶対、諦めない」この気持ちがあれば結果はついてきます。

「"自分"をしっかり持つ」

松浦 みどり(東京都・女子学院) 現役合格

東京芸術大学デザイン科合格

人に言われることに左右されやすい私が最後に辿り着いたのは、落ちたって構わない、自分が満足できるものを作ろう、ということでした。夏の終わり頃からか、私は高1の春から新美に通っていたにも関わらずこの程度かと、落ち込むことがありました。思い通りにいかないと、子供が駄々をこねるような感じで涙が止まらなくなることも2学期以降たくさんありました。1次試験2週間前になって、突然頭が真っ白になり、何をどう描いていいのか、それまで自分がどのように描いていたのか分からなくなりました。その時、先生が私のクロッキー帳の前の絵を指して、「この時みたいにやってごらん。もしおかしなところがあったらちゃんと言うから。」と言ってくださいました。それから、もし間違えたら先生が助けてくれるという言葉を信じて、今自分が一番正しいと思うように描けるようになりました。他の先生のアドバイスも、自分が考えていることと違ったら無理には取り入れず、とにかく"自分の絵"を壊さないように描くようにしました。直前のコンクールは、デッサンも平面も低い順位でしたが、自分の絵が描ければそれで良いと思うようにしました。落ちても良いから思い切ってやろうと臨んだ本番は、1次も2次も、他人から見た出来はともかく自分の力は出し切れたように思います。私の性格を理解してくださって程よい距離感でご指導くださった先生方、本当にありがとうございました!

「本当の意味での受験勉強」

藤原 由稀(東京・東) 現役合格

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格/多摩美術大学グラフィックデザイン学科合格/多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース合格

受験勉強は受かるためだけのものでも、受かったらそこで消えてしまうものでもない。別に美大じゃなくてもそうだ。恥ずかしながら私がこれに気付いたのは、高3で新美に通ってからだった。何も知らずにデザイン科を選び、何も考えずに制作していた。競争は基本的に嫌いじゃないから、初めは苦にならなかったが、当然描けないことに気付く時が来る。そういう時期に先生に教わったものは、答えそのものではなかった。デザイナーを知ってそのへんの展示を見に行くようになって、(きっとまだほんの一部しか理解していないだろうけど)自分の好きなものを知った。入試直前、もう実技も学科も追い込まねばという時期にも、その時やっていた展示を勧められて見に行った。考えてみれば、あの時あの展示を見に行かずに悶々と描き続けていたら、入試でもパッとしない絵を描いていたに違いない。何のための入試で何を描きたいのかがわかってからは、しんどい時もどこかで楽しんでいたし、精神論になってしまうが、そういう姿勢は技術よりも前に作品に表れた。そして何を求められているのかを考えることで、冷静になれた。現役で転がり込んだことに不安がないわけではないが、この新美での1年間は、私の中で支えになると思う。

「自分のやりかた」

坂藤 加菜(東京・工芸) 現役合格

武蔵野美術大学映像学科 公募制推薦入試合格

ムサビ映像学科映像表現コースの推薦試験で求められる人材は、リーダーシップをとれる素質を持つものだった。私はけして自分から指示を出し、集団をまとめていくようなタイプではない。新美に入りはじめた4月の時期では推薦で合格できる自信はなかったし入試の日が近づくにつれ不安は増した。しかし推薦対策の授業がはじまり、ディスカッションやプレゼンを実際にやってみて気付いたことがある。それは、単に指示を出し、集団をまとめあげるだけが「リーダーシップをとる」ということではないのだ。ディスカッション、プレゼンどちらにおいても、最も大切にすべきは自分と相手の考えを深く掘り下げることだと私は思う。ここで役に立ったのが推薦対策がはじまるまで約半年間新美でやってきた課題だった。特に講評の時間、先生方の私たちの作品に対する質問を私は良くエスキース帳に書き留めていた。なぜこの目線なのか、なぜこの色合いなのか、登場人物の年齢はいくつか。このような質問こそ自分と、そして相手の考えを深くさせるのだ。私は入試本番の日、以前思っていた「指示を出し集団をまとめる」リーダーシップ像を忘れ、グループ全員に質問し相手の考えを深めることに専念した。半年間新美で学んできたからできた質問だったと思う。私が自分らしいやり方で合格できたのは、新美の教室で吸収してきたもののおかげだ。

「映像への興味」

木村 謙佑(東京・都立目黒)

武蔵野美術大学映像学科合格/東京造形大学デザイン学科映画専攻合格

私は、春期講習から新美に通い始めました。当時、映像に関する知識が皆無だった私は、「こんな私がこの場にいて良いのだろうか」というある種引け目のようなものを感じていました。しかし、通い始めてみると、その引け目はすぐに解消されました。なぜなら、春期講習に限らず、新美の授業には「映像とは何か」を教えてくれる課題が多くちりばめられていたからです。映像作品の鑑賞やアニメーションの制作といった課題は、私の映像に対する興味を深めてくれるものでした。そうして授業をこなしてゆく内に、私は日常の様々な現象を映像と結び付けて観察できるようになっていきました。ただ試験の形式に沿った課題を淡々とやるのではなく、生徒の意欲を刺激する課題をカリキュラムに挿入していることが、新美映像科の良いところだと思います。そして、試験当日。夏以降伸び悩んでいた私は、大きな不安を抱えていました。会場まで向かう電車に乗り込んで、英単語帳を何度も何度も読み返しては、その不安を更に大きくさせていました。ある瞬間にそれが逆効果だと気付くことが出来、なるべくリラックスするように心掛けました。好きな音楽を聴いたり、窓の外の景色を眺めたりして肩の力を抜くことが、当日のやるべきことだと私は思います。最後になりましたが、新美の映像科の先生方、本当にありがとうございました。

「合格者の境地」

櫻井 数馬(静岡・清水南)

武蔵野美術大学映像学科合格

「合格」それを知った瞬間、私は肩こりが治り、2歳若返った。浪人と受験という言葉から解放され、1歩前へと進むことができたからだろう。腹の底からせり上げる喜びを抑えられない。顔がどうしても、にやついてしまう。何故かそわそわする。まるで雲に寝転んでいるみたいだ。合格者それぞれに心情があるだろうが、私は空前絶後の想像を絶する程の幸福を感じた。しかし、それまでの日々はひどく暗いものだった。浪人したことで私の受験期間は1年延びてしまった。驚く程に成長する現役生への不安と焦り。後が無いことへのプレッシャーとそれに伴わない自分の実力。自分が現役の頃とは比べものにならない辛い毎日だった。更に私の代名詞として付いて回る「浪人生」という言葉は、一層私を苦しめた。その言葉を耳にする度、負け組、1年ずれてる、駄目な奴だと言われている様で死にそうだった。被害妄想の混じった一言では言い表せない複雑な心情を、受験時に私は抱えていた。しかし、合格した今となっては遠い過去の記憶の様になっている。肯定的で前向きなのが合格者の心境なのかも知れないと私は思う。昨年は死ぬ程に羨ましかった「合格者」になった私は今、天にも昇る心地となっている。新美の先生方、合格まで導いて下さって本当に有難うございました。新美、最高、万歳。

「新美と私」

遠藤 遊(茨城・茗溪学園) 現役合格

多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 自己推薦入試合格

僕が新美と出会ったのは高2の夏、美術大学に行くという気もあまりなしに、なんとなく学校の勧めで新美の夏期講習を受けることにしました。そして、元々デッサンが苦手だったという理由だけで映像科を選びました。結論から言うと映像科を選んで正解でした。これは今になって分かった事ではなく、受講1日目で分かりました。最初に受けた授業で面白いと感じたのです。そして夏が終わる頃にはどっぷりと「映像」ではなく「新美の映像科」にハマっていました。その後、冬、春、夏と講習を受ける内に、僕の感性は確実に磨かれていきました。街を歩いて面白い人や出来事を見ては、クロッキー帳にメモし、映画も沢山見たくなり、多い時には1週間に30本以上映画を見ました。そして僕は目で見たもの全てを作品にしたくなりました。映像科はデッサンのようにはっきり練習すべきものがなかったけれど、日々感じた事を作品にすることが出来るのが嬉しくて毎日毎日自分の感性を磨きました。作品が上手くできた日も、そうでない日も、それが自分なんだと言って、試験当日まで自分の感性を疑わず信じました。そして受験の面接の時には正直な自分を出し切れました。面接官は、そんな僕を笑っていました。新美の映像科は感性や考え方まで磨いてくれました。本当に素敵な所だと思います。

「推薦入試を振り返って」

清原 惟(東京・和光) 現役合格

武蔵野美術大学映像学科 公募制推薦入試合格

私がこの受験を終えて思ったことは、ムサビの推薦入試にも、多少のテクニックや戦略が必要だということだ。ムサビの推薦入試といえば、一般入試とは違いテクニックに頼らない、自分の今まで培ってきたものだけで勝負するものだと思っていた。だからこそ、私はこの試験、いや大学を選んだのだけれど。しかし、それだけではだめなのだ。この試験は、もちろん小手先の技術が通用するものではないが、自分という人間を伝えるためにある程度の準備が必要なのである。そのことに私は、試験1週間前の新美の練習で気が付いたのだった。気が付いた後は大変だった。過去の合格者のレポートを読みまくり、どのような方法で自分をアピールするかを学んだ。それでわかったことは、志望理由も大学でやりたいことも、すべては自己アピールだということであった。いかにその中に自分の伝えたいことを込めるか。それはとても試験当日にその場で思いつくことは無理であったと思う。そのことに気が付けて本当に良かった。そして気が付くきっかけを与えてくれた新美には本当に感謝している。先輩達のレポートは偉大であった。

「両立を貫く」

飛田 みちる(茨城・土浦第二) 現役合格

武蔵野美術大学映像学科合格

私の受験勉強は、高3の春、春期講習の門をたたいたことに始まります。それまでの人生で、美術部に所属したわけでもなく、特別絵を描くことが好きであったのでもなかった私は、まず、大きなとまどいを感じました。絵が、描けない。春期講習では画用紙に鉛筆をのせることさえためらいました。しかし学校期間中は勉強に追われ、何も対策をしないまま夏休みをむかえてしまいます。私の実力は何ら変わらず、新しい仲間や平日コースの人たちとの実力や自信の差を肌で感じたような気がしました。このままではまずい、と思い、2学期は通信教育を受けようと決めました。通信教育はやさしいものではなかったように感じます。毎月送られてくる課題を、自分の時間でこなす。適度な課題量と時間のやりくりは、そう上手くは回らず、月末まで課題を溜め込んでしまうこともしばしばでした。しかし、毎月、何とか課題を提出することによって得られたものは大きかったと感じます。細かい指導とコメントは、私の絵を描くことそのものへの抵抗を、十分に取り除いてくれました。このように、私は学校での生活と両立して受験勉強を行ないました。講習会での刺激と衡激、通信教育によって予備校に通えない間のブランクを埋めること。この2本柱があったからこそ、私は受験を乗り越えられたのだろうと思います。

「自信」

康 未来( 東京・大妻)

東京芸術大学建築科合格/東京理科大学建築学科合格/東京都市大学工学部建築学科合格/芝浦工業大学工学部建築学科合格/芝浦工業大学デザイン工学部合格

1次で芸大に落ちてからの浪人生活の間、苦しかった時期が何度もありました。元々そんなになかった自信が日々どんどんなくなっていくし、自分がどういう作品を作りたいのか、作れるのかわからず、半泣きでつくった作品がいくつもありました。それでも、信頼する講師が考えに考えてつくってくれた課題を自分なりに1つ1つ悩みながらもやっていき、他の作品からも刺激を受け、なんとか直前講習が本当に終わる頃に、自分の攻め方や価値観などが少しずつわかるようになりました。このとき、私は自分が芸大の建築を受けたいということをきちんと納得して、そのための自信を持つことができたんだと思います。そして本番、自分の味方をしてくれるのは自信しかないなと実感しました。私はこの浪人生活で自信の付け方を学んだ気がします。当たり前のことですが、自分にとって苦しいことや大変なことに向き合った分だけ自信になりました。辛い時期も長く、時には逃げたりもした浪人生活ですが、私がいくらボロボロになっても周りで信じてくれた人達がいたから最後までやれたんだと思います。合格した今、私を支えてくれたたくさんの人に、そして新美に、ありがとうと言いたいです。

「合格体験記」

渡邉 かるら(福島・会津)

東京芸術大学先端芸術表現科合格

先端に行きたい行きたいと思いつつも、合格するためには常識の枠にはとらわれない個性的な素質や生い立ちが必要なのかと考えていた節があり、半年の大学生活や出戻りの予備校生活を経て自分でも諸々の奇行を繰り返した末、受験本番までかなり切羽詰まっていた時期になってやっと自らの着眼点がズレきっていたことに気がついた。今思えばそれはある種の気力切れがきっかけだったかもしれない。だがふと冷静になり、自分の立ち位置って何処だろう、と思想や場を細分化しながら思考を繰り返したことで、私は制作への考え方がこれまでおかしな方向に傾いていたのを少しだけ直すことができ、それは恐らく現時点での良い結果にも繋がった。講師の先生方はあらゆる助言をくださったが、そこから大切な何かを引き出せるタイミングや重きを置くキーワードは常に流動するもので、またそういった過程だけは本当に自分自身で気付いていかなければ、誰にもどうしようもないのだと認識している。

「合格体験記」

安田 有紀子(豪州・Camberwell Girls)

東京芸術大学先端芸術表現科 帰国子女入試合格

先端科を選んだきっかけは帰国子女枠だったのもそうだけど芸大先端生と交流する機会があり強く憧れたからです。その人と会ってから世界観が変わりました。新美の先生や先端生はクールです。異文化を体験し自分の視野が広がったと感じたけど先端・現代美術は途方もなく多様で大海原のように可能性が広がっていて他生徒やプロの作家さんの作品を見て勉強する中でもっと視野が広がりました。結果普段気に留めないような物事に面白さを見出したりと美術は私の人生を濃くしてくれました。このような視点を得たのも先生方のサポートのお蔭です。受験間近は制作やポートフォリオ作りに追いやられ自分のペースもあり、なるべく授業に参加するようにしていましたが行けない日もありました。
しかしそういったことも先生が理解して下さり不必要なプレッシャーを感じず必要なときに新美で勉強でき自分にあった受験対策ができました。現役で作家活動している先生に相談できるので頼りになりプロの作家として活動している感覚を持ってるからこそのアドバイスやワークショップ時の先生と生徒の間につくられる雰囲気、世界から美術に対する姿勢、感覚を(感じ取る=学ぶ)ことができました。新美には受験対策以上に美術を学ぶ良い環境が整っていました。そしてこれから受験する方へ・・自分を信じて進んで下さい。自分の感覚が全てです。そして何より美術を目いっぱい楽しんでほしいです!

「合格体験記」

川上 向子(東京・朋優学院) 現役合格

東京芸術大学先端芸術表現科合格

私の場合、あまり受験だと思って過ごしてなかったのが良かったように思う。小論文は、受験科目というより、考える力を深めるレッスンとして楽しかったし、課題文として出される自分の知らなかった文章に巡り会うことにワクワクした。ただ、直前講習で毎日となると辛く、張り詰めて疲れると書けなくなる。書けないと焦ってさらに書けなくなるのスパイラル。そういう時は潔く休んで、よく寝て、美味しいランチを食べに行ったりした。でも次の日はなにがなんでも書ききって提出した。作品を外に出してみることも大切だと思う。単純に展示をするでもいいし、自分からワークショップやアートフェスに参加してみるとか。新美の先生は親身に作品を見てくれるけど、実際自分が公共空間でのパフォーマンスに参加して、観客の冷めた眼差しを肌で感じた。これは大学に入ってからも考えなきゃいけないことだとも思っている。楽しんだらいいと思う、時に講評会で辛辣なことを言われても愛情だと思い込んだり、周りの子の作品にワクワクして自分も負けじと作品に打ち込む。最後の二ヶ月は最高に苦しかったけど、苦しいから楽しい。そう思わなきゃ損なのだ。

「強い想像力を維持することを目指した日々」

宮嶋 龍太郎(富山・高認)

東京芸術大学先端芸術表現科合格/東京造形大学デザイン学科写真専攻合格/東京造形大学デザイン学科アニメーション専攻合格

試験時間内に自分のイメージをどれだけ採点する教授にしっかりと密度のある形で伝えられるかが勝負だった。「密度」といっても、ただ色や図解、文章を多くすれば良いという、単純なものではないので難しい。東京造形大学の構想表現では、日々の生活の中でも社会のニュースや問題に対して興味を持ちながら、解答用紙に描いた自分の「構想」が様々な問題が山積みする現代社会の中でどのように機能するかを強く意識し続ける事で回答内容も充実したものになっていった。同大学のアニメーションの試験としては、時にアニメーションの技法を解説した書籍を読んだり、あるいは短いアニメーションを制作したりして、アニメーションに対する理解を深めることも大事だと感じた。映画やアニメ作品を多く見て、その演出意図を意識しつつ鑑賞する事で、試験解答内容も少しずつ密度のあるものが描ける様になっていった。モチベーションは、試験で使える範囲で珍しい画材を探すことで維持した。新しい画材を使って今までに無い表現ができるようになると、自分が上達したように感じて、モチベーションが維持できた。ちなみにおすすめの画材は製図用の消しゴムである「MONO ZERO(モノ・ゼロ)」。直径2ミリのペン型の消しゴムは試験本番でとても助かった。それ以外にもシャープペンシルで濃淡を付けるのもおすすめだ。

「合格体験記」

冨樫 達彦(山形・酒田東) 現役合格

東京芸術大学先端芸術表現科合格

僕は高校2年から新美の通信教育にお世話になりました。通信教育だと、添削が月に1度文面で送られてくるきり、つまり講師の先生の話を聞く機会は月に1度しかない訳です。これは内部生に比べたら随分少なく、不利なことのようにも思えます。僕は普通の進学校に通っていたので、学科の勉強そっちのけで絵を描いたり得体のしれないものをつくっていたりする僕は、異端児とかそんなカッコいいものじゃなくて、ただの不真面目なやつみたいに思われていました。中学のときの後輩に久しぶりに会ったときに、「もう進学は諦めたって聞いてました」って言われたときは、ショックでした。僕が先端に受かることができたのは、恵まれてないんですって言えばそれまでで、自分の状況をあるときからむしろプラスの方向に捉えることが出来るようになったからだと思います。それってアートだよねって、簡単に片づけられることのない環境にいることは、自分にとってプラスなんだと。僕はこの2年間受験勉強をしてきたとは思っていません。これから表現する者として、何かをつくる者として生きていく、その最初の2年間だったと思っています。講師の先生も、受験生としてではなく、1人の作家として対話してくれます。最後に、オンとオフをつくらないこと。いい意味で。

 

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