日別アーカイブ: 2014年2月10日

同級生について(森元さん)

こんにちは。油絵科の関口です。土曜日は造形大の油絵の試験でしたが、雪で大変でしたね。今日は多摩美油画専攻のデッサン試験です。受験生の皆さん、体調にはくれぐれも気を付けて頑張ってきて下さい。
さて以前ライバルについて、このブログで書きましたが、今日は同級生について書こうと思います。

今迄このブログでは登場してきませんでしたが、③クラスの森元先生の事を書こうと思います。森元先生と僕は、実は芸大の同級生です。僕等は1994年に卒業していますから、今日の内容は今から20年以上前のお話になります。
古美研2
これは古美研での一コマ。場所は多分正倉院だと思います。僕も森元先生も一緒に写っていますが、分かりますか?

森元さんは北海道の旭川がご出身で、武蔵美の短大を卒業された後、暫く実家のラーメン屋さんを手伝っていたそうです。
稼業を手伝う中「もう一度だけ芸大受験をしよう」と思い立った彼は、その時は大した対策もせず、見事に芸大に合格したそうです。それまでの努力の積み重ねとは言え、スゴいですね。
大学で初めて知り合った時、同じ新美出身という事を教えてもらいました。僕より6つ歳上で、同じ学年の中で最年長ですが、決して威張る事も無く、気さくで話しやすい人でしたので、皆から兄貴のように慕われていた様に思います。

3年生の時は古美術研究旅行(略して古美研と呼んでいます)で同じ班になり、奈良の宿泊施設近くにある池で「河童を見た」と大騒ぎしたり(笑)、皆で行ったカラオケ屋の入り口で、タレントの伊東四朗さんに遭遇し、盛り上がった事もありました。ちなみに、森元さんは歌が凄く上手で、マイクを持ったらプロ並みの歌声を披露してくれました。
古美研1
古美研の自由時間に河童を捜索している一コマ。

森元さん1
学生時代の森元さん。若いですね。これも古美研での一コマです。隣は女装した同級生。

森元さん2
一体何をやっているのでしょうね(笑)?
皆はこんなお茶目な森元先生は見た事ないでしょう。
他にもここに書くのが憚られる様な楽しい思い出は沢山ありますが、今では立派な先生ですので、これ以上はイメージを壊さない方が良いのかな?

大学院を修了した後、彼は坂田先生の研究室の助手になりました。僕は油画技法材料研究室というところに所属し、油画の研究室とはかなり離れた場所で制作していたので、残念ながら大学院の頃の事は殆ど知りません。
助手の任期を終えて、新美の油絵科講師として手伝ってもらう事になりました。暫くぶりに会った森元さんは、学生時代の頃の彼とは一味も二味も違いました。元々人望のある人でしたが、更にドッシリと構え、揺るぎのない信念を感じさせる、そんな強さを携えたスケールの大きな人だと感じました。その頃から、僕の中では「森元さん」から「森元先生」へと呼び方も変わって行きました。
後に2年間、森元先生とパートナーとして組ませてもらった事があります。オーソドックスなデッサンをベースに、真摯で理論的な画面に対する考え方は、一緒に組んでいた当時、たいへん勉強になりました。

そう言えば、一緒に組んでいる頃、二回程ご自宅にお邪魔した事もあります。クラスの打ち上げで、皆でバーベキューとか、川で遊んだり…あれからもう12年近くになります。月日が経つのは早いものですね。
同級生、森元國文さんとの思い出は、楽しい事が沢山詰まっています。…何かこれでお別れの様な書き方になってしまっていますが、決してそういう訳ではありません。森元さん、公私ともにこれからも宜しくお願い致します?