日別アーカイブ: 2018年11月17日

彫刻科。今日までの秀作を紹介。

こんにちは!彫刻科の小川原です。各予備校の公開コンクールも終わり、それぞれの課題が明確になって来たところだと思います。コンクールでいい成績が取れた人も、上手く行かなかった人も、最後の3ヶ月ちょいで大きく流れが変わってくるところもあるのでこれまで以上に気持ちを入れて課題に取り組んで欲しいです!

さて、しばらく間が空きましたが、これまでの課題の中での優秀作品をピックアップして紹介します。

昼間部生の作品

最近一気に実力が伸びてきて、僕はワクワクしながら制作する姿を見させてもらっています。まだ出だしで安定していないですが、作品をいいものにしていきたい!という想いがひしひしと伝わってくる魅力に惹きつけられます。


ただ手なりでつくっているのではなく、自身の内面性や精神性が込められた深みのある表現ができていると思います。予備校では「彫刻」をつくる為の基礎訓練的なところがありますが、それを抜けた先のビジョン(こだわり)みたいなものは絶対的に持っておきたいところです。


この作品からはすごく人間らしさを感じさせられます。けだるい印象の中に、強い意志のようなものが見て取れます。


上を向いたポーズは表情に陰が落ちずに立体的な形が明るく飛んでしまう事が多いですが、この作品はとてもうまく行っていると思います。それも含めて全体の完成度がとても高く、強い魅力を放つ作品になっています。


正直うまいと思います。描き出しでは距離感の設定(高さによってできる遠近感)が弱かったですが、完成した状態はそれもやりきれています。凄いですね!この調子!


模刻でこれだけ決めてこれる人はなかなかいないと思います。自分の浪人時代と比べても納得の出来です!


形の起伏が表面的でなく、内部の筋骨の印象を感じ取れるところが良いです。何より鳩らしい!当たり前のようですが、これが難しいんですよね。

現役生の作品

彼は最近油画科から転科してきました。石膏デッサンもほぼ未経験でしたが、とても良い内容の1枚を描き上げました!これからどんどん見方や技術を獲得していって下さい!

入試も近づき、実力も高まってきて一層意識が高まっているのではないかなと思います。これまでに学んできたものは確かな力になっているので、後は着実に自信をつけていくことです。自信を持って制作に臨める人が、最後には勝ち残っていくのだと思います。足りないことは全部教えます!!頑張りましょう!