日別アーカイブ: 2015年5月2日

彫刻科 GWまでの近況

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こんにちは彫刻科の氷室です。

次の試験こそは!と新しいスタートを切った気持ちも、やや1年が長く感じられはじめられる頃ではないでしょうか。
実技は丸々自分自身なので、事あるごとに、まだまだ!と言われる部分と、いやここは認めて欲しい!と言う所と様々ぶつかる点もあるかと思いますが、お互い目指すべき最終地点は一緒なので、目標へ向かってたくさん葛藤していきたいですね。まずは目の前の出来ることに取り組んで行くことからでしょうか。

1学期では山場が6月に有る様に思います。気持ちが揺らいだらどの様に気分転換していけるのかが鍵になりますね。
デッサンの悩みはデッサンでしか解決できませんが、気持ちの問題は何かしら気分転換が必要な時も有りますよね。本を読んだり、音楽を聴いたり、散歩をしたり、体を動かしたり、バイトへ行ったり。
まずは6月へ向け!GW、エネルギーチャージをして下さい!

今回、おっと気になった作品を上げてみたいと思います。

自刻像2点です。
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もう一歩骨格の強さが欲しい所ですが、水粘土を活かした表現を楽しいんでいる魅力がある作品です!
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首の表現やまだ力不足な点もありますが、表情は特に自然な表現が出来ており、思わずホォーと見入ってしまう作品です。髪の毛の表現も上手いですね!

F君のデッサン
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ラオコーンの動きに良く反応で出来ています。伸び側の肋骨の奥行きと深さがもっと欲しいですが、表情にもしっかり手が入っていて勢いのある1枚です!

S君のデッサン
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大きな形態感をしっかり保ったまま細やかに描写が乗っており、かつ繊細な炭幅が奴隷の像の魅力を際立たせています。とても良い感度で描かれた1枚です!

こちらは、夜間部Mさんの模刻
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頬骨やおでこの形の表現にもう一歩踏み込んでいけると良いですが、とても素直に観察してある作品です。その観察こそが模刻の命です!

手の塑造Y君
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腕から手のひらにかけての軸や指先の表現はもう一歩欲しい所ですが、力強く言い切りのある作品で良いです!

S君の塑造
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大きく内在している張りと表情ひとつひとつの影の深さがもう一歩マッチしてくると最高ですが、ポーズや表現にしっかりこだわりが感じられます!

この上記2点はGW明けから始まる、木彫実習へ向けてのマケットも兼ねての制作でした!

F君の塑造
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上にそっともう片方の手が繋がっていたのですが、思い切ってなくしてみました。この1本の手でも、十分に彫刻として成立すると思います。腕の筋肉や指先に描けての流れ、素描センスを感じます!

Iさんの塑造
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素直に観察し制作されているとても良い作品です!両手の動きから作られる流れや溜まってくる空間が織りなす魅力は観ていて引き込まれます!

夜間部O君のミロビの模刻
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髪の毛もしっかりと追って行くこの集中力は、果たしてどこからやってくるのでしょうか!?目や唇に落ちる影の部分の表現がとても効いています!首の作りはもう一歩ですが、とても良い作品です!

最後に私個人の話になってしましますが、4月に色々な縁あって2種類のグループ展に参加させてもらいました。
私の出身高校が美術科がある高校だったのですが、その同じ高校出身で年齢はまちまちですが、今も様々な場所で制作・活躍をされている方々が集まった珍しいグループ展でした。
exhibitionA
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『流灯』

もうひとつは、2013年、2014年と栃木県茂木町での野外展に参加したのですが、同じ展示に参加している作家さんから声をかけて頂いてのグループ展でした。東京工科大学に在籍されている方の鑑賞のサイクルと言うテーマの研究とコラボレーションさせてもらい、かつて経験した事がない展示内容になりました。
セカンド オピニオン
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『余白と輪郭と #5.6』

次回の彫刻科ブログ更新日は16日です!担当は、新しく講師としてお迎えした稲田先生です!!
ぜひ自己紹介も兼ねて、宜しくお願い致します。