こんにちは!彫刻科の小川原です。先週芸大入試に向けたコンクールを行いました!これまで積み重ねて来たものがしっかり出せた人、出せなかった人、そしてこれからの課題など、入試まであと1ヵ月というところで見えてきたものが多いのではないでしょうか。
本当に揺るぎない実力があって合格を確信できている人なんていません。本番はギリギリの戦いです。紙一重の勝負に勝つために、今やるべきことをしかり見据えて全力で取り組んでいきましょう!
コンクールデッサン1位。
手前の抵抗感を上げていきたいところですが、無理なく自然に印象が捕まえられています。
デッサン2位。
アゴ下がやや長いことで印象を崩してしまっているところがありますが、力強い炭使いが魅力的です。
デッサン3位。
頭部の構造に歪みがありますが、高い実力を感じさせる炭使いです。素直で丁寧な観察に好感が持てます。
塑造1位。
360°どこから見ても不十分な点がなく、それでいて正確なことが素晴らしいです。普通にやって毎回このレベルに到達できる安定感が素晴らしいです。
塑造2位。
アゴ周りに少し量が足りず、印象的には惜しい所ですが、ブルータスの方向性がしっかり捉えられているので全体によく見えてきます。この調子!
塑造3位。
全体に印象が良いです。何も外していないので、もう少し密に緊張感を出していっても良いと思います。
皆実力を出してきています!例年より入試に向けてのペースが早いのではないかなと思っています。この調子であと1ヶ月、さらに安定して高いレベルの作品が出せるようになってくれれば、かなりいい勝負ができそうです!頑張りましょう!
番外編。
基礎科彫刻コース(高校2年生)の生徒もグイグイ伸びてきました!
デッサン。奴隷。
粘り強い探りが素晴らしいです!顔も似ていますね!今年受験しても合格できる実力です!
塑造。アバタ。
印象いいですね!単純に上手いです。アバタは小さい像ですが動きにねじれがあって難しいです。でもそれもよく捉えられています。
高校2年生の時点でこんなに上手いのだから、来年は恐ろしいくらい上達することでしょう!楽しみです。今はどんどん上手くなっていくことを楽しんで下さい!
新しく始める僕の制作です。1メートルくらいの大きさで作ります。ブロンズにします。
この間まで作っていた翼のある作品は今型になって窯で数日かけて焼成中です。700°ほどに温度を上げて、型の中の方まで水分を抜きます。分子レベルまで飛ばさないと1200度の溶けたブロンズを流した時に沸騰してしまい、ボロボロの作品になってしまいます。