月別アーカイブ: 2018年6月


映像科:武蔵美映像学科型・実技体験授業のお知らせ

こんにちは、映像科の森田です。
新美映像科では、7/8(日)に「武蔵美映像学科型・実技体験授業」を行います!

美大映像メディア系の中で多くの人が第一志望とする武蔵美の映像学科。一般入試では「感覚テスト」や「小論文」「鉛筆デッサン」など、他の学科や専攻とは少し違ったタイプの実技試験があります。新美映像科では夏から本格的に実技対策を始める人のために、実技体験授業を開催します。講師にアドバイスを受けながら、実技課題を制作し、試験の採点の基準を元に講評をしますので、これまでに実技制作の経験がなくても大丈夫です。まずは気軽に参加してみてください!

申し込みは以下のフォームよりできます。
武蔵美映像学科型・実技体験授業

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●7/8(日)
・09:00-12:00…感覚テスト(※共通)
(※12:30まで制作延長可能)

・12:00-13:00…お昼休み

・13:00-15:00…小論文(※2科目から選択)
・13:00-16:00…鉛筆デッサン(※2科目から選択)

・16:00-17:00…講評
(※制作終了後、個別またはグループで講評をします)

○感覚テスト・参考作品(2018年度合格者作品から)


石膏デッサン考 part 2

こんにちは、全科総合部です。
今回は、彫刻科の先生と油絵科の先生、スパー講師とレジェンド講師の対談です。
石膏デッサンについて、それぞれの見解をそれぞれの立場で語ってくれました。
今までにない貴重なテキストです。永久保存版です。

「 石膏デッサン考対談 」 小川原先生 vs 海老澤先生

 小川原先生:先天的に、石膏デッサンが最初から上手な人がいます。でもそれは稀で、ほとんどの
人が“上手くない”から始めます。なので芸大入試の石膏デッサンにおいてもごく一
部の受験生を除いて“上手くない”から描き始めますが、最後まで“上手くない”
人は、構図・形がズレているまま描き進めてしまっています。

 進行(阿部):入試の場合、決められた時間の中で仕上げないといけないので、焦ってそうなって
しまうのでしょうね。

 小川原先生:ほっといても受かる人はどの科にもいるのでしょうけど、ほとんどの合格者は他者と
競って受かっていきます。受かる人と落ちる人の差がどこに
あるのか?その一つに
「描き出し」があるのではないかと考えます。

 進行(阿部):そこでクロッキーに行きつくわけですね。

小川原先生:そうです、受かる人はクロッキー的に石膏像をとらえています。デスケル(デッサ
ン・スケール)を覗いて点をとってつなげて形をとってい
る人は、形も合わず、直す
力もつきません。

 海老澤先生:デスケルを使用したからといって、上手くなることはないですね。デスケルで形を合
わせるのは理論上で、デッサン力とは違います。

 小川原先生:細部にとらわれ過ぎず、シンプルに形体をとらえるにはクロッキー力を鍛えるのが一
番。そのことにより大きな構造感を意識することができるように
なります。むしろ細
部は、全体感ができるまで描かないつもりでもよいかと
思います。どれだけ視野を広
げてクロッキー力をつけ、他者に差をつけるこ
とが合格につながるのではないでしょ
うか。

 

進行(阿部):「描き出し」には欠かせないのが構図をとることですが、海老澤先生はどうお考
でしょうか?

 海老澤先生:石膏デッサンの歴史の中で決まっている「構図」というのがあります。その意味から
理解しないと勉強になりません。そうしないと、自身の作品等に応用もできません。
例えばフェルメールという画家の作品では、人物が小さく描かれていてもリアルな大
きさは感じられます。メイプルソープとう写真家は大理石の彫刻を撮った作品もあり
ますが、クローズアップして彫刻の魅力を出しています。特に油絵科の場合、石膏像
の模写ではなく、「あなたの感性で、石膏像を描きなさい」という意味合いで入試に
出されることが多いようです。ルールどおりだと、かえって主張が弱いとまで思われ
るふしもあるくらいです。
でも、決められた構図もいい構図のひとつであることも確
かです。
 

 小川原先生:彫刻科の入試でも、思いがけず構図が小さくなってしまったものは論外ですが、敢え
て小さく入れたものでも、力があれば認められると思います。
石膏像に他のものを組み合わせたりしたモチーフが時々でたりしますが、そうなると“石膏デッサン”というより、“静物デッサン”として構図をとります。なので、石膏像の台座まで入れることが多いです。むしろ入れないと「彫刻的」でないとみなされて、減点の対象になります。

 海老澤先生:油絵科の入試で何が大事かと問われれば、ハートが大事ではないかと私は考えていま
す。そうなると、構造が大事とも細部が大事とも調子が大事ともい
えるし、どれもいえないともいえます???要は、人それぞれ違うのです。たとえば、雰囲気が大事な人は、形を出しすぎると損なわれることもあるので、形を犠牲にすることもあります。

 小川原先生:それに比べると彫刻科はストイックですね。調子でいうと、明るさの中の形も白くと
ばしたりはせず、形を追っていきますし、暗さの中も潰さず追って
いきます。

 進行(阿部):とはいえ、彫刻科にも感性的なところもあるとお聞きしたことがあります。

 小川原先生:そうですね、敢えていうなら、石膏像が写真のようにそっくりでなくても良い点です
かね。形のくるいの中でも、あっても良いくるいとダメなくるいが
あります。わざわざくるっているのが良いというわけではありませんが、構造からくるくるいは許せません。

 海老澤先生:わかります、ロダンの彫刻を思い出しました。ロココ調の彫刻は綺麗ですが、いまい
ち表面的な場合が多い。その一方、ロダンは構造的な形は言い切りが
強く、説得力があります。表面的なくるいではなく、良いくるいですよね。クロッキーもしかり。

 進行(阿部):奥深くなってきましたが、今回はこのぐらいで、続きは「スペシャル・サマー・セ
ミナー」石膏デッサン強化ゼミでお願いします。有意義な意見いただきました、ありがとうございま
した。

 お疲れ様でした。

まだまだつづく、
7月15・16日、スペシャル・サマー・セミナー「石膏デッサン強化ゼミ」の申し込みはこちらから!
是非、おまちしております!


秋葉原校、夏に向けて

秋葉原校の多田です。

梅雨らしく雨の日が続いていますね、、。でも梅雨を抜けるとじわじわと暑くなり夏も間近に迫ってきます!そして受験生にとって非常に大事な夏期講習がスタートします!!

秋葉原校では今週から各自受験校別の課題に取り組んでもらっています。

静物デッサン

複雑なモチーフを根気よく観察して描いています。

手のデッサン

繊細な指の動きを捉えてよく描写できています。手の構造をよく理解できていますね。

構成デッサン

ベルトコンベアーのようなユニークな発想で空間表現されています。

モチーフ構成

チョコと生地の対比が素晴らしい!背景も綺麗な色です。

イメージ色彩構成

お雑煮美味しそうですね、、浮いた油と湯気が効いてます。

上記5枚は先週から今週にかけての課題です。静物と手のデッサン、ドーナツの色彩は現役生、構成デッサンと下の色彩は昼間部の学生です。全部は載せれませんがこれ以外でも良い作品がどんどん出てきています!

春から基礎課題中心に制作してもらっていた成果が少しづつ出てきていますね。この調子で夏までぐんぐん伸びて欲しいです!

夏から本格的に実技をスタートさせようとしている生徒もまだ間に合います!秋葉原に近い生徒は是非一度相談しに来てください。

現役生にとっては夏に初めて試験時間で制作する課題も出てくるので、今のうちに少しずつ慣れていってもらいたいですね。暑い夏を一緒に乗り切っていきましょう!!!

こんにちは、彫刻科の新妻です。
今年度が始まってもうすぐ3ヶ月、怒涛の夏期講習が近づいてきましたね!
じっくりと時間をかけて作品を作る事ができるこの時期は、基本的な実技力と取りこぼしている要点をおさえる事が大切だと思います。また浪人生ほどたくさん実験と失敗を繰り返して実技の引き出しの幅を広げましょう。夏を迎える前に、出来てることと理解が足りていないことの確認をし、現段階での自己ベストを夏前のコンクールで叩き出せるといいですね!

それでは最近出た預かり作品を一部紹介します。塑像3連続!

自刻像

印象を捉えるのが得意な作者でしたが、雰囲気だけではない作りこみまでじっくり調整出来たことで、よりスキのない作品になったと思います。粘土でできてるけど爽やかさがありますね!

静かな表情の中に強い意志を感じる佇まい。。いいですね。地道な形の観察と、目や髪の毛などの表現がうまくまとまっています。

続いてブルータスの模刻

作り始めから完成までの間であらゆる要素を気にしながら短い時間で印象を近づけていく模刻課題はシンドイ作業ですが、安定して対象に迫りながら高いレベルで仕上げられています。

 

着実に力をつけていっていますね!そして、まだ切羽詰まっていないこの時期に、是非色んな作品を観て作品を作る人としての見聞も広げていってほしいと思います。そこで最近観て面白かった展示を一つ紹介します。

六本木、complex665にある小山登美夫ギャラリーで開催されている菅 木志雄展。「もの派」(※1)と呼ばれる動向の初期から活躍されている作家です。
一般的な意味でのいわゆる技巧的な凄い作り込んである〜!という表現ではなく、むしろ素材の持つ特性を活かすために加工は最小限に留め、モノとモノとの関係性、空間との関係性を突き詰めていく作品を思考されていると感じます。しかし特に予備知識がなくても、その場に展開されているコンポジション(※2)に身を委ねるだけでも面白い展示です。芸大二次試験の彫刻1の課題に苦手意識がある人は、「構成」について深く考えるヒントがあるかもしれません。

※1・・・60年代末から70年代初頭にあらわれた日本美術の動向。作家たちは石、木、紙、綿、鉄板といった素材をほぼ未加工のまま提示し、ものの存在自体、あるいはものと周囲との関係に意識を向ける作品を制作した。もの派最初期の作品として68年に関根伸夫が制作した「位相ー大地」などが有名。
※2・・・「構造、組立」を意味する言葉であるが、美術用語としては「構図」とされる。語源はラテン語の「構造(Compositio)」。

菅 木志雄
広げられた時空
小山登美夫ギャラリー 2018年5月25日~6月30日.日曜月曜祝日休廊
11:00~19:00  入場無料
http://www.tomiokoyamagallery.com

上記であげた展示に限らず、「こんな彫刻表現もあるんだ!」という経験をたくさんする事で、「では自分は何を表現するのか?」という問いが生まれ、日々の制作に、より鋭敏な感覚が足されていくのではないでしょうか。
というわけで、、、
手前味噌ではありますが、現在新妻もグループ展に作品を出品しております!「日常にアートを届ける」をテーマにした小品展で参加作家41名、総作品数100点越えのバラエティに富んだものになっています。お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい!

「small works 2018」
ガレリアグラフィカ
6/18〜6/30.日曜祝日休廊
11:00〜19:00(最終日17:00まで) 入場無料
http://www.galleriagrafica.com

そしてそして、さらにその翌週から同じく彫刻科講師の氷室先生の参加する、いりや画廊でのグループ展も始まります。
いりや画廊はその名の通り台東区入谷にある、彫刻家の展示を多く企画しているギャラリーです。こちらも楽しみですね。

「壁11㎡の彫刻展Ⅲ」
いりや画廊
7/2〜7/14.日曜休廊
11:30〜19:30(最終日16:00まで) 入場無料

https://www.galleryiriya.com

暑かったり寒かったり雨降ったり体調を崩しやすい気候が続きますが、よく食べよく動きよく寝ましょう!
それではまた!


芸大デザイン総合コース

こんにちは。芸大デザイン総合コースです。

今月は、工芸科と合同課題で大作課題と、模刻彩色課題を行ないました。

通常課題とは違い、生徒それぞれが自主的にモチーフを選び取り組んだ課題です。

 

大作課題 制作風景

 

石粉粘土/模刻、彩色

 

サマーワークショップ リサーチTシャツ制作

 

 

 

 

ただいま、日本画、工芸科と合同石膏デッサン特訓中です。