日別アーカイブ: 2015年5月9日

リンク

こんにちは、日本画の佐々木です。

GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
最近は急に暑くなったり、かと思えば肌寒くなったり…体調を崩している生徒もたくさんおります。いい作品を作るためにはまず健康です。無理せずしっかりと体調管理してくださいね。

さて、今回は夜間部(主に高校三年の現役生が通うコース)の様子をお伝えします!
日本画って、現役生は受からないんでしょ…?と、よく言われますが、

そんなことはありませんっ!!!!

確かに、受験の課題がシンプルな分、何年も経験値を積んでいる浪人生のほうが有利かもしれません。しかし、現役生が合格しているのも事実。
たまたま受かった子は天才的にうまかったんだよ、と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。「天才」なんて言葉は失礼なくらい、一重に、本人のたゆまぬ努力の結果なのです。
現役生は高校との両立もあり、なかなか絵にしっかりと向き合うのが難しいですが、生徒としっかりコミュニケーションを取りながら高校との両立を目指します。

___________________________

そんな夜間部も4月から約一ヶ月、昼間部と同じく木炭デッサンに取り組みました。
大きな紙に絵を描くという経験がまだ少ない現役の皆にとっては、大きく色がついていく木炭デッサンはとてもいいトレーニングになったのではないでしょうか。

ブログ1
木炭二枚目のジョセフ。像の大きな印象をよく捉えられています。

その後、木炭の感覚を踏まえて鉛筆に。
ブログ2
ブルータス。細かな装飾を捉えながらも、体の大きな塊を感じられます。

現役生、大体の生徒がまずぶつかるのがこの石膏像。
人の形をしているものだから、描けてないのがまるわかりなのです。私も大っ嫌いでした。
そして、似せなきゃ、形合わせなきゃ、と、比率や位置を計りまくってドツボにはまる…なんてひとも多いのではないでしょうか。
どうしたら、石膏像描けるようになるのだろう・・・。という方、ぜひ、数個前の油絵科のブログを読んでみてください。私もすごく納得してしまった言葉があります。

ロバート・ヘンライさんの本からの引用で、
「古代の石膏像をいくら眺めても、その彫刻が表現している美に感動をおぼえなければ、すぐれた作品は生まれない。」(全文はブログ記事をご覧下さい)

そうなのです、いくら形を計っても、比率を計っても、人間なので完璧には合わせられません。
それよりも、まずは像を見て、格好良い!とか、キレイ!とか、興味を持つことが大切です。
大層なことじゃなくていいんです。ガタイいいな、とか、変な髪形だな、とか、凄いポーズだな、とか。そうやって感じ取れたことだけが、絵に出てくるんです。
石膏像が描けなくて悩んでいる人は、「モチーフ」としてじゃなくて、彫刻として作られた目の前の「人物」を、もっとよく観察してみてください。似顔絵とか描いてみてもいいかもしれませんね。

今は、石膏月間が終わって着彩の練習中。
ブログ3
一歩づつ、前進です!

______________________________

★昼間部、夜間部ともに、普段の授業を体験(クリックで詳細)出来ます。
アトリエや指導の様子はもちろん、美大受験をしたいけれど何をすればいいかわからない!、予備校ってどうやって選べばいいの??などなど、疑問や不安を講師と話すことができます。
もちろん、面談や見学のみでも大丈夫です。小さなことから気軽に相談に来てくださいね。