日別アーカイブ: 2018年4月7日

彫刻科 いよいよ新学期のスタートですね!

彫刻科講師の氷室です。
いよいよ新学期が始まります。みなさんは、どの様な1年にしたいですか。
とってもシンプルな目標に向かってひたすら努力できる時間は、今だけだと思います。
そして、皆さんに与えられた1年は、これからの人生に於いて貴重な1年になると思います。

彫刻家 本郷 新 は
「彫刻は形の芸術である。形とは何かを問いつめることは、彫刻を深める最も基本的な行為である」
また、彫刻家 舟越 保武 は
「劇的な精神の高揚こそが芸術を創造する基盤ではないか」と言われています。

指導ありきの1年なので、しんどい時もあるかもしれませんが、日常に自ら感動を覚える発見がある 能動的な場になる事を願っています。
是非、それぞれ何か彫刻への憧れを見つけて下さい!

ここからは春期講習の作品紹介です。


形を追う強さ、粘土を扱う上での表現力、双方のバランスが良いです!このセンスは、ぜひ見失わずにいって欲しいです!


体の表現力、素晴しいです!こんなデッサンは、なかなか描けません。ハーフトーンの幅広さ、爽やかさが奴隷のイメージにぴったりです。
そのモチーフの持つ印象を表現していけるデッサン、凄いセンスです!まさに、再現ではなく表現の領域です!


初めて描いた奴隷だそうです。初めて描くモチーフが、こんなにも描けるなんてびっくりしました。顔の印象も似ていますし、体の形の丁寧に追えています。
本人の意欲が眼差しと直結している良いデッサンだと思います。


地面に直接座って劇的に見上げて描いたデッサンです!この能動的な攻めの姿勢が、教室の空気をピリッとさせてくれます。まだ未完成ではありますが、本人の意気込みが絵の勢いに直結している良いデッサンだと思います!責任を持って仕上げて行く、その流れがとても良かったです。


こちらも初めて挑戦した裸婦デッサンです。人体デッサンは最近予備校では描く機会も減ってきてしまいましたが、人が重力に寄って地面に立っている事を描く。
まさに彫刻の基本だと思います。顔の印象はもう一歩ですが、モデルさんが立っている事実を素直に描けています。上手いですね。


こちらはラオコーンの模刻です!私自身、初めて見ました!良い感覚で積極的にモチーフが観察できています!
大型模刻から学べることは多いですよね。何より楽しんで取り組めている、その姿勢が素晴しいなと感じます。

今回の紹介はここまでです。
講師陣も頑張って行きます。今年1年、どうぞ宜しくお願い致します!