月別アーカイブ: 2016年6月

日本画 プレ夏期講習

こんにちは!日本画の佐々木です。

先日19日は、プレ夏期講習でした。今回は彫刻と合同開催!

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すごい活気でした!
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最初の一時間は、彫刻の講師と日本画の講師それぞれのデモストを見ました!
日本画も彫刻も、大切なことはいっしょですね?。

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制作終了後は日本画と彫刻の先生がタッグを組んで講評です。
それぞれの科の視点から指導を受け、新しい発見も多かったのではないでしょうか?
生徒たちだけでなく、講師たちもかなり刺激を受けました!

日本画、彫刻。科として分かれてはいるけれど、受験で扱う石膏デッサンは基礎中の基礎!
科の違いなど関係なく、柔軟な見方で「似てる!」に近づけていくことが大切なんだな?としみじみ思いました。そろそろ一学期も終わり夏期講習。貪欲にいろんなことを吸収していこう!!

渋谷校から

皆さんこんにちは。渋谷校の箱岩です。

見上げると、夏の空。蒸し暑い夏が近づいてきました。

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渋谷校は、生徒の活気も手伝って、とても熱い授業が展開されていますよ。

基礎科も、デザイン科も、油絵科も一学期末の大事な時期ですね。

生徒の皆さんは集中して、一つでも多くの自分らしさや、自分の良さを見つけて行けるといいですよね。夏期講習の各自の課題も、この時期に見つけておけると、充実した夏休みになるでしょう。

また、7月10日には一日無料体験が渋谷校でも開催されます。

これから受験勉強をスタートさせる人は是非とも雰囲気を見に来て見ませんか?一度見てしまえば、受験なんて言いながら、楽しいことに夢中になるだけだって、きっと判って貰えるはずです。

さて、油絵科は実験的な課題が続き、フラストレーションを貯めている生徒も多いかなと思います。そこで先週はちょっと違ったムードで制作していました。

「イメージドローイング」という課題です。

夏期講習にも取り入れているこの課題。個人的にはとっても重視している課題です。実は、私が関わった生徒のなかには、この課題で、きっかけをつかんだ生徒や、受験突破のみならず作家活動の基礎になった生徒が、本当に多数いるのです。このことからも重要性は確かです。

内容やノウハウは伏せさせていただきますが、講評中、笑いが絶えなかったことからも、生徒の皆さんが楽しんでいたのでしょう。すごく有意義な課題になったと思います。ごく一部ですが、お見せしちゃいましょう!

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三者三様、なかなかのノリですね。すごく自由に手が動いていると思います。あとは、自分なりのテーマや狙いが出てくると個性が発揮され始めることと思います。今後もたくさんのドローイングを描いて、感じるがままに情熱を迸らせる「画家の手」を獲得してほしいと願います。描くことと、活き活きと生きることがイコールになるまで頑張ってみましょう!!

さて話は変わって私事ですが、作品と呼べるものを発表することが無いまま10年以上経ってしまいました。もともと、落ち着いて油絵を描くタイプではないのですが、ドローイングは描いています。

小さいときに見たカーデザイナーのドローイングに憧れ、近年は大好きなゴッホ作品へのオマージュってわけじゃないんですが、船のドローイングを描いているんです。

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ゴッホ。素描が、また、抜群にいいよね~。

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って、私のドローイング。何の味わいも無いけどねぇwww

・・・?何のため?って思いました?

実は私、実際に国内の造船をしている企業様と一緒に、本場アメリカのバスフィッシングボート(ブラックバスという魚をルアーで釣る専用ボート)を凌駕する、国産フィッシングボートを造る為に描いてんの。

ダブルコンソール

ダブルコンソール走行

資料提供:株式会社スナガ造船より

自分の描いたイメージが人の手によって具現化するのって、ファインアートとはまた違って、すごく面白いなって思います。

今回は完全に趣味の話になってしまいましたが、油絵科出身でこんなことしてる奴もいるってことで(苦笑)。

 

’16 プレ夏期

 

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私立美大デザインコース講師の笹本です

本日、デザイン・工芸科では来月から始まる夏期講習会に先駆けて「プレ夏期」を実施。

夏期講習会に向けて、手の構成デッサン、卓上デッサン、静物デッサン、立体構成などの専攻別の課題に取り組みました。

今年の夏をどのように過ごすのか。

受験生にとって、「大きく成長する夏」

今年の夏の過ごし方がその後の結果を大きく左右すると言っても過言ではありません!

夏期講習会の申し込みに関する相談は随時受け付けております。お気軽にどうぞ!

 

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彫刻科、1学期後半へ!

こんにちは!彫刻科の小川原です。新たに1年始まるって時は入試まで長く感じたりしますが、実際始まってみるとあっという間に時間が過ぎていってしまいますよね。そんなにすぐに上達するわけではないので焦りだす頃でもあります。新美彫刻科では今年の目標を「見る力を鍛える」に照準を合わせ、4月から集中的に練習してきました。その成果が徐々に出てきた感じが見て感じられるので、これからの成長が更に楽しみになってきました!昼間部はさすがの実力を見せてくれますが、夜間部も今年は素晴らしいです。課題を追うごとにメキメキ上達していてこちらも指導していて面白いくらいです!この調子で1学期後半戦も気合を入れて頑張っていきましょう!

さて、今回の優秀作品の紹介です。
昼間部、自刻胸像。この課題は物量に対して短い時間設定でしたが内容の濃い作品も出てきました!
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凛とした雰囲気が魅力的な作品です。日常の1コマを感じさせるようなポーズの選び方も良いです。

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シンメトリックな構成で、静かなイメージに表情もよくあっています。作者の内面も感じ取れそうです。
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動きのあるポーズですが、人体として自然に作れているところがとてもよいです。顔の造形感も形態感に反応できています。
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自分というテーマに向き合って、これから何かを乗り越えていく意志の強さを感じる作品です。この作品にかける思いも感じ取れます。

それでは夜間部生の作品です。
ヘルメス。
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現役生とは思えないレベルの高さを感じます。モチーフに対する素直な見方と、それを画面に置き換える技術と、その両方に対して妥協すること無くやりきっていることに好感が持てます。

自刻像。
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初めての自刻像です。人間として自然な形になっている以上に生身のリアルさも感じ取れます。髪の毛の扱いも魅力的です。

自画像。
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この作品は制作中後ろから見ていて飽きさせない進め方をしていたのが印象的でした。何が面白かったかというと、とにかくメチャメチャ乗りに乗ってかぶりつくように描いていたことです。自らどんどん魅力を発見し、それを画面に詰め込んでいく行程に楽しさを感じて取り組めていました。技術の高さも作品を高める重要な要素を持っていることに変わりないですが、それ以上に「自分のこうしたい、を形にすることを素直に目指す。作品をつくるってこういうことだよね。」って改めて感じさせてくれた、そんな作品です。この感覚を大事にしながら成長していって欲しいです。

今回僕はヘルメスを描いてみました。今回はいつもと違う描き方をしています。どんなテーマで描いたかというと、「調子で形を模刻する」です。受験で石膏デッサンを学ぶと、セオリーから入って、ベースの形の重要性について説かれます。短時間で描き切るにはそれが一番手っ取り早いし、間違ってはいないですが、じゃあ最初から大きな構造も細部も全てベースとして描いていったらどうなのかなと言うのと、(ベースの作業を形式的に単純化せず、はじめから見た目通りうに描いていく)できるだけタッチに頼らず、色の変化を利用して形に起伏を作っていく(模刻するように)という考え方で描きました。
1段階目。描き出しでは慎重に印象を捉えていきたいです。
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2段階目。日なた、日陰を分けて、調子を乗せていく計画を立てます。
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3段階目。色幅を増やして実際的な印象に近づけていきます。
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4段階目。ガーゼやサッピツ、消し具はとりあえず置いておいて、細部も含め、調子を乗せ切ります。スカスカしないように詰める感じで。この段階で1回完成させる気持ちです。できるだけ短時間で。
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5段階目。ガーゼで奥行きに差をつけます。
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6段階目。どんどん描き込んでいきます。
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7段階目。そのまま描き込んで完成。
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まだまだこれからですが、4時間で区切りました。いきなり大きく変化したところは無かったと思います。常に今やっている作業の延長に次の作業が生きてくる積み重ねの感覚で描きました。基本的には特別なテクニックがあるわけではなく、よく見てよく描くというだけなのですが、ちゃんと一つ一つの作業が印象に反応して手が動いているということが重要です。
去年辺りにこの考え方で実践してみているのですが、いわゆる受験的なデッサンの描き方の延長で描いていた頃に対して、同じ時間で完成度がより上げられるようになりました。
とりあえずこの描き方は「受験的」ではないので、まずはセオリーをしっかり理解し、こなせるようにしておいて欲しいです。最終的にはどんな描き方であれ、自分なりに明確な理論に基づいたプロセスを手に入れて欲しいです。

さ、1学期後半に向けて頑張りましょう!

工芸科 昼間部です◎

工芸科昼間部の酒井です。

雨の日が多くなり、すっかり梅雨の季節ですね!

昼間部では、紙立体の授業がありました。

課題内容は、「ユリ(カサブランカ)を入れる花器をデザインしなさい」です。

伝統工芸は、日々の生活の中で生まれ、継承されて発展してきました。花器も陶芸や金属、様々な素材で作られていますよね。この課題を通して、素材と向き合うことと、ものづくりを考える、良い機会になればと思い、この課題を考えました。

さて制作風景ですDSCN0071DSCN0078

ユリも紙で模刻してみました。

紙でリアルに模刻するのはとても難しいですが、工夫して作ることにより、紙の扱い方、性質を知る為の良い勉強になります。

紙と、粘土の扱いの違いがハッキリ分かりますね!

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生徒の作品です(実際に生けたりもしました◎)

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梅雨が明けたら夏期講習の季節!頑張りましょう◎