日別アーカイブ: 2015年1月15日

今、初台がデザインに熱い!!

デザイン科総合コースの滝口です。
いよいよセンター試験も目前で、センター試験が終わると、実技試験が始まって来るな?と思います。

そんな緊張感が迫って来てる時期ですが、その前に初台で朗報が!!
初台駅直ぐのオペラシティーの東京オペラシティー・アートギャラリーで1/17?3/29まで「SWISSDESIGN(スイスデザイン展)」が開催されます。
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丁度センター試験の最中に始まるこの展示。企画協力にも多摩美術大学の名前が。
新美から直ぐ近くにわざわざ熱いデザイン展がやって来てくれて、デザイン科受験のちょっとした息抜きに、もしくは刺激に、是非良い風を送り込みたいですね。
グラフィックだけでなくプロダクトや建築、巨匠デザイナーのマックス・ビルからル・コルビュジエ、そして近年のスイスデザイナー作品も展示されるみたいです。これは見に行かなきゃですね!!

そんな朗報とはまた別に、ちょっと考えさせられる出来事で、フランスで風刺画を掲載している週刊誌「シャルリエブド」がテロリストによって襲撃されましたが、丁度この事件が起こった時に、たまたま古本屋で90年代の雑誌アイデアを見つけ、その特集が「ユーモア表現の変遷」でした。
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購入して見ていると、ユーモアのポスター表現として、やはりフランスは特に抜きん出ていて、伝統として培って来たものがあるという感じでした。
有名なデザイナーでは、やはりこの表紙にもあるサヴィニャックが挙げられます。
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風刺画とはまた違いますが、独特なユーモアな視点のイラストやポスターがいっぱいあります。多分目にした事がある方が多いと思います。

その他にも多くのユーモアなセンスを持つデザイナーがフランスにはいますが、70年から90年まで続いたグラピュスというスタジオの作品たちは、社会的・政治的なメッセージで、辛辣なブラックユーモアを多く用いていたみたいです。
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このポスターは「PEACE !」という題名なので、もしかしたら正しく今回の事件でも通じて行けるような内容に変わって行けるのかもしれません。手をつないだりして友愛をという世界観ではなく、地球自体が吐き出すという過激なビジュアルイメージがやはり象徴的なのでしょうか。

そう考えると、日常を豊かに変える為にという視点もデザインにはありますが、場所や文化、歴史を見渡してみると、戦時中やテロリストたちがプロパガンダとして用いる事もデザインには出来るし、本当に今回の事件のような命を賭けてでも表現しているのもまたデザインには含まれて来るんだなと、考えてしまいました。
美大受験とは違う極端な視点ですが、でもユーモアはどこか受験の作品でも活用出来る視点の1つだなと思っています。

後、またまた私事ですが(以前も書いてましたが)、私の「窓」というタイトルの写真集がアメリカのLittle Big Manという出版社から出版されました。日本での販売も始まったようです。
http://www.flotsambooks.com/SHOP/PH01843.html
都内の人だと、代官山蔦屋書店や写真専門書店で目にする事があるかもしれません。
まだ未定ですが、3月に代官山蔦屋でトークイベントも開催を企画しています。
kojitakiguchi

ちょっと色んな話に振ってしまいましたが、いよいよ試験が始まります。とにかく体調には気をつけて、万全な準備で試験に臨んで行きましょう!!