日別アーカイブ: 2014年8月25日

アイデアの生まれる場所

こんにちは。油絵科の関口です。今週は僕の番ではありませんが、ピンチヒッターです。

さて、1ヶ月以上に渡る夏期講習会、如何でしたか?
油絵科は他の科とは異なり、イメージ課題を積極的に取り入れています。モチーフがまったく無い課題や、中には無茶苦茶とも思えるような課題に翻弄され、今まで使った事の無い脳みその領域がフル回転し、頭から煙が出ていた人も多いのではないでしょうか?DSCN0249

急に「アイデアを出せ」と言われても中々厳しいものです。普段から色んな事に興味を持ち、メモを取ったり、作品の事を考えてアイデアを練ったりする事が大切になってきます。

 

このアイデアですが、実は考える場所も結構大切なんです。皆さんは色んなアイデアを考える時、何処で行いますか? え? アトリエ前の廊下ですか? ダメとは言いませんが、今までの経験から照らし合わせると、あまり良い場所とは言えませんね。
僕のアイデアが出てくる場所は主に3箇所です。今日はその場所を紹介しながら、アイデアについて語ろうと思います。

 

①布団の中

「ああでも無い、こうでも無い」と起きている時に色々考えていて、疲れて寝てしまう事があります。それが朝目覚めた途端に「そうか!これだ!」となる事があります。これは脳科学的にも証明されているそうで、睡眠は考えた内容を整理する役割も担っているそうです。あのアインシュタインも特殊相対性理論のアイデアは夢で見た内容がヒントになっている、と聞いた事があります。
起きてすぐにメモが取れるよう、ベッドの傍にはメモと筆記用具は置いておきましょう。あと、夢日記を書くのも良いと思いますよ。

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②お風呂の中

お風呂に入っている時に「そうか!これだ!」とアイデアが生まれる事がよくあります。難点は記録する事が出来ず、すぐに消えてしまう事が…。
なのでお風呂でアイデアが浮かんだ時は、思いついた事を呪文の様に繰り返しブツブツ言いながら湯船に浸かります。完全にヤバい人ですね(笑)。途中で違う事を考えてしまうと、消えて無くなってしまう落語の様な事がよくあります。

 
③電車の中

電車の中で考え事をする様になったのは、いつからかは分かりませんが、携帯を持つようになって、この十数年間は確実にその時間は増えました。
実は新美のブログを書いているのは、ほぼ100%電車の中で、写真の挿入や微調整のみパソコンで行っています。あと、自分の作品タイトルを考えるのも電車の中。新美の課題もイメージ課題はほとんど電車の中で考えますね。

自分にとって電車という場所は、文章を考えるには最も適した場所なんです。

もちろんギュウギュウに混み合った超満員電車の中では考えられないので、少し空いている時間やルートを通るのは重要かもしれません。
適度な揺れは「1/fのゆらぎ」と言われていて、電車の揺れる音は母親の体内で聞いている血液が通る音と似ているそうです。そんな理由により、リラックス出来るのでしょう。
それに電車の中は適度な刺激があります。外の風景、色んな乗客のちょっとした仕草や行為、人々の会話、中吊り広告。山手線などは扉の上に液晶画面があり、無音でニュースや広告が流れてきます。これらが僕の頭の中には無い刺激的な要素として入って来て、イレギュラーな化学反応を起こすのです。

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何れも完全にリラックスしている時にアイデアは生まれている様です。必死になって考えても、アイデアは中々浮かばないものです。もちろん何も考えなければアイデアが浮かぶはずもありません。あれこれ考えて直ぐに答えが出ない時は、ちょっと気分転換してみましょう。ふとした事でアイデアは生まれてくるかもしれません。