日別アーカイブ: 2013年7月13日

基礎科クラス紹介 ?彫刻?

こんにちは、基礎科・彫刻クラスの担当講師、加藤です。

日本画、デザイン・工芸クラスに引き続き、彫刻クラスの紹介をします。

彫刻クラスでは、自刻像や石膏首像等の模刻。手や動物等の生き物。幾何形態や野菜を使った構成など、様々な課題を水粘土を使って制作します。
基礎科では、初めて彫刻課題を行う人は自刻像の制作から始めます。自分の顔というものは1番馴染みがあり、観察しやすいモチーフであり、顔の構造を理解することにもうってつけの課題であるからです!!

といってもすぐに粘土で制作を始められるわけではありません。
まずは粘土を付けるための心棒作りです。

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◯心棒作り風景。
心棒は、心の棒という感じの通り粘土制作においては粘土の心になります。少し時間がかかってもしっかりと作ります。また、木材や縄の扱いも学べるため、私生活でもたまに役に立ちます。

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◯講師によるデモンストレーション
心棒が完成したら粘土を付けていきます。初めての学生には、講師が始めの粘土付けのデモンストレーションを行います。

さあ、ここから待ちに待った粘土付けです!!

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◯粘土付け制作風景。
みんな、かなり量が付いてきました。ここから、頭・顔・首・体と構造などを丁寧に指導していきます。普段からよく目にしている顔ですが、詳しい構造や、ちょっとした雑学を知ると、みんな驚いたりしてとても楽しそうに制作に取り組んでいます。

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◯学生・完成作品。
完成作品です。全体の立体感はもちろん、細部の作りにまで立体の意識が行き届いていて、初めての塑像としてはとても良い作品になりました!! 体の方までも気がまわっていますね。

このように彫刻クラスでは、初めに自刻像。その次から様々な課題に取り組んでいきます。立体を作ることはあまり馴染みがない生徒が多いですが、しっかり取り組むことによって立体を把握する力を付けていきます。

また彫刻クラスではない学生も、基礎科のうちに彫刻を体験して、立体を経験しておく学生も多々います。そのため専門課題では非常に人気の授業になっています!!

面談などでは、粘土以外での彫刻の作品も紹介することで、彫刻の可能性を知っていってもらっています。堅苦しく思われがちですが、彫刻は非常に楽しいです。

それでは、彫刻クラスの紹介を終わります。次回は油絵クラスの紹介です。お楽しみに!!