日別アーカイブ: 2015年3月9日

芸大油画専攻はサテンの布がお好き?

こんにちは。油絵科の関口です。

さて、芸大入試も終わり、あとは発表を待つだけとなりました。皆さん一年間お疲れ様でした。(おっと愛芸や金沢とかはまだありましたね。受験する人は頑張って下さい)

あとまだ新美に荷物や作品を取りに来ていない人は、明日3月10日が持ち帰り期限です。ちゃんと荷物を取りに来て下さいね。そのままにしておくと捨てられちゃいますよ。

 

 

ところで、今年も一次試験にサテンの布が出ましたね。サテンの布は昨年度の一次にも、4年前の一次にも登場しています。これだけサテンの布が出てくると、芸大はサテンの布が好きなんじゃないか?と思ってしまう位、頻度が高いモチーフですね。

このサテンですが、あまり詳しく知らなかったので、ちょっと調べてみました。

サテン布

  • サテン=本繻子(ほんしゅす)

織物組織の名前で、主に絹、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、アセテート(他にもコットン、ウール、キュプラ等、全ての糸の素材で可能)などの糸を使って作った三原織組織の一つの繻子織。通常縦糸が多く表に出ていて、美しい光沢が出やすい。高級感があり、豪華な雰囲気を持つのでドレス、裏地、ハンドバッグ等によく使われる。

 

 

ところで17世紀オランダの画家で、ヘラルト・テル・ボルフという画家を知っていますか?1617年生まれなのでレンブラントと歳が近いです。

このテル・ボルフ。実はサテンの描写だけは何故かピカ一で、それだけで世の中に残っている。と言っても過言ではありません。人物の表情や描写は…残念ながらイマイチです。なのでメジャーな画家とは言えません。強いて言えば、この作品が有名ですかね。

ヘラルド・テル・ボルフ1654
テル・ボルフ「父の訓戒(通称)」 1654年

でもこの人、今の芸大なら好まれるのでしょうか?
何気に今年の二次絵画の条件満たしてるし(笑)。