日別アーカイブ: 2015年11月21日

彫刻科 いよいよ2学期も残り僅か!!

こんにちは!彫刻科講師の稲田です。 新美の公開コンクールが終わったと思っていたら、もう2学期も下旬に差し掛かっています。
各予備校で開催される公開コンクールに参加して結果が出た人、出なかった人いると思いますが正直ここでの結果は、参考ということを忘れないで下さい。もちろん現時点での実力は見ることが出来ますが、ここから残りの2学期、冬期講習、直前講習で自分のデッサンと塑像を積み上げていくことが重要です。積み上げることが出来た人は必ず結果に繋がります。

要するに、年明け前の今の時期は上手くいかなくても粘り続けることが必要なつらい時期ということです。
良く描けた!!と思う日もあれば、自分の絵が良くなっているのか?このままじゃダメなんじゃないか…と落ち込んだりすることもあると思いますが、今が一番の頑張りどころです!!講師の目から見ていると、確実に各自の課題を克服する方向に向かっています。
この調子で残りの2学期を乗り切りましょう!!

では、今回はデッサンの作品を紹介していきましょう。

昼間部「アムール」木炭デッサン
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臨場感の溢れるデッサンになりました。作者は、いつもいいところまで持ってくるのにあと一歩迫り切ることが出来ないデッサンが多かったですが、今回のアムールはその壁を超えることが出来た作品になりました。素晴らしい石膏デッサンには、この場所から見たらこうだよねという共感(客観的な形の正確さ)+本人の主観(本人が主観で感じた魅力)の組み合わせが必要不可欠です!かっこいいアムールの見上げの印象が見る側にも伝わってくる作品です。デッサンはこうじゃないといけないですね!!

 

 

夜間部「ジョセフ」木炭デッサン
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この作者は現役生ですが、最終的に高いレベルのデッサンが描けるようになってきました。これは作者だけではなく全員に言えることですが少しでも形が狂うと評価は天と地の差程開きます!それぐらいシビアなものです。このことを絶対に忘れないように!!課題であった形がボヤケるというクセもこのデッサンでは克服出来ています。もう一歩ジョセフの形のリアリティに迫れると更にレベルの高いデッサンになると思います。

 

氷室先生が教室でも告知されていましたが、11月9日?12月5日までギャラリー長谷川で山本正道先生が個展を開催されています。日本の彫刻家の中でも最後の巨匠と言わせる彫刻家です。みんなも忙しいとは思いますが時間を作って、彫刻を志す人は必ず見るように!!

一昨日から、東京芸術大学彫刻科主催の「第10回アトリエの末裔あるいは未来展」がはじまりました。会場は、東京芸術大学大学美術館陳列館と旧平櫛田中邸で開催しています。木彫作品をたくさん見るいい機会なので休日に出掛けて見て下さい。【期間】2015年11月20日(金)?29日(日)  ※24日(火)休館  【時間】10:00?17:00 ※入場は16:30

11月29日はプレ冬期!!1日模刻ゼミがあります。模刻に苦手意識のある人やもっと経験を積みたいという人は是非参加してみてください。当日は、彫刻科主任の小川原先生がデモンストレーションとして一緒に制作します!学外生や未経験だけど興味があるという方はこの機会に体験してみてください!!何か新しい発見もあるかもしれません。参加費用は無料です。詳細は、ホームページをご覧になるか新宿美術学院に直接ご連絡下さい。では、今回はこの辺で。